見出し画像

2021年読売ジャイアンツ開幕スタメンを「若手厨」の視点で妄想してみた

※2021年版の緒言は毎回同じなので
一度読んだ方は読み飛ばしてください。
また外国人選手は開幕に間に合う前提で書いてあります。

緒言

いわゆる「若手厨」と呼ばれるような人たちが
主張しそうな
2021年開幕スタメンと投手起用を考えてみた。
あくまで「『若手厨』ならこう考えるだろう」というもの、
たとえば毎年3月ぐらいに出ている
ドラフト絡みの某問題だらけシリーズに書かれそうなスタメン候補を
考えてみたものなので、
私個人の意見ではないことはお断りしておく。
私自身の若手起用に関する考え方はこちらを参照のこと。
あと「若手厨」各人の嗜好についても
かなりごちゃまぜにしている部分はあるから、
中には極端な例を挙げているところもある。

起用ポジションについては
実際の2020年の数を計算して機械的にあてはめた。
最近は以前と比べても日替わりでの起用がかなり増えており、
また故障者もかなりの数出ていたため
イメージとはかけ離れたチームもあるかもしれないが
その点はご容赦いただきたい。

投手については、
2020年版は先発が7試合以上、リリーフは20試合以上登板の選手を記載。
先発の基準がかなり緩いのは
こうしないと1週間分の6人すら埋まらないチームが出てくるためだ。
一方の2021年版は
先発6人、中継ぎ4人、クローザー1人の計11人とした。
2016年の時点で
一軍の投手は11人で1年間を戦うもの」と
のたもうたドラフト評論家がいたので、
その教えに準じている。

もし「これいいじゃん」と思ってしまったあなた、
これは「3年後、5年後」じゃなく「2021年の開幕」です。
目を覚ましてください。

怒りをどこで妥協するか

画像1

序盤は坂本が開幕戦に間に合うかどうかが微妙、
丸も絶不調とされたため
若手の起用が声高に主張されたが、
最終的にはこの2人が岡本とともに好成績を残した。
シーズン中のウィーラーの補強など
打線全体の底上げもうまくいったシーズンと言える。

画像2

今シーズンは梶谷にスモーク、テームズを補強。
外野手は松原から下の年代が20歳前後の選手しかおらず、
梶谷の4年契約や
35歳であまり長く在籍するとは思えない2人の獲得は
むしろ若手台頭までのつなぎ役を担わせる意味合いが
強いように感じる。
だが特に10代と22歳までの選手が大好物で
FAやメジャーリーガー、
ドラフトでの大卒・社会人などの「補強」を
罪悪とみなす人たちの怒りに油を注いだ。

画像3

上は
怒りには燃えているものの
ある程度の妥協はする人たちの主張。
丸や梶谷はあくまで仕方なくである。
育成の山下は
昨年は三軍でもあまり出場できない状態だったのだが、
「人的補償のプロテクト」と断じる人たちは
即支配下復帰、スタメン固定を主張するだろう。
また28歳の増田大や26歳の松原は
年齢だけを見ると
「若手厨」から冷遇されるはずなのだが
育成枠出身の彼らは名誉高卒の生え抜きとして高く評価され、
増田大と同じ年齢の大城や若林、
人的補償で移籍する前の田中俊太らとは
正反対の扱いになる。
打撃が伸び悩み
一昨年までは「さっさと若手に替えろ」と叩かれていた
小林の評価が上がっているのは
監督、大城へのヘイトによるものだ。

そして重症というか末期に近いのが下。
高卒2年目の山瀬は私の妄想ではなく、
昨年シーズン中の時点で
実際に山瀬の一軍スタメン固定を主張する声が
いくつも見つかる
のが恐ろしいところ。
というか、
わざわざ末期バージョンを用意したのは
山瀬起用の主張を偶然見つけてしまったから。
かつてこの選手
2年目の2005年開幕戦から
一軍スタメンで使って育てろと言い放った
ドラフト評論家はいたが、
それに匹敵するレベルだ。
スタメンに「固定」までではなかったが
3年目の増田陸や
2年目の菊田、伊藤海も
今年一軍で使えという声を見つけたので入れた。
どうやら
「二軍で使われたらどんな結果でも次の年はすぐ一軍」
ということらしい。
増田陸は湯浅がいなければ
スタメン固定まで主張されていたかもしれない。

「若手抜擢」という名の自転車操業

昨年の防御率、失点はセリーグで圧倒的だった。
ただし守備の影響が少ないFIPだとリーグ5位。
数字の上では
打たせて取るピッチングでしのいだ形になっている。

画像4

どの数字でも非常に優秀な菅野が残留し
とりあえず一安心。
先発・リリーフとも調子のいい選手で回して
量の差で勝ちきる
起用でもあったため
井納翔一の加入で
当面の層をさらに厚くできたのもプラスになりそうだ。

しかし「若手厨」は量より質よりロマンを求める。
育成枠の直江は野手の山下と同じ理由。
こちらは回復が早かったらしく
既にブルペン投球も始めたと聞くが
たとえ回復が遅れても主張は変わらないだろう。
田口のところは今村との二択。
菅野の移籍が成立していたら
両方名前をあげられたと思う。
扱いが難しかったのは大江。
本来なら若い高卒の彼を入れないはずはないのだが、
「若手厨」が主張しそうなのは
去年多投を叩かれたリリーフではなく先発での起用。
それだと先発6枠に収まりきらなかったので外した。

「戸郷に直江、井上、横川を使えば
菅野がいなくなってもずっと安泰だったのに
35歳の井納なんか獲るな」
「30歳を超えた菅野もいらん」
といった主張はこれまでもこれからも確実に大量にわく。
じゃあ20、21歳の投手は
一度一軍に定着させたら
その後絶対に長く活躍し続けるのか。
上のリストには
20歳で一軍ローテに定着した宮國と田口もいるのだから、
彼らの通算成績などを見ながら
考えてみるといいだろう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?