ソロ旅ブダペスト3泊 長い長い4日間の日記
こんにちは。
ポーランド旅行の続き。
ブダペストへは8時間かけてFlixbusで。
しがないニート主婦のためホテル代は節約したい。
ブダペストでは人生初のドミトリーに泊まってみることに。
女性専用かつカーテンで仕切れる場所・施錠ロッカーがあるところで探して
見つけたホテルがこちら。
https://www.booking.com/Share-bZCLbQh
ついてびっくり。めっちゃアメリカン。
どうしよう、スモールトークがたくさん飛び交っているのかもしれない。。とビクビク。
カウンターのお兄さんはすごく優しくて、ハンガリー語でありがとうをググって(すぐ忘れた)お伝えすると、本当に嬉しそうな顔で笑ってくれました。現地語はやっぱり嬉しいのだな。
そして肝心の部屋はこちら。(HPより)
想像するより、みんな静かでアイコンタクトをとりながら誰かが通りたければ通路をあけ、夜遅い時間には荷物の整理などはせずに各自昼の間にする、というチームワークがすごい部屋でした。なんだか合宿を思い出しました。心配のスモールトークもない。
シャワーもトイレも常にキレイかつアロマ系のいい香りがしていて、共有といえども混みあっている瞬間がないほど広く快適。完成されているドミトリー。
特筆すべきはカーテン!!このカーテンが分厚くて光も音も気になりにくかった。こんなカーテンがあるドミトリーであれば今後も全然泊まれるな、と思いました。
ちなみに3泊で約95€です。
しかし他人と共同生活というのはストレスがかかるようでひどく便秘になった。1時間ほどトイレにこもった日もあった。緊張していたのだな。。
1日目
念願のセーチェーニ温泉へ。混むと聞いていたので開店8時に着くように出発。
この日のためにC&Aで水着を購入し、サンダルも持っていざ参戦!
着替えはロッカーとキャビネットがあって、500円くらい高いけどキャビネットで。(節約主婦とは)
温泉はこんな感じ。
中にもサウナ・プール・少し熱めのお風呂があったりで、スーパー銭湯大好きな私からしたら癒しの空間でした。。
あの人も、この人も何でこのタトゥーにしたんだろう、何歳の時に入れたのだろう、後悔していないんですか、太ったら伸びてしまうんですか、とかぼーっといろんな人を観察する。特に乳首を囲うように岡本太郎の太陽の塔のようなものが描かれている人は芸術家か何かだろうか。。そうでなければ結構ださい。
セーチェーニ温泉は昼頃から混みだすと聞いていたのですが、広いので快適に過ごせた。
日本人は暑い風呂・サウナが好きだから過集中してしまうけど、こんなに人種・文化が違うと各々好きなところに行くと案外いい感じにバラけるものだ。
お腹が空いたので切り上げ、旧市街に向かいました。
風呂あがりのビールがこの世で一番美味しい。迷うことなくラージサイズだ。
ここで横に同じくお一人様の女性が座ってきたので、
日本人っぽいな、日本人かな、う~~ん日本人だよな?
と思って、ビールを飲んですっかりご機嫌な私は話かけてしまいました。
「日本人ですか?」
「Im Chinese」
おお、ごめんなさい。。。
いや、でも日本語分かってるやん!話していると夏目漱石が好きで日本語は少しわかる方だそう。私も学生時代に習った中国語を!と思ったがカオナシくらい「あ・・・あ・・・」しか出てこなかった。
対不起。我忘了全部。(すみません、全部忘れました)
と言ったら笑ってくれた。なぜかこの中国語は覚えている。
彼女は今日音楽家のリストの無料コンサートに行くと言っていました。
ハンガリーはリストの出身地。ラ・カンパネラが聞けたのかしら、、ラ・カンパネラしか知らないけど、あれを聞くと泣きそうになるくらい好きだ。。行きたかったな。
ドナウ川を散策。
ハンガリーもポーランドと同じく昔ユダヤ人が多数住んでいて、例にもれずホロコーストの歴史があります。
殺される前に貴重な靴は脱げと指示され、射殺された場所。
今はモニュメントとして靴が残っている。
パンプスやブーツを履いているということは、今日ここで殺されるということを知らされなかったんだろうな。。
それとも、家にはもう戻らないと分かっているから大切な靴だけは履いてきたのだろうか。。
イスラエルとパレスチナ問題に関しては、ユダヤ人の歴史を2日間通して学んでいくと、どこをスタート地点として歴史を見ていくかによって全然違った感情になるのだと再認識した。
私がここで学びを止めると、どっちかの国に加担してしまいそうになる。
今実際に戦場で同じことが起こっているのに過去の負の遺産を見て、私は写真をパシャパシャ撮っているだけだった。
むしろ、こんな時代にイスラエル人もパレスチナ人もなぜ子供を産むんだろう、イスラエル人とパレスチナ人から産まれた子は今どんな気持ちなのだろう、もうこの復讐の連鎖を止めてしまえばいいのに、とホロコーストと同じような思想さえ思いついてしまう。。虚しい思想だけど、本心だ。
この問題に関しては知れば知るほど知識が増えていくというよりも逆に、知らなければならないことがもっと膨大だった、というイメージだ。
まだまだ知らない事実をちゃんと目に入れたい。
ハンガリー在住の日本人の方の家へ
ハンガリーでは初めて日本人のガイドをつけました。
といっても観光ガイドをしてもらうのではなく2時間ほど、現地のパン屋やカフェに行って生活を教えてもらったり、文化の話を聞かせてもらいたかったのです。
この日は気温30度以上ですごく暑かったので、会ってまずはカフェにでも行こうと思っていましたが、なんとご厚意でお家に案内していただきました。
すっっっごく素敵な邸宅(邸宅という名にふさわしい)で、目が飛び出ました。
・本当に住みやすくていい街
・ハンガリーの治安の良さは、政府が移民を受け入れ拒否しているから
・ゆえにヨーロッパ内では批判されている
・ハンガリー人、特に白人が多い
・ウクライナからの移民も多いけど、お金持ちが多い
・現地のおじいちゃんおばあちゃんは市から無料パスがもらえるから毎日温泉に行く
・子供は5歳でバイリンガルどころかトリリンガル
・平均月収は15万円 びっくり
・学費と診察料は無料
・ハンガリーでは車を作っていないから中古車でもものすごく高い
住むように旅してみたい、という願望が実現した。
2時間の予定が4時間くらい話してしまって、帰りにはかわいい娘さんにもお会いすることができて、ハンガリー語とフランス語と日本語でドレミの歌を歌ってもらいました(笑)
ガイドさんも、ガイドをせず過ごしたのは初めてだけどこういうのもいいね、とおっしゃってくださりました。
大満足で、夜はドナウ川クルーズへ。
あまり記憶がありません。
ある団体が1時間ずっと写真を撮りまくっていたからだ。もうクルーズ内の人に全員エアドロップしてくれよ〜
途中でシャンパンが配られたのだが、何度も何度もカチンカチンと合わせて、その写真を何度も何度も撮っていた。(ルネッサンス)
何度も髪をかき上げたり、何度も身体の向きを変えて、何度も写真をチェックする。
嫌になってきたので一旦トイレに行ったら、帰ってきたら私の席には別の中国人が立っていた。くっそ~~~
まだ飲みきっていないシャンパンがあったのだが
もう思い切って船の先端部分に移動し、人の少ない場所でゆったり見た。
最初からここに座れば良かった。
ある特定の人種の悪口を言うのはやめたいのに、こういうことがあると言ってしまう。反省だ。
でも横に座っていたおじさんも中国人だったが、私が全然見えてないことに気が付いてくれて席を変わろうか?と言ってくれた。
ハンガリー国立美術館
翌日はハンガリー国立美術館に行った。
ハンガリーの美術は全然知らなかったけど、美しい女性を描いた鮮やかで美しい力強い作品が多いなと思った。
この美術館で、なんと1日目にご飯を食べていたところで出会った中国人のお姉さんとばったり再会した。本当にびっくりしたし奇跡だ。
昨日のコンサートのことを少し話して、今日はオペラに行くよと行ったら、まさかの彼女も今日オペラに行くみたいだった。
そんな偶然あるだろうか。
美術館の中だったので少し話しをしてバイバイした。
この美術館には展望台があって、美術館に上ったものだけが見れる景色がある。
気球の絵が記憶に残って、この青空を見るとハンガリーを思い出せるし
これがあれば旅先でも天気に恵まれるかもと思ってパスポートケースを購入した。
昼はハンガリーの伝統料理グヤーシュを食べた。
これがまた本当に本当に美味しかった。赤パブリカってこんなに味があるんだ。
パンが付いていたけど、あえてライスを付けた。
なぜならここ数日パン食で便秘だったからだ。
便秘で赤ちゃんくらいお腹が前に出ていた。
濃厚な野菜のうまみがつまったグヤーシュにはライスがぴったりだった。
滝汗をかきながら、全然涼しくない店内でうますぎるグヤーシュを食べた。
毎日食べてもいい。美味しすぎる。
オペラ
夜はオペラだ。
リゴレットという作品を観た。
行く前にWikipediaで内容を確認してから行った。
一応テロテロしたキレイめのシャツと黒のパンツで行ったが、スニーカーはアリなのかナシなのか分からなかった。
いざ入ってみると心配無用。
それはだめだろという服装がたくさん。
日本人の服は全部きれいめに見える。
例の中国人のお姉さんを休憩中に見つけ、声をかけに行った。日本には10回も行ったことがあるそうだ。いい友達になれそうな優しい雰囲気で、今でも顔が浮かんでくる。
オペラが終わると夜のブダペストを歩いて帰った。
22時くらいまで毎日外にいたが、治安が良くて全然大丈夫だった。夜は涼しくてランニングをしている人もいる。いい街だったな〜
ホテルに帰るとすぐに就寝
最終日
暑い。暑すぎる。
水を2本買ってできるだけ影を歩く。
朝ごはんはカフェでおいしいクロワッサンを食べた。ハンガリーはアイスコーヒーがある。
市内で演奏をしている男性は暑すぎて
だんだん後ろに下がっていき、最後には影に隠れてしまうほどだった。
長い長い日記を見てくださった方、ありがとう。
疲れたでしょう
私も疲れました。
5泊6日のひとり旅。
日本への一時帰国後、肩の荷がおりて、もう楽しむしかないか、、と吹っ切れてきたから旅をした。
英語もドイツ語もぜーんぜん進んでいないしむしろ退化したんじゃないかと思えるけど、自分で次々と行動していく快感を思い出した。
自分らしい旅ができたんじゃないかと思う。
しかし旅行の日記を書くのはとても疲れるのでもう書かないかもしれない。(笑)
ではでは