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ソロ旅ポーランド2泊 徹夜とか、アウシュビッツとか、スープとか、バス乗り逃しとか。

こんにちは。
ますます円安が加速していますね。
これからもずっと円安状態なのかもしれないし、思い立った今が1番なんじゃないかということで、念願の1人旅に行ってきました。


ずっと行ってみたかったアウシュビッツ強制収容所のある国ポーランドと、
その周辺国どこにしようと考えた結果、あまり知らないハンガリーに決定。

今回の私のテーマは
私だけの、私による、私のための旅!!


一時帰国で日本に帰った時、1人で飲みに行ったり
1人でカラオケに行ったり、1人で何でも軽率に行動出来ていた自分を急速に思い出しました。
記憶がフラッシュバックして、

そうや、わたしって1人で何でもできる人間やったやん)^o^(

と、本当に思い出したのです。転勤族だったので基本的に一人で行動するのは慣れていたはずなのに、ドイツに来てすっかり臆病者になっていました。

また、お金のことや言葉のこと、メンタルのことで頭がいっぱいで
「主婦=自分だけのために楽しむことはできない」となんとなく思っていました。

だから、今回は私だけの私による私のための旅です。
ドイツに来たばかりのころ、自分の貯金を少しユーロに変えていたので自分のお金を使います。特に旦那に何か言われたわけでもないけど、そのほうが自分のやりたいようにできるから!!


①体験メイン
②軽率に計画し、軽率に行動
③その国のおいしいものとビールを食べて飲む

こんな軸を持って行きたいところを決めておきました。

レッツゴー!


ポーランド クラクフへ

デュッセルドルフからクラクフへは直行便で1時間30分くらいです。

シェンゲン協定内なので空港へは2時間前に着くのでも早いくらいだと思いますが、DBに乗るので私は3時間前に行きました。(今回のユーロ2024により、世界にこの悪名高きDBの酷さが知れ渡ることになったらしい)

しかし、まさかのその日は珍しく定刻通りだったのでちゃんと3時間待ちました。
もはや定刻通りでもイラっとくる。


着いた!

愛ラブクラクフ

初めて聞くポーランド語。


まずはホテルにチェックイン。
ユダヤ人街に近いところで、旧市街にも徒歩で行ける場所を選びました。
クラクフでは2泊します。すごく立地が良く口コミもいいのに、この日が2泊で75€ほどで泊まれました。
しかもグレードアップしてくれたのか?なんだかすごく広い部屋でした。
ヨーロッパで泊まった中で一番広いんじゃないかという広さだった…

軽く踊れそうな広さ
ここはパリ?

ホテルに荷物を置いて、まずはレストランに向かいます。

リーズナブルな庶民的なお店。店内もすごく素敵でした

地下は洞窟のような店内。

本日のスープとビール

ポーランドは色んなスープが美味しいらしく、メニューにも本日のスープというものがあったので頼みました。

この日は真っ赤なボルシチでした。

うまEEEEEE

一口食べるとほんのり酸っぱくて、旨みが広がって、身体中に甘みが染み渡るような本当に美味しいスープでした。涙

ビールもしっかり苦みがあって、私の好きなビールでした。しっかりラージ(500ml)を注文。

メインはピエロギ。
これもポーランドの食べ物で餃子のような見た目で中には豚やネギなど色々なものを包んであるようです。私のはツナが入っていました。
皮がもちっもちで、味もしつこくなく、これも美味しい~~!!!

私の中のワカコ(ワカコ酒の大ファン)が、興奮していました。

かなりかなり満足かつ満腹で約11€!安い!
一瞬でポーランドが大好きになりました。


夕方からはユダヤ人の礼拝堂であるシナゴーグに行こうと思っていたのですが、閉館時間に迫っていたのでオスカーシンドラーのホーロー工場に行ってきました。

私はあいにくシンドラーのリストは見ていなかったのですが、説明によると第二次世界大戦の全体的な流れが分かると書いてあったので行ってみることに。


ここで働くことが出来たユダヤ人の写真

中ではユダヤ人が隔離されていたゲットーを模したつくりになっていたり、
見せ方も上手で勉強になりました。
ドイツ側、ユダヤ人側、ではなくポーランド目線で戦争を考えることは初めてで変な感情になりました。

ここで初めてあの進撃の巨人の壁はこのゲットーをモチーフにしていたのだと気が付きました。。そうですよね・・・?

ナチスのマーク


夜はお腹が減っていなかったので、そのままホテルに帰宅。

明日行くアウシュビッツについてもう一度調べたり、チケットや時間を確認したりしているとだんだんドキドキしてきました。緊張というより不安が強く、自分が耐えられるのか、、という気持ちでした。

そうするとだんだん目が冴えてきて眠れなくなりました。ガーン
私はどんなにぐーたらした日でも夜には必ず眠くなるので、こんなことは珍しく最悪だ、、と思いながらずっと目をつむっていました。

深夜2時。それでも眠れずもうあきらめてYouTubeを見たり。

・・・全然眠れずなんと朝5時に。

ってことでほぼ徹夜でアウシュビッツに行くことになりました。。


アウシュビッツ強制収容所

ここに来る前に
アンネの日記・アンネフランクの記憶・夜と霧を読みました。

アウシュビッツに行く、というよりアンネが生きた場所をたどりたいという気持ちのほうが強かったかもしれません。
アンネのみずみずしい文章で書かれた日記を読んで、元気なアンネに手を引っ張られ、ここまで導かれたのかと思えてきます。


天気にも恵まれ、暑すぎず過ごしやすい日でした。


ここでは日本人ガイドの中谷さんという方がいらっしゃるので、事前にアポを取って旅行の日程を決めました。

ガイドは他の言語でもたくさんありますが、日本語ガイドをおすすめします。

当時の風景や事実だけでなく、今の日本はどうか?日本人も同じことをした歴史があるんですよ、と常に細かく日本と絡めて教えてくださるので、本当に勉強になりました。

Arbeit macht Frei 働けば自由になる ドイツ語です

中はあまり撮っていませんが、私たちのイメージする厳格で几帳面なドイツ人が作らせたんだ、というのがハッキリわかるくらいきれいなつくりでした。


ガイドの中谷さんは「これは全部ヒトラーだけが実行したのではありません。ヒトラーは国民が選挙で選んだ代表だったのですよ。だから、当時の国民の総意見でもあるのです。」ということをおっしゃっていました。


その言葉でハッとしました。
日本では今東京都知事選が終わりましたが、私たちが選んだ代表による政治が導いた結果が今の日本であり、過去の日本であったのだと。

今の選択をないがしろにすると、今後いつかホロコーストと同じ道をたどる、なんてこともあるかもしれないんだと。


アウシュビッツからシャトルバスでビルケナウ収容所にも
広大な地でお花も咲いていました

アンネもこの景色を見たのでしょうか。。
晴れた日が1度でもあったのかな。


来た時は自分にどんな感情が涌くのか、と想像していましたが
何にも出てこない。モヤモヤと浮かんでは消えていく感情でいっぱいになりました。
ユダヤ人がかわいそうとかヒトラーは極悪人だとか、そんな簡単な歴史ではないことが目の前に広がっていて、言葉が出てきませんでした。


計4時間の大ボリューム案内で、すごくすごく勉強になりました。



クラクフ市内に戻るともう16時くらいだったので疲れがすごかったのですが
とりあえずお腹を満たすためレストランへ。


またまた案内されたのが洞窟のようなレストラン。


アウシュビッツを見学した後で不謹慎かな、と思いつつ。。
ここで経済を回すことも旅行者の義務だ。飲もう。

メインはジュレックというスープがバケットの器に入った伝統の料理。
中は薄いソーセージやゆで卵、じゃがいもが入っていて少し酸っぱいスープです。

アツアツで、身体に染み渡るようなトロッとした優しいけど美味しすぎるスープです。ぜひ行ったら飲んでみてほしい。
ポーランドの方にとっての味噌汁のような存在だそうです。

小さく見えますが、めっっっちゃ大きいです。

満腹になり、この日は早めにホテルに帰宅しました。


ポーランド最終日

朝7時20分、激安バスFLIXBUSで8時間かけてブダペストに向かう日です。

目覚ましは5時50分。
私が起きたのは6時40分。

・・・・・

やばい!!!!

車内8時間もあるからご飯買いたいし、バス停まではトラムに乗らないといけないし、チェックアウトもしないといけない。

とにかくやばい!!!

前日眠れず徹夜だったり、一日中歩き回っていたから疲れがたまっていたのでしょう。。

急いで用意をし、ポーランドの街を全力疾走!!(笑)
土地勘が冴えわたり、迷わず走れた自分にびっくりです。

お願いだからバスよ、遅れてくれ!!
DBを見習うんだ!


そしてバス停についたのがバスの発車5分前でした。
汗だくで近くのパンスタンドでパンを購入。

クラクフにはこのオブヴァジャネックというベーグルの元祖と言われるパンがいたるところで安くで販売されています。
ささっと2個買って、バスを待ちます。

どこ?!

フリックスバスなので、あの緑のバスに見えますよね。
だから、私もその緑のところのバスの前で、7時20分のバスを探して待っていたのです。

・・・・

電光掲示板から7時20分の文字が消えた!!!!


・・・・・


eeeeeeee


血の気が引き、ターミナルにいたお姉さんにブダペスト行きのバスはどこ?!と聞くと、残念ながらもう行ったよ、と。。


あとからスマホに「あなたの乗るバスは緑色の車体ではありません。注意してください。」というメッセージが1時間前くらいに来ているのを確認しました。

私の待つ場所が全然違ったのだと思います。
私のバスは何色で、どこで待っていたのでしょう。


旅先ではトラブルはつきものと言うものの、乗り逃したことのショックとこれからどうしようというドキドキで、とりあえず旦那に電話を。

ちょうど出てくれたので少し話して、落ち着いたあと、とりあえず別の手段を探すことに。(それでもかなり落ち込んだ)


なんと13時30分発のFLIXBUSがまだ席が余っていたので、ネットで取ることができました。しかも36€という破格だったので本当に良かったです。

途方に暮れる朝7時30分

突如5時間ほど時間ができたので、ポーランドの街を歩きます。

旧市街に行ったり、座ってぼーっとしたり、公園に行ったり。
せっかくだから母に街の景色を中継してあげたり。
次のホテルのチェックイン時間が遅くなるからメールをしたり。

今度こそ乗り逃したくないので1時間30分前にはバス停に向かいました。

今度こそ、ちゃんと場所を確認!!!

こんな立派な電光掲示板があったなんて!!!



そして、やーーーーーっと13時30分、バスに乗れて出発。
長距離バスだからか、シートがふわふわで超快適でした。



 

クラクフからブダペストに向かうにはスロバキアを通ります。
なんと、かなりの山道で酔い止めを飲んでいましたが結構気持ち悪くてしんどかったです。


ブダペスト到着


若干渋滞がありつつ20分遅れで22時30分くらいに到着しました。

怖い。


もうかなり疲れていたので、切符を買う時も横の人のをガッツリ見たり教えてもらったりして、バスに乗りホテルに向かいました。
人間、疲れていたらコミュ力が高くなることが分かりました。



色々トラブルもあったけど、一人で解決して、一人で次の行動をして、一人でなんとかたどり着くことができました。



ふぅ

次はブダペスト編です。

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