失恋ソングが好きでして。
しあわせなときほどなぜか、失恋の曲が聴きたくなります。むかし、恋人と付き合って1年記念日の夜に、お風呂でノリノリで歌っていた曲が清水翔太さんの『GOODBYE』でした。
あのとき恋人は、「はぁ?」という顔をしていました。実際に「はぁ?」とも言っていました。
そういう曲ばかり選んで聴くもんだから、愛用しているスマホは完全にぼくのことを「失恋ソング好き」と認識しています。音楽アプリの中のDJは「こういうのが好きなんだろ?」と言わんばかりに、HYと槇原敬之、そしてback numberをチョイスします。それを聴いてぼくは歌います。ノリノリで歌います。そうしてスマホの中のDJがひとりしめしめと、ほくそ笑むんです。
こうして何年も、失恋ソングにハマり続けています。ほんとに失恋したときはむしろ聴けません。心に染みすぎるので。
ぼくが音楽をよく聴く場面というのが、3つあります。
自宅でゆっくり湯船に浸かっているとき、会社に行くために最寄り駅まで歩いているとき、そして最後は、レンタカーを借りて車を運転するとき。
特にみっつめ、マイカーを持っていないぼくにとっては、車に乗るのはレンタカーを借りて旅行に行くときが多いです。当然、たのしいです。すごくたのしい。気分は上々。でも車内で聴く曲はmihimaru GTではなく(No Hey DJ!)、ここでもやっぱり失恋ソングなんです。
中でもこの曲がイチオシ。
2015年に大阪で結成された3ピースロックバンド、『reGretGirl』(リグレットガール)。
ボーカルの方が失恋したときに、「いつか有名になってフッたことを後悔させてやる。」と思ったことがバンド名の由来だというから、失恋ソング好きにはもってこいのバンドです。
上の動画、ぜひ少しでいいので、再生してみてください。
……ね!ね?いいでしょ!?
このアップテンポ!
軽快なメロディーライン!!
「ジャジャッ」と「ドゥドゥッ」の間みたいな音でリズムよく響くギター!!!
いやーたまらん、たまりません。流れるような歌詞は、爽快さすら感じます。間違わずに口ずさめるとすごく気持ちがいいです。『ポケモン言えるかな?』の「パウワウカラカラタマタマガラガラフッシッギッダッネッ!」の部分を噛まずに歌えたときくらいの爽快感です。
ぼくはこのnoteを書きながら、冒頭の部分を何度も何度も聞いて歌いまくってます。おかげでこちらの企画への応募記事を書くのに、1週間くらいかかっています↓↓
こちらの曲、ちょうど「車」も出てくるんです。
以前よりもLINEの返信が遅くなってきた、そんな倦怠期のようなカップル。夜20時に彼女から「少し会いたい」と言われて、思わず家を飛び出すんです。「夜の高速道路」を車で走っているときからもうすでに、嫌な予感がしています。耐えきれずに電話をかけると、彼女がこう言うんですよ。
「私 好きな人ができたの」
フロントガラスは涙で滲んで見えて、なんて返せばいいのか、うまく言葉が見つかりません。LINEの返事が遅いのはきっと忙しいからなんだと、自分に言い聞かせていたのが情けなくって、叫びだしたくって、思いっきり怒りをぶつけたくなる。でもやっぱり嫌われたくないから、情けない姿を見せてでも一緒にいたいと伝える。でももう遅いんです。もう、どうにもならないんです。
とまぁ、ぼくなりに歌詞を要約するとこんなかんじです。これを先ほどのような軽快なリズムで歌っている、reGretGirlの『ホワイトアウト』。
助手席に恋人を乗せてこの曲をかけるときは、「失恋の曲かけるけど、変な意味じゃないからね!」と一声かけておくと、「え〜逆に意味深じゃん〜」なんて会話が弾んでいちゃつけるのでおすすめです。したことはありません。
ぜひ運転するときの一曲にどうぞ!
毎月引き落とし明細に「note 100円」という文字が3スクロール分くらい並んでいて震えます。サポートいただけると震えが少しおさまります。いただいたサポートは誰かの震えを止める為に使いたいと思います。いつもありがとうございます!