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『これまでのLRMとこれからのLRMを繋ぐMVVのアップデートについて』

こんにちは。LRM株式会社の幸松です。
今回は6月に実施した役員合宿についてnoteに書いていきます。新しいCFOを迎えて9月から新しい役員体制がスタートすることもあり、心機一転LRMのミッション・ビジョン・バリューについて1泊2日の合宿で話をしましたので、その内容をぜひご覧ください。

7月決算。少し歩みを止めて、少し先のことを考える時間になった役員合宿

今回の合宿を実施することになった背景ですが、弊社はそもそも四半期に1回役員陣で合宿をしています。まだまだ、弊社は大きい規模の会社ではないので、役員といえどもプレイングマネージャーの要素が強い。普段は目の前のことばかりの仕事がメインになってしまっているので、少し先のことも考える機会を作らないといけないなと。

なので、昔から役員合宿みたい感じで四半期に1回、1泊2日でやっているという形です。丁度コロナの時は、東京で2日間とか、泊まらずにやっていたのですが、今回は少し意識も変えたいねっていうのがあったので、普段と違うとこに行ってガッツリやりました。参加者はこれまでは、CEOの僕、COOの藤居、CTOの坪井。この3人でやっていたが、この9月からCFOも入るので、6月に実施した合宿は、CFOも参加してくれました。

今回の合宿場所は岡山。神戸から近いので行きやすいということも理由です。あんまり遠いと移動時間がもったないなと思っています。
(個人的には北海道とか沖縄とか行きたいが)
ただ、こういう役員合宿は会社によっては2泊3日とかが多い印象です。
2泊でやった方がいいという意見もあるのですが、僕とかは子供がまだ小さいので、2泊も空けられないのが現状ですね。これまでの役員合宿は、長期的なことというよりは、明日のことじゃないですが、この四半期の事を話し合うことが多かったので、それほど遠い先のことはまだ考えられていなかったです。ただ、今回は7月で期が締まることもあり、翌年1年をどうするかの話が中心になり、少し先の視点で話をすることができました。

昔は年に1回、社員全員で合宿をやっていた時期もありました。10人くらいの時は全員合宿で実施できますが、今や50人もいるので、役員メンバーだけで合宿を行うようにしました。あと、もう一つの理由としては、15~16名規模になった段階で、合宿に行っても発言する人・しない人が明確にわかれてきたことも理由としてはあります。

昔は毎年、バリュー(行動指針)を見直したり、追加したりは随時やっていました。最近も見直しはしていたのですが、それほど大きな変更はしていなかったです。ただ、今年に関しては、結構ガッツリ見直そうということでミッション・ビジョン・バリューの見直しをしてきましたね。元々弊社はコンサルの会社で、ずっとコンサルをやってきた会社ですが、ここ4年間ぐらいはSaaSの事業(Seculio)を始めたので、ミッションも、言葉の説明のところで「これってコンサルだけじゃないな」、「これでSaaSのプロダクトという観点だと少しずれてる」という印象もあったので、そこも含めて現在のコンサルとSaaS、この二つの事業をやってるLRMとしてのミッション・ビジョン・バリューをしっかりと定義しようという想いもありました。

今一度見直す、「SecurityDiet」の定義、そこに込めたLRMの想い

弊社のミッションは「SecurityDiet」でそれは変わっていないですが、「SecurityDietってどういうことなんだ?」みたいな感じがあったので、そこを明確に言葉にしようという部分を合宿でやりました。かなり時間がかかりましたし、合宿初日の半分以上もの時間を使いました。

名刺のところにも、「SecurityDiet」は「オフィスは軽く、仕事は速く」っていう言葉があるのですが、「オフィスは軽く、仕事は速く」ってこれまた説明が難しい。「オフィスは軽く、仕事は速く」と言ったら、引っ越し屋さんとか、オフィス事務みたいなイメージを持たれるので、それは違うよねっていうのがあるのと、SaaSに全く関係ないなと。なので、改めて「SecurityDietとはどんなことなんだ?」を4人で話し合いましたね。われながら役員4人の語彙力のなさを感じましたが(笑)要はこんなことを言いたいんだという想いは各自が持っているんです。それをいかにわかりやすく、短い言葉で言うかってのがすごく難しいなと感じました。
英語のダイエットっていうのは、こういう意味だよねとか。そんな話とかもしていきましたが、最終的には分かりやすさが大事だよねということで「SecurityDiet」の定義ができました。

『LRMは仕組み化と人の意識向上によって「顧客が情報を守ることと活用することを両立して持続的な企業価値向上を実現するため」に活動します。』

言葉にすると当たり前だと思われるかもしれませんが、ここにたどり着くまでに、大人4人で3時間ぐらいかかりましたね。
元々「SecurityDiet」というミッションは、会社として根付いていると思っています。日々の業務の中で、言葉の端々に出ているので。ただ、一人一人によってSecurityDietに対する理解が少し違うのではないかという話があることも事実です。「情報を守ること」と「利活用」の両立ということはみんな認識あるのですが、それによって何が楽しいの?って話があって。それが、「持続的なお客様の企業価値向上でしょ?」みたいな感じで最近流行りの言葉も入ってます。

「持続的」ではなくて、「継続的」という意見もありました。他には「お客様のレベルアップ」とか、「お客様の会社がより良くなる」とかも。簡単な言葉から、カチッとした言葉まで色々な意見がありました。

あと、ダイエットにはよくリバウンドって言葉が付いてきますが、リバウンドもしちゃいけないよねって話があったので、やっぱり「持続的な」という言葉は入るよねと。ミッションは存在意義そのものであり、社長である僕のゆずれない想いでもあります。企業によってはミッションとビジョンの言葉の定義が逆転していることもありますが、どっちが正解とか間違えてるではなくて、LRMとしては、ミッションというのが存在意義、これのために存在するんだという想いがあります。そして、ビジョンというのはそれを成し遂げるためになりたい姿。と定義しています。逆にしてる企業もあるので、この辺りはしっかりと明確に定義しようという考えです。

そして、ビジョンを実現するために大事にするのが行動指針であり、今回は行動指針を「バリュー」に変更しました。昔は行動指針の方がカッコイイと思っていたので、行動指針にしていましたが(笑)

ビジョンに掲げる「身近な」という言葉に向き合って見えてきた世界

少し話を戻しますが、ミッションは、前述した形で深く定義することができました。次は、ビジョンの話になるのですが、ビジョンは「日本で一番身近な情報セキュリティ会社になる」でこれまでと一緒です。何かあったときにセキュリティってなったら、「相談するならLRMだ」、「セキュリティならSeculioを見よう」とか、こういった所にいきたいなという気持ちがあります。その中でも「身近な」という言葉の定義は結構議論しましたね。

どういう意味があるかというと、「一番近くにいる、何かあったときに真っ先に思い出してもらう」っていう、身近さかなと。逆に「わかりやすい」という意味での身近さもあるという意見も他の役員陣から出ました。わかりにくいセキュリティを一番わかりやすくっていうので、そのためのプロダクトはSeculioだと。

コンサル事業では、ISOの規格というガイドラインがありますが、この難しい「規格」の言葉をそのままお客様に伝えるのではなく、噛み砕いてわかりやすく伝えることが大事だと考えています。Seculioはセキュリティで何をしたらいいか分からないお客様でも、ネクストアクションがわかりやすくなるようなプロダクトでありたいと。そういった意味での身近というイメージですね。このような議論を通して、「身近さ」を深堀りしていく中、この考え方だとSeculioもコンサルも両方いけるよねって話になってきました。
セキュリティの会社という観点で考えると、世の中一般のイメージじゃないですけどサイバーセキュリティ面をメインで想像すると日本の国防じゃないですけど、最先端のセキュリティをしていくみたい感じになると思います。ただ、LRMはそういう会社ではないので、テクノロジーがすごい会社も素晴らしいですが、LRMは違うよねという想いがあります。

特にSeculioの思想になるのですが、一部の特別なセキュリティエンジニアとかセキュリティエキスパートを作ろうというスタンスではなく、スタッフ1人1人の意識を上げていこう。全員がセキュリティ意識を上げないと意味ないよねと。セキュリティってみんなでやるもんだよねってスタンスが僕の根本にあります。

セキュリティって1人が問題を起こしてしまったらそれで「はい。アウト」です。そういった可能性をゼロにするために、技術的対策をばっちりする、ということも1個の解だとは思いますが。LRMという会社は、その対策をすり抜けてきても、人が強く、しっかりと意識を持つことによって、セキュリティを守っていこうという会社です。なので、結果的にミッションビジョンは大幅には変えませんでした。

ミッションは言葉の定義をより明確にした。ビジョンはビジョンでその「身近」って何なんだっていうことを役員間でしっかり認識合わせたって感じです。色々な会社で「自社にとって」という考えはあっていいと思いますが、これからも幹となる部分は揃えていきたいです!

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