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LPIXELの過去・現在・未来:未来編

こんにちは、LPIXELファウンダーの島原です。
前回に引き続き、弊社LPIXELの「過去・現在・未来」の「未来」をお話させていただきます。

LPIXELが進むこの先

LPIXELのミッションは「生命を探求し、新しい価値を創造する」です。我々がライフサイエンス領域のドメイン知識をもち、画像解析やAI等の情報科学の技術を術として、これまでになく生命を探求する機会に恵まれることとなります。我々の事業戦略の一つに「オープンイノベーション」がありますが、これは一社で全て完結するのではなく、さまざまな分野のプレイヤーと協力して、このミッションを追求していくことを示しています。

LPIXELの環世界(*1)は株主、役員、従業員にとどまらず、顧客はもちろんのこと、今は関係しなくとも新しい価値を生むことで今後関係する全てのステークホルダーです。例えば医療機関と連携して現場に寄り添うことで医療AIを共に研究開発して世の中に届けたり、製薬企業と連携して創薬寄り添うことで共に生命を探求しています。
そしてこの先、LPIXELは何をするのかを示すにあたっては、今後のライフサイエンス領域がどのように進展するのかを考えることで多くは帰結します。例えば医療の画像診断では今後、人間を遥かに上回る高い精度で所見を分類できると考えられます。それを新しい価値として提供するためには、社会実装する必要があり、そのためには倫理・哲学にも向き合う必要もあります。人類の歴史を振り返っても、科学で全てを満たして幸せになることはできません。その技術をいかにして豊かな社会を築くために活用するかを徹底的に議論して合意形成し、社会のシステムに組み込むことが重要です。

LPIXELでは各人が高い専門性を持ち、お互いに尊敬と威厳の念を保つことで多様性を維持することを大切にしています。それに加え、それぞれが大きな裁量を持つことで自己実現の要求を満たし、社会貢献ができる理想の環境となることを目指してきました。
LPIXELがこの先どうなるかは、一人一人が周囲を巻き込みながら考え、それらの想いを経営陣が市場性と競合優位性等を見極めた上で責任を持って意思決定し、経営陣と現場が両輪で事業を推進していく姿が理想だと考えています。もちろん、トップダウンを完全に否定しているわけではありませんが、学際的な領域でイノベーションを起こすことを目的とした場合、高度なボトムアップの組織を持つことの方が成功確度を高められると考えています。また、自分が従業員ならそのような会社で働きたいし、自分が働きたい会社にしたいと思い、これまで歩んできました。その結果、各メンバーは自走し、非常に心強い組織になっていると思います。

私は、LPIXELがライフサイエンス領域の知識人として、情報技術を術として新しい価値を創造し、社会を変革する主体になってほしいと願っています。
ライフサイエンス領域はこの先、AI、再生医療、人工臓器、人工生命などの技術革新と共に、それらをどのように扱うのかの倫理、社会システムの構築に頭を悩ませることになります。ライフサイエンスが持つ潜在的な成長可能性の全てがLPIXELの機会になるのだから、可能性は無限大です。10年後、社内外問わずLPIXELに関わる皆様と共に、LPIXELを表す枕詞が創造されていくことが楽しみです。

LPIXELnoteについては、LPIXELの社員が様々な情報を発信していきますので、是非ご覧ください。

「ITEM2023(2023国際医用画像総合展)」に出展したときの様子

*1:「環世界」とは、ドイツの生物学者ユクスキュルカが提唱した、生物がその感覚器官によって主体的に知覚し、直接働きかけることができる環境のこと。

文:島原 佑基 



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