私なりの絵との向き合い方について

アイドルマスターミリオンライブ!の二次創作を(以前もちょこちょこ描いてましたが)しっかり描くようになって約1ヶ月が過ぎた、美澄つぐみ(@monena_P)です。(2024年5月12日時点)

度重なるエックスの凍結条件の変更が進むとこのままでは思うようにつるぺた娘や中谷育ちゃんを描ける日がなくなるのでは、と危機感を抱き投稿をはじめました。
それがいつの間にか毎日更新が習慣になり、おかげさまで今までとは比べ物にならないくらい多くの人に見てもらえていて、なんだか信じられない気持ちでいっぱいです。

と、前置きはさておき、嬉しい話、私自身の更新速度が早いことが結構気になっている方がいらっしゃるようなので一ヶ月で50カット↑を描き、どんな形で取り組んでいる内容をまとめさせていただきました。

ちなみに画力は速度特化なので、結構残念だったりします。
ですが、私自身2023年10月~2024年3月末までやや長めのスランプに陥っていたので、画力面というよりは習慣付けやスランプの脱出方法を中心に書かせていただければと思います。
皆様のイラストライフの参考に少しでもなれば幸いです



それでは一つ一つ説明させていただきます。

・技術の断捨離


イラストには様々な技法があります、グリザイユ厚塗り、アニメ塗り、ギャルゲ塗り、複合塗り…etc
私は愚かにも一時期少しずつですがその全てに少しずつ手を出しておりました。
まだ何ひとつ、出来ていなかったのに…それが確実に技術の低迷を生みました。

その時を振り返ると

┗自分の7時間かけた複合技術のイラストの塗りの完成度が低い
┗自分の70分~120分のアニメ塗りイラストのほうが完成度が高い

という結果になりました。
┗アニメ塗り特化に至った理由。
3月某日、このままでは灰原哀ちゃんの同人誌の入稿が間に合わない、と、焦った私は、複合技術の排除を行いました。
結果シンプルなアニメ塗りをして表紙裏表紙除き4日で灰原哀ちゃんの16P(本文12P)の同人誌を作ることに成功しました。
※成人向けなので画像載せられずすみません。pixivでみるとわかるんですが、表紙背表紙までは複合、それ以外の中身がアニメ塗りという形になってます。
※成人向け閲覧注意
ttps://www.pixiv.net/artworks/117363335

ここから「自分にできないことはしない」と技術の断捨離を決意。どんな神絵師、美麗絵師を見てもすごーいとは思うけど「こんな絵を描けるようになってみたい」と思うことを諦めました。

そして自分に合った最適の形
アニメ塗り+速度を極めようと落ち着きました。

・参考資料の断捨離


技術の断捨離が出来たなら、次は参考資料の断捨離ができるんじゃないかと思い、3月某日以降から参考資料の断捨離を行いました。

┗それまでに参考にしていた、美少女系美麗系絵師サマ(厚塗りやギャルゲ塗りなどの高い技術を有する①枚のカロリーや密度が激高な先生たち)の絵を一度全て視界に入らないようにしました。

┗その代わり目に入る絵師さんは全てアニメーターさんに統一し、資料もアニメーターさんの線画やカラーラフを中心に集めるようにしました。

基本的にはこれを繰り返し、参考にする先をどんどんと絞っていきました。

そして最終的に取り込んだのは、これまで半年間ほど取り掛かっている「おにまい」ジャンル、自分の絵のルーツである「プリキュアシリーズ」のみを参考にすることにしました。
さらに二次創作時に作画参考にするミリオンライブの画像は、現在はグリマス(A-1作成)の絵を中心としております。

結果的にはそれが迷いを無くし、素早い判断につながっています。(私はおにまい師匠、プリキュア先生と勝手に呼んでます)
おにまいの神アニメーターさんならどう線を描くか、プリキュアのこの時の表情感はどうだったか、等。参照先は上記2つ+グリマス、もっと絞るとプリキュアは現在「ひろがるスカイ」で固定してます。(わんだふるも見てるし好きですが…)

余談(読み飛ばしOK)・なぜおにまいなのか、それは絵を初めて1年未満~という人が多く、しかも圧倒的な速度で成長していく様を目の当たりしその方たちの迷いのない姿勢があまりにすごく、ビビりまくっていたため、逆に自分もその迷いのなさを取り入れようと決意しました。
またおにまいは作者さんとジャンルの距離が近い、公式のアニメーターさんとも距離が近いため、ものすごく情報の密度が濃かったという点も挙げられます。
ハイライトの入れ方とか陰の入れ方とか完全に引き算の美学が詰まった素晴らしいジャンルだと思います、未視聴の方、ぜひ1話を御覧ください(ダイマ)。

・出来ること、得意なことをまとめ、あれもこれも思考を排除する


次に取り組んだことは
┗出来ること、得意なことを見つめ直す。
私は、正直アナログが得意で、そこでの線画はものすごい早いのです。(塗りは苦手ですが)そのことを分析しました。

最終的には2点、なぜアナログが得意で、またアナログで引いた線がきれいに見えるのか。
ここに焦点をあてました。

結果、線画はミリペンで行っていたことに気づきました(気づかんかったんかーい!)

また、ミリペンは大雑把でも「それなりの線」になることがわかりました。
イベントでスケブを頼まれたり色紙を描いたりしている時なんでこんな早くそれっぽい絵が描けるのかと疑問に思っていた部分に答えがでたのです。

そして、これまではデジタルで描くときはGペンを使っていて、ちゃんと線を閉じてました。時間がかかっても塗り漏れが怖かったので、そうしていたのです。
でもそのせいで「大雑把でそれっぽく見える」という私の線画の(現状で)最大の持ち味が消えていたのでした。

「丁寧」に描くことで、逆に「残念」な線画になる、そんなこと本気で考えもつきませんでした。

┗線画をミリペンへ。効果は絶大でした。
もう少し早く気づくべきでしたが、今気づけたのでよしとします…。

・シンプルさを身につける


結果として
┗塗り→アニメ塗り1本化
┗線画→ミリペン
参考
┗おにまい、プリキュア(ひろがるスカイ)のみ

というほぼ別人のようになったのですが、これが結果として迷いを無くし、シンプルに自分が何を描くべきか自然とわかるようになりました。いままでは絵で「あれがしたいこれがしたい」で描いていたのですが、今は「これがしたい、これをする」と判断に迷いがなくなった感じです。

┗また、線画を描くにあたり、アニメーターさんの工数を参考にさせていただきました。
新人アニメーターは月に300カット~1000カット描くという話を以前制作進行をしていた友人からきいたのでそれを基準に考えます。もちろんカラーで300とかではないので、基準にはならないのですが、速度の基準としては十分指針になると思います。

つまり、アニメーターさんのやり方を徹底的に模倣するということ。

┗やらないこと、しないことを決めることによって逆に、どうすればいいかわかったという形です。

さらに
私は基本的に下着を描くこと以外にあまり興味がないので、そこも突き詰めました。
結果的に構図の断捨離も行いました。
下着(パンツorブラ)が見えない角度はそもそも練習しない、という具合ですね。
逆に言うとパンツ、ブラが見える角度は沢山、練習するということにもなります。
あとは下着を書くこと以外に今のところ時間をかけたくない、数多くの下着を描きたいのでハイクオリティな背景を作ることも諦めました。(元々描けないけど…)

┗作品創りのシンプル思考
作品を作るに当たり上記以外の思考はなるべく外に置こうと決めました。
なので、作品を作る時の根底に、「どう下着をチラ見せするか」いかに「微エロ」で済ませるかという部分にのみ思考をさきます。

→しゃがみ?or立ち?or座り?
→しゃがみ、三角地帯中心の構図
→立ち、チラ中心
→座り、おしり中心

こうすることであらかじめ練習する構図を絞ることが出来て、結果的にそれは速度へとつながります。

・完成度を下げる


私の中で作品というのはクオリティを上げようとすると無限に時間が足りなくなるのです。1日の中で使える時間が限られているのなら逆にその時間をどう使うか、時には作品の完成度さえ断捨離し作品を「間に合わせる」という決断も下さなければなりません。

それは明確に投稿するタイムリミットを自分に決めて習慣に取り入れているから。
※これについてはタイマーの項目で改めて説明します。

┗完成度を下げるメリット
メリットは明確に作業時間です。あとはこれで出しちゃっていいのかなぁ?の心理的ハードルを下げることです。私自身恥ずかしながら、どれだけ頑張っても神絵師様の足元にも及びません、だったら別に同じ土俵で頑張る必要はなく、今はどんどんと作品を発表しフィードバックを自分自身に課しながら翌日もしくは翌々日にしっかりと反映していく、というやり方のほうが合っていると感じたからです。

私が取り組んだ完成度の下げ方で一番重要なのは、塗りの工数を削ることでした。
断捨離前、乗算でわけがわからないくらい重ねてた時代から、今は乗算もしくは通常で1枚、いわゆる1影のみにしております。このおかげで圧倒的に速度があがったし、集中して1影をいれるので見栄えも良くなりました。

※ここは個人差があるのでどこまでこだわるかはご自身の時間にご相談ください。

・時間密度に対しての完成度を上げる


これについては特に難しいことはなく、タイマー60分の中で出来ることを少しずつ増やしていく、という流れです。注意点としてはワンドロで仕上げる、という意味ではなく60分あたりの効率を最適化していく、ということです。

その際私はチェックリストを活用しています。
工数を視覚化することで、これに何分かかった等より正確な数字がでるので見積もりを立てられるようになります。
チェック項目は以下の通りです。

□あたり
□下書き、全体
□下書き(衣装、フリル等)
□線画
□下塗り
□1影
□ハイライト、チーク(どちらもたまに忘れる)

これらが完了したら仕上げの工程

□文字入れorセリフ入れ

となります。
セリフに関しては描きながら同時に考えていきます。
いくつかのパターンを用意しといて、イラストに対して後ほど当てはめ完成となります。
セリフはいうまでもないのですが、背景を省くためにいれております。

朝のイラストが60~75分前後
夕方のイラストが180分前後での完成となっております。

※1日なるべく5時間前後の時間を確保してます。

・まとめ

□あらゆる情報の断捨離
□目標、資料、お手本をシンプル化
□工数のチェックリストを作る

つまるところこれしかやってないです。
ある意味では逃げになるのですが、自分が得意なことを伸ばすのはそれはそれで攻めになると思うので、苦手だけどやらなきゃと思う人はそのあたり自分と相談してどうしても必要なら取り入れる必要ないならそういった決断をするのがシンプルでいいと思います。

続いて私が思うにこっちのほうが「絵」を描くには必要なんじゃないかと思う項目について。

習慣編

・早起き

私は現在2時30or4時に起きて絵を描いてます。
これにはいくつか理由はありますが最も大きな理由としては先んじて絵を描く時間を確保しよう、という点につきます。
やりたいことを先に確保することによって、他の時間、例えば仕事をする、バイトをする等を全て「後回し」に出来るのです。
私は現在自称Team5thのプロデューサー兼、紗代子の下着のクロッチです。
それがプロデュース活動を「後回し」にしてもいいでしょうか?

答えは明白です。
副業(仕事)を後回しにするべきなのです(※個人の感想です)

┗そもそもなんで早起きをして描いているのか。
これは朝の時間が一番静かでかつ集中出来るからです。朝に2~3時間絵に時間を取ることが出来るとだいぶ心にも余裕が生まれました。
これが習慣化すると、必ず絵を描くようになります。
せっかく起きたのに時間がもったいない、と。あと朝は本当にTLも静かなのであまりネットを漁ることもないでしょう。それも理由の一つですし、話しかけたら迷惑だろうとリプも送りません。結果的に見るとほぼ自分の時間を得られるのです。

時間は足りないのではなく、先に作ってしまえば自然と足りるようになりました(それでも足りない場合2時30に起きてブーストします)

あと、夜は疲れているので代わりに早く寝ます。
夜はラフや線画だけまとめて、22時ころには自然と眠くなるので、そのあたりで布団に入ります。

・作業タイマー


60分タイマーを掛けてその時間内は資料以外のネットサーフィンを禁止にします。
ついエックスを開いちゃう、青空を開いちゃう等を一切禁止します。
その60分タイマーで終わらなければ今度は+15分刻みのタイマーと今の私は夕方絵のカロリーがやや高いので、そこは15分休憩してもう一度60分タイマーを掛けます。

・〆切タイマー


平日毎日投稿宣言タイマー
私は7時19分と17時19分の〆切時間です。

実際やっていることなので、正直にいいます。

約束してください。「担当」と、何時でもいいのです、何曜日でもいいのです、「担当」に宣言してください。
その時間にまでに絵を上げると言ってみてください。

◯◯時、かならず絵を完成させるよ◯◯に約束する、と。

それが締切になります。

これは、結果から見るとシンプルながらとても効果がありました。
「アイドル」との約束が習慣化するともう走るしかないので、ひたすらに走ってます。

さいごに


この生活に入るにあたり、きついな、つらいな、眠いな、という状態で「頑張って」いたのは最初の1週間くらいでした。慣れてしまえばなんてことはなく、4時に自然に目が覚めあとはもう体が動くようになったのです。

最後はなんか胡散臭い話で終わりましたが、本当にここまで読んでいただきありがとうございます。
現在、実際に本当に取り組んでいることです。一応こういう方法でもスランプを脱出したよ、できたよ、と、私の経験が皆様の一助になれば幸いです。と同時にあまりご無理はなさらないようご自身のペースを考えご自愛ください。

では、またエックスやpixiv、その他ネットの海でお会いしましょう。

美澄つぐみ(@monena_P)


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