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視覚障がい5級のロービジョンです。最近の10年は視覚障がい者にパソコン・スマホ・点字を…

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視覚障がい5級のロービジョンです。最近の10年は視覚障がい者にパソコン・スマホ・点字を教える仕事をしています。その技術を紹介していきたいと思います。

記事一覧

スクリーンリーダーを操作する際に知っておくべきキーボード配列

 Windowsパソコンは基本的にマウスで操作します。画面上の部品をチェックするあるいは実行するために、マウスカーソルを部品の上に移動し左ボタンをクリックします。視覚…

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8か月前
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スクリーンリーダー

 見えない・見えづらい方が、パソコンやスマホを利用する際に、画面の情報を音声で読み上げるシステムを利用します。これをスクリーンリーダーと言います。  OSにより標…

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8か月前
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見えづらい方のためのWindows設定

 見えづらい方のためにWindowsには、支援機能を備えています。以下の目次に示すような設定を使います。  以上の設定を組み合わせて、自分に一番見えやすい環境を作って…

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9か月前
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アクセシビリティという言葉

 アクセシビリティという言葉を知っていますか?「利用のしやすさ」と訳されますが、ユーザビリティも同じように訳されます。また、似たような言葉に「ユニバーサルデザイ…

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9か月前
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見えない・見えづらいと言うこと

 「見えない・見えづらい」ということを、十分に見えている人が想像することは難しいことだと思います。目をつぶれば見えない状態を再現できますが、何が出来なくなるのか…

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9か月前
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スクリーンリーダーを操作する際に知っておくべきキーボード配列

 Windowsパソコンは基本的にマウスで操作します。画面上の部品をチェックするあるいは実行するために、マウスカーソルを部品の上に移動し左ボタンをクリックします。視覚障がい者がパソコンを使用する場合、見え方に応じて以下のような対応が考えられます。

見えづらいが拡大するとマウスカーソルが見える…画面拡大、ハイコントラストモード、マウスカーソルの拡大で対応

マウスカーソルをどうしても見つけられない

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スクリーンリーダー

 見えない・見えづらい方が、パソコンやスマホを利用する際に、画面の情報を音声で読み上げるシステムを利用します。これをスクリーンリーダーと言います。
 OSにより標準で搭載されているスクリーンリーダーを使う場合と、OSメーカー以外の団体が作成したアプリケーションを使う場合があります。今回は、それらを解説します。

スクリーンリーダーとは 画面上で選択された部品(オブジェクト)の情報を音声で読み上げる

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見えづらい方のためのWindows設定

 見えづらい方のためにWindowsには、支援機能を備えています。以下の目次に示すような設定を使います。

 以上の設定を組み合わせて、自分に一番見えやすい環境を作ってください。

画面の拡大

 画面のアイコンや文字を大きくするだけで見やすくなります。大きくしすぎても全体を把握しづらくなりますので、自分に一番見えやすい拡大率を探ってください。
 設定は以下の手順で行います。

視覚サポート項目の

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アクセシビリティという言葉

 アクセシビリティという言葉を知っていますか?「利用のしやすさ」と訳されますが、ユーザビリティも同じように訳されます。また、似たような言葉に「ユニバーサルデザイン」もあります。この違いに注目してみましょう。

正常と異常

 障がい者は、その能力が「正常」ではないとみなされています。つまり「異常」であると思われています。私が思うに、これは正しくもあり間違ってもいます。
 そもそも人の能力に対しての

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見えない・見えづらいと言うこと

 「見えない・見えづらい」ということを、十分に見えている人が想像することは難しいことだと思います。目をつぶれば見えない状態を再現できますが、何が出来なくなるのかを想像することが難しいのです。
 一概に視覚障がいと言っても人によって見え方は様々です。視覚障害は視力と視野の障がいがあります。それぞれに等級があります。なので視力があっても視野が非常に狭い方もいます。
 仕事の書類が読めなくなって、辞めざ

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