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利他と自益

相手の立場を思いやる気持ちがなくなったと感じる言動が顕著になったと思う

特定の立場・地位にいる人たちを『自己責任』と言って切り捨てる言動が顕著な昨今。切り捨てる言動をする人は、自分はその立場に絶対にならないような言動を振りまいているけど、そのような考え方がいいのかと疑問に思う。

絶対に事故にあうことと言えますか?

絶対に大きな病気にならないと言い切れないますか?

向こう側にいる人の気持ちを考えてますか?


『自己責任』と発言すれば聞こえはいいけど、本当にそれって『自己責任』ですか?そもそも自己の行為ではなく、他人の行為を自分の価値観の尺度で測って判断していることを『自己責任』なのか?単に『責任放棄』ではないかと思う。


そのような人たちが言う『自己責任』は

困っている人が自分たちでは解決できない状況を考えない、責任放棄。

困っている人が抱えている問題は考えたくない、責任の帰属放棄。

困っている人はこの世に存在しません、社会的排除。


といずれかの意味で使ってませんか。
本来なら自己の行為についての責任の帰属先を表す言葉のはずなのに、他人の行為・立場について自己の価値感で、責任の放棄や特定の人を排除するために『自己責任』を使うのは疑問がある。もしも、『社会』を形成を考えるなら後世の継続のステップを考えそのような問題は解決するべきだと思う。

自益ばかり考えると自分のエゴや欺瞞が沈殿していき、最終的には『死海』のように濃度が濃くなり、最後は何も生物が住めない環境になり醜態をさらすと思う。もう少し将来を考え他人のために行動する、『利他の精神』を大切にしていきたいと再確認する日々である。