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疾走感。

待ち合わせ場所で彼にLINEした。


〝着いたよ“


すぐに着信があった。

出てみたら、

「aoiちゃんいた!待ってて!」


え、どこ?と思って周りを見渡して

道路の向こう側に視線を向けると

通話をしながら全力疾走する彼がいた。


〝急がなくて大丈夫だよ!“

そう伝えた私に

「信号変わっちゃうから!」

と言って点滅する横断歩道を走り抜けた。


サラサラの髪の毛、綺麗なおでこ、長い足、スニーカー。耳にスマホを当てたまま走るあの日の彼を思い出すと

頭の中でVaundyの「怪獣の花唄」って曲が流れるの。


いつかnoteで記事に書いた。

〝会いたくて走り出したくなるような、そんな風に誰かに想われたい“


あぁ、、そっか。

私の願いは、もう知らないうちに叶っていたんだなぁと気付くんだ。






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