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漫画・アニメレビュー:2024年冬アニメ1話感想 その④

■GARO

 すごくお金と技術がかかっていそう、というのが印象。あと俳優が下手すぎ。唐突な荒野の大都市、ウルトラスーパー歌舞伎町みたいな街クレアシティで行われているのは、開発会社と施工会社がつるんでの建材量虚偽申告。やけにその……生々しい悪事ですわね。
 黄金の鎧と鋼の鎧との違いはワンオフ機と量産機のようなものだと思っていましたけど、うーん?よくわからなかったです。とにかく演技が下手すぎて共感性羞恥を覚えるレベル。1話切り。


■外科医エリーゼ

 なんと、ほぼ1話まるまる使って転生前の主人公の人生を描くというバクチに出ましたわ。主人公が医者という設定で、いかに献身的なキャラクターかを印象づけるための策なのでしょうけども、序盤から飛行機の墜落シーンという時期的に微妙過ぎるものもあり、また無知ゆえなのか物語の進行上強引に常識を改変しているからなのか、設定のガバがいくつもございます。飛行機は片方のエンジンが火を噴いても飛べますでしょうに。あと、最初の手当の時から自身が血溜まりが点々と続くほどの出血をしておりましたの?自分のことよりも他人を救う……という描写にしてはあまりにも子供だまし。
 こういうところをスルーできるかどうかが、この手の作品を鑑賞できるかどうかの分かれ目なのでしょうね。1話切り。


■戦国妖狐

「惑星のさみだれ」の惨劇も記憶に新しい水上悟志氏の和風時代物妖怪ファンタジー。当然、「ちゃんと動いているか」どうかから判断しなければならないというハンデを背負っております。でもまあ、そのへんは心配いらないレベルでしたわ。
 キャラクターの輪郭線が毛筆調になったり、演出に日本画っぽさを出してみたりと、和風を押し出した作風ですわね。 しかし、そういう作り方をすると、偉大な先達と比べられてしまうのも仕方ないこと。特にキャラクターのビジュアルは「犬夜叉」と、和風の演出では「鬼滅の刃」と比較される境遇にあるのではないでしょうか。ストーリー自体は見るからにスロースターターですわね。
 あと気になるのが刀での素振りのシーン。あれは、彼が武士の真似事をしているだけの農民みたいな人物という暗示なのか?それとも単なる作画ミスなのか?


■百妖譜

 キャラクターの行動原理がわたくしの理解の埒外でげんなり。自身が所属するごろつきの頭目に向かって、捕らえた狐を『放してやれ』と謎に上から目線で命令する少年、その理由は『同じ命だからだ』ときましたわ……あなたそのごろつきどもの集団で今までどうやって生き延びてきましたの?あとなぜ頭目は崖っぷちに土俵みたいな円を引いて「出たら負け」という勝負に目隠し付きというルールを呑みますの?それ両方とも相手の提案したものですわよね?
 わたくしこういう、物語の進行のために都合のよい設定やキャラづけをするのが大嫌いですの。物語は作者のものではなく、そこに生きるキャラクターのものだというのがわたくしの持論ですわ。1話切り。


■月刊モー想科学

 世界観、街並み、小道具、服装などに統一感がなくチグハグな感が拭えませんわね……作画もあまりよいとは言えませんわ。
 話の筋としては、幻の大陸から持ち出されたオーパーツを所持する科学者を追う謎の組織と、巻き込まれた出版社の面々が……というところでしょうか。かと思えば主人公らしき青年がオーパーツに触れると獣人化。何を軸にしているのか、何を楽しめばよいのかわかりませんし、先がどうなろうとどうでもいいと思ってしまいました。1話切り。


■スナックバス江

 ほっそりとたたずむスナック!もうOPからしてヤバい匂いがぷんぷんいたします。よくこれ放映できましたわね!鏡月ラッパ飲みはお止めになってくださいまし!
 場末のスナックで、バス江。ギャグ枠ですわね。スナックなるところに行ったことのないわたくしには一種の指南書みたいな立ち位置の作品でしょうか。いえ……やっぱりそうはならないように祈りたいですわね……
 悩み相談をしなければならない同調圧力(それも回答できる程度の)。常連さんの適度なツッコミ。実際のスナックというものを知らないのでなんとも言えませんけど、お酒の席で他のグループの話についつい聞き入ってしまうわたくしには楽しめる内容でしたわ。まあ、酔っぱらいのノリってこういうものですしね!視聴継続。



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