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ニュースつぶやき:「持ち帰りOKな地蔵、任務完了して帰還する」

 自由にもって帰ってよいという子授け地蔵が三年ぶりにほこらに戻った話。


 兵庫県 丹波篠山たんばささやま市にある山あいの町、川原かわらにある「子授け地蔵」はその名のとおり子授けの御利益があるとされ、自宅に持ち帰ってお祀りしてもよい、そして願いが成就して子を授かることができれば、元の場所に戻す──という暗黙のルールがあるとのこと。

 2021年の四月に数十年ぶりにお姿が見えなくなり、子宝を望む人のもとへ「出張」に出ていたとみられていましたけども、今月7日に地元の方が元のほこらにお戻りになっていることに気づいたそう。約3年ぶりのご帰還だったそうです。

 このご帰還と、誰かの願いがかなったかもしれないこととで住民の方々は大喜び。実は、このお地蔵さまがお姿を消してから二年がたったころ、あまりにお帰りが遅いので祠の横に「一度お返しください。お願いします」との看板を立てたそう。それを丹波新聞社が報じたところ、新聞社への匿名の投書で『自分が持ち帰った。地蔵は大切にお祭りし、日々、子授けを願っている。もうしばらく待ってほしい』との投書が届き、住民の方々は「無事にどこかでお仕事をされている」と安堵して、お帰りを待ち続けたそうですわ。

 三年と一ヶ月ぶりにお戻りになったお地蔵さまの周りには、たくさんのおさい銭やお菓子、赤ちゃんのよだれ掛け、コウノトリ関連のグッズなどがお供えされていたそう。きっと、願いがかなったのでしょうね(⁠*⁠´⁠ω⁠`⁠*⁠)

 しかし、このようなお話が──日本昔話のような心あたたまるお話が、この令和の世にあるとは。登場する神仏も、人も、優しさしかないではありませんか(⁠´⁠;⁠ω⁠;⁠`⁠)

 このお地蔵さま、お地蔵さまと呼ばれていますけれども、実体はお顔も彫刻もない、ただの石なのです。そこに仏を見、ご利益があると信じる人々の心にこそ、衆生を見守る御仏の魂が宿るのかもしれませんわね(⁠◡⁠ ⁠ω⁠ ⁠◡⁠)



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