見出し画像

お母さんが看護師さんのキミへ。

お母さんが看護師さんで、
ひとりでお留守番をしているキミへ

愛とありがとうの気持ちを送ります。

愛もありがとうの気持ちも、
カタチのない目には見えないものだから、時間も場所も飛びこえて、キミに届くはずです。

キミのお母さんが看護師さんで、
もし、キミが今、
ひとりぼっちでお留守番をしていて、
もし、寂しい思いをしているのなら、
私からの愛とありがとうを受け取ってほしくて、キミに手紙を書いています。

キミのお母さんは命を助けるために一生懸命、働いています。自分のことより人のためにと一生懸命働いています。

キミも知っての通り、今、本当に大変な状況です。キミのお母さんは命がけで働いています。神さまみたいなことをしているんです。

そして、キミのお母さんに助けられている人たちがたくさんいます。キミのお母さんに感謝している人たちがたくさんいます。

でも、君は寂しい思いをしているかもしれません。私がそうでした。

だからキミに知って欲しいのです。

キミはたくさんの命を助けることを手伝っているのだと。

キミのお留守番がどんなにか大切なことなのか。キミのお留守番にどんなにかたくさんの人たちが感謝しているか。

キミに知っていて欲しいのです。
そして私は心からキミに感謝したいのです。

もし、寂しい思いをしているのなら、愛を送りたいのです。

絶対に受け取って下さい!
愛の押し売りです!
キミが大好きです!
宇宙より大きくキミが大好きです!

キミの安全と健康と
素晴らしい未来を
心から祈っています!
絶対、祈っているからね!

あいしているよー
❤️❤️❤️❤️❤️❤️

追伸

私のお母さんも看護師さんをしていました。私が小学生になる前から、病院で働いていました。

私はとっても寂しがり屋でしたが、
お母さんがいない夜は、一人きりでご飯を食べて、一人で寝なければなりませんでした。お母さんがいない朝は一人で起きて、一人で支度をして学校に出かけていきました。

夜中、仕事に出かけていくお母さんにに向かって、仕事と私とどっちが大事なのか⁈と泣きついたこともありました。どんなに寂しいと訴えても、お母さんが家に留まってくれることはありませんでした。

私は自分が愛されていないんだ、大事にされていないんだ、と思いました。

小さかった私には、お母さんを必要としている病気の人たちが、たくさん待っているいることは、わかりませんでした。

お母さんは、たくさんの命を助けに行かなければならなかったのです。

大人になってからのことですが、
「あの頃は、寂しい思いをさせて本当にごめんなさい。」
とお母さんが私に謝ってくれたことがありました。

「小さなあなたの気持ちをわかってあげることができずに、ごめんなさい」と。

命を助ける仕事は真剣勝負です。1つの小さなミスも許されない!とお母さんは言っていました。だからお母さんは自分のパワーのすべてを、看護婦さんとしての仕事に注いでいたのです。

そして、家に帰ってくると、くたくたになっていました。ご飯を食べていても居眠りをしてしまうほどでした。

私は寂しかったけれど、
でもその間、お母さんはたくさんの人たちの命と向き合っていたのだと、大人になってわかりました。とても大切なお仕事をしていたのだとわかりました。そしたら、私の寂しい思い出が、宝物の思い出になりました。

私が寂しい間に、お母さんに救われていた人たちがいたなんて、ちょっとステキだなと思いました。

キミの寂しさや悲しみは、いつか、優しさや思いやりという輝きに変わります。キミは今、宝物の時間を過ごしています。

お母さんが看護師さんのキミへ…

キミの安全と健康と素晴らしい未来を心から祈っています。
絶対、いつも、祈っているからね。

宇宙だって、
いつもキミを見守っているんだよ!
信じられなくても、本当だよ!

一人でお留守番をしてくれているキミにカンパイ!

高橋里絵

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?