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「こんな人と結婚するな」 地獄を見た主婦から学んだ教訓【ツミデミック】一穂ミチ著

「なんか不気味…」
この本は6編の短編で構成されています。
前半3編を読み終わった後、
「不気味」の一言しか出てきませんでした。

タイトルは、罪とパンデミックを合わせて
『ツミデミック』です。
それぞれの話で、パンデミックで人生が狂った人たちが登場します。

「ロマンス☆」の主人公に投影してしまいました。
主人公は、次男と同じ年の子どもがいる女性です。

「こんな夫、勘弁してほしい」と思いました。


・緊急時ほど出る本性

主人公は百合。4才の娘がいます。
夫は美容師ですが、パンデミックの影響で
売上が激減。
いつも不機嫌で、妻に八つ当たりをしています。

「仕事が上手くいかないから、不機嫌で当然」と正当化しているかのようです。

窮地に追い込まれて、イライラしているのは仕方がないという見方もできるけど、
夫自身の本性が出ただけとも思いました。

・相手の話に聞く耳を持たない

百合の夫を見て気になったのが
とことん人の話を聞かないことです。
共感力もなければ、するつもりも全くないと言って過言ではありません。

道端で男の子が飛び出して来た時に、
「ハーネスがあったほうがいいかな?」と
百合が不安を漏らしているのに、
「おまえが見ていればいい話」と一方的に突き放しています。

百合が仕事を始めないことにもイライラ。
求職活動が上手くいかない上に、娘の幼稚園がいつ休園になるかわからない状況です。

「いいよな、主婦はできないと言い訳すれば済むから」と冷たく言い放っています。

「自分の夫がこの人じゃなくてよかった」と
本気で思いました。

・感想

3年間続いたパンデミックという危機で
その人自身の本性が表れたと感じました。

結婚前の夫がどんな様子だったかはわかりません。
結婚後に豹変したとなると、
見破るのは難しいでしょうか。

しかし、交際時期から
相手の話を聞く人かどうか見破れていたら、
気づいたのではないかと考えました。

自分の言い分を話して冷たく突き放す人を
配偶者にしたら地獄と学びました。

以上、ちえでした。
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