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子どもの冒険心【ツバメ号とアマゾン号 上・下巻】アーサー・ランサム著 神宮輝夫訳

子どもの冒険心を、大人は守らないといけない。
上下巻通じて読んで感じました。

8/21、28にメロディアスライブラリーで放送された
『ツバメ号とアマゾン号』からです。


・あらすじ

ジョン、スーザン、ティティ、ロジャの
4人兄弟で船の旅に出ました。
彼らの船の名前は、つばめ号。
それぞれ、船長、航海士、AB船員、ボーイと
役職がついてます。

船で無人島に行って、
本格的にキャンプをしてました。

末っ子のロジャが7歳ということ以外は
年齢は分かりませんが、
小中学生ぐらいの年齢と想定。

子供達だけで船の旅をしてキャンプ。
母親はよく許可を出したなぁと感心しました。
そんな母親も2回、
子どもたちに帰ってくるように促します。

・帰るように促す母親

・1回目

1人で島の留守番をしているティティに対して。
他の3人はアマゾン号を抑えるために、
夕暮れ時から待ち伏せしてます。
3人が出ている間、島に母親が来ます。

『ロビンソン・クルーソー』が好きなティティ。 
母親は、ティティに合わせて
登場人物のフライデーになり切って会話。

母親はティティに帰るようを促しますが、
ティティは他の兄弟との約束があります。
心細いけど、約束を優先しました。

・2回目

冒険の終わりが近づいている頃。
雨季が来るから早く帰ることを警告。
何とか乗り切ったものの、
最終日は嵐に襲われました。

・母親の葛藤

子供たちの冒険心を潰さないように
見守りたい気持ちと
「早く帰っておいで」と心配する気持ち、
両者が葛藤しているように見えました。

それでも、旅を許可し、見守る母親の
器の広さを感じました。

・感想

子ども達は現実の世界だけでは生きていけない。

現実の向こうにある想像の世界に
行きたがることを思い出しました。
児童文学に、冒険物が多いのも納得。

ティティが好きな
『ロビンソン・クルーソー』 の本も
同じシリーズでありました。
子どもの目線から見たら「楽しそう」と思いつつ、
母親目線で見ると心配してしまいました。

口で言うのは簡単ですが、
子供達の冒険心を
尊重するのは難しいと感じました。

大人の目線で考えると、
本人たちにやらせるより、
「自分でやってしまった方が早い」って感じます。 

子どもが挑戦することを
大人は見守っていかないといけないと
改めて考えさせられました。

以上、ちえでした。
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