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娘を喪った母親が逆恨みをした結果【相棒22 #11 その頬に触れるな】

「生きて、再会できなかったのが残念」
そう思わずにいられませんでした。

「ほっぺ丸」というキャラクターによって、
幼い頃に別れた娘の手がかりを得た母親の話です。
キャラクターのコンテストで優勝しました。

※ここからネタバレあり。


・「ほっぺ丸」の実際のデザイナーとは

特命係2人がある事件の捜査中に、
道端に落ちてた「ほっぺ丸」のキーホルダーを見つけました。
名前と住所が書かれていたので、訪ねることに。

その家は、「ほっぺ丸」のデザイナーである
丹生初音の自宅でした。
ほっぺ丸が書かれている色紙に、「Rin」と書かれているのを見つけた右京。

調べを進めたら、実際のデザイナーは半年前に自殺したとされる持永凛であることが判明しました。

・自殺とパワハラを告げられた

「ほっぺ丸」が世に出てきた時に、
娘が幼い時に描いていた絵と気づいた持永登紀子。
彼女は凛の母親です。

登紀子は、デザイン会社を訪ねます。
そこで社長から、凛が自殺したことを伝えられます。
凛が上司である丹生初音からパワハラを受けていたというメールを見せられました。

・逆恨みされる上司

怒りの矛先が初音に向かいました。

初音の息子を誘拐して脅し、ぬいぐるみに入った神経ガスで死なせようとしました。
その直前に右京たちに止められました。

そこで、凛は自殺ではなく、社長に殺されたことが登紀子に伝えられました。

凛は死亡する前に、社長の命令で
コンテストの審査員に賄賂を渡しました。

事の重大さに気づき、
社長に「コンテストを辞退する」と言いました。
もめた結果、殺人事件に発展。

右京が現場に行った時に
不可解な傷があったため捜査資料を調べました。
鑑識の結果、銀が付着していることがわかりました。
そこから殺人事件にたどり着きました。

初音からパワハラを受けていたというメールは
捏造だったことがわかりました。

丹生初音は謂れのないパワハラで恨まれ、
息子は誘拐され、自身の命は狙われました。
気の毒だと感じずにいられません。

・社長の自己中心的な行動で犠牲になったもの

もし社長が、凛に賄賂を指示しなければ、
凛は死ぬことはなかったでしょう。

凛が死んでいなかったら
初音はパワハラをでっち上げられることもなかったし、息子を誘拐されることもなかったでしょう。

更に、母親である持永登紀子が
初音を恨んで、息子を誘拐して
脅迫することもなかったでしょう。
凛が生きていたら、再会できたかもしれないし、
犯罪者になることもなかったでしょう。

1人の身勝手から、3人の女性の人生を壊したと言っても過言でありません。

・感想

余談ですが、持永登紀子は
凛が5歳の時に遊園地に置き去りにしました。
シングルマザーで生活苦の結果でした。
どんな事情であれ、「子どもを捨てたのか」としか思えず、あまり同情できませんでした。

それでも、再会が叶わなかったのは残念です。

思い出のキャラクターを通じて
娘の手がかりにたどり着いたのを見て、
我が子の子どもだった頃の思い出は
いつまでも心に残ると感じました。

以上、ちえでした。
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