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他人事と済ませられなくなった【私たちはどう生きるか】

「自分には関係ない」
そう目をそらしたくなることがあります。
以前読んだ『東京貧困女子』を読んで
まさにそう思いました。

それと同時に、「自分もいつ彼女たちのようになってもおかしくない」と言いようのない不安が襲ってきました。

自分ではどうすることができないこともあるけど、
「他人事」と片付けられなくなりました。


・生きている間に行きたい場所

一時期、ホロコースト文学を読み漁っていた時期があります。
詳しくはこちらより。

読めば読むほど、「今後同じ過ちを繰り返してはいけない」と今を生きる者としての責任を感じます。
それと同時に「なぜこんなことが起こったのか」と疑問が拭えません。

ヨーロッパには一度も旅行に行ったことがないので、なかなか機会がありません。
それでも、生きている間に訪れたい場所です。

著者が克明にその様子を語っているため、
まるで自分まで見学に行っているかのように感じました。

この体験を言葉にするのに、どれだけ苦労したのが伝わってきました。
目の充血や足の痛みがあったことが語られています。

・ゲットー内の薬局で売れていたもの

職業柄、興味を惹かれました。

当時ポーランドに、ゲットーというユダヤ人が強制的に住まわされた地区がありました。
そのエリア内にあった薬局で、営業が許されていたそうです。

売れていたのは「髪染め」と「睡眠薬」でした。
その理由に、「なるほど」と納得しつつも
彼らの置かれた状況をリアルに感じ取りました。

まずは、髪染めです。
見た目が老けて見られると労働力にならないと見なされ、殺されてしまうという事情がありました。
できるだけ若く見せるために使われたそうです。

もう1つは、睡眠薬です。
泣く子どもに対して使われました。
多くのユダヤ人が隠れて暮らしていたため、子どもが泣くと見つかってしまうからでしょうか。

背景を知ると、言葉が出なくなりました。

・目をつぶることの代償

世の中で起こっていることを他人事として目をつぶることが、最終的には自分に返ってくるのだと思いました。

私たちはどう生きるか p44

そう思わずにいられなくなる気づきがありました。

時は長男が生まれた頃です。
子どもが生まれれば、多くの親は我が子に対して
「幸せでいてほしい」と願うでしょう。
私もその一人です。

彼が月齢の近いお友だちと遊んでいた時でした。
その様子を見て「我が子だけ幸せでも、お友だちがそうでなければ、果たして長男は幸せだろうか」

それから、子どもの話題になると「自分には関係ない」と言えなくなってしまいました。

・感想

著者の杉山マリさんは、※彩塾の仲間です。
Kindleで出版したのを聞いて早速読んでみました。

※現在、私が所属してる起業コミュニティ。

長男の送迎で家を出るまでの10分間…のつもりが、
夢中になって読んだので、
大幅に時間が過ぎました。
到着したのはギリギリ。

特にアウシュヴィッツの施設見学の話が
興味深かったです。

余談ですが、noteとインスタをやっているので、
シェアします。
興味のある方は覗いてみてくださいね。

note:https://note.com/cafemarinkte

instagram:https://instagram.com/tenshoku_marron


以上、ちえでした。
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