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「まだ丸暗記していませんか?」大人になったらできなくなる理由【一生頭がよくなり続けるすごい脳の使い方】加藤俊徳著

「丸暗記で覚えられなくなった」

いつから感じるようになりましたか。

私の場合、中学生になってから徐々に感じるようになり、高校生になったら完全にできなくなりました。
習う内容が一気に増えたのもあります。

後々振り返ったら、できなくなって正解でした。

現役で薬学部に入学し、留年も卒業延期もせず、
1回で薬剤師国家試験に合格したからです。

夫に聞いてみたら「自分は大学の試験でも、丸暗記で乗り切ってた」とのことです。
彼も同業者ですが、国家試験は一度落ちてます。

彼の当時の同級生で「国家試験は、2週間もあれば余裕」と言った人がいます。
それを真に受けたら、全然解けなかったとのことです。

「2週間の詰め込み勉強で大丈夫なのは、1年生からの積み重ねがしっかりできている人限定」と続けました。


・なぜ年を取ると記憶力低下を感じるのか

著者は40代後半から50代が
脳の最盛期と主張しています。
しかし、多くの人がこのくらいの年代になると
「もう年だから覚えられない」と話します。

その理由は、脳の使い方に偏りが出ているからです。
年を取って脳の仕組みが変わっているのに、
学生時代と同じ使い方をしているから
上手くいきません。

・丸暗記できなくなる理由

何かを覚えたい時は、「覚えよう」と思うより「理解しよう」と頭を働かせるのが正解。

一生頭がよくなり続けるすごい脳の使い方 p97

脳は大きく分けて8つの脳番地があります。
場所によって変わります。
記憶を関係する海馬はサボりがちとのことです。
記憶系脳番地だけで記憶するのは難しいと触れられていました。

理解系脳番地もありますが、ここと連携するかどうかで記憶できるかが変わります。
そう考えると、理解して覚える方が
効率がいいと改めて感じました。

・対策

記憶系脳番地だけではなく、
感情系脳番地や伝達系脳番地など、
他の分野も使うとより
効率よく覚えられるとのことです。

感情が動くと記憶しやすいとか、
人に教えることを前提に覚えると記憶しやすいとか
触れられています。

樺沢紫苑先生の『アウトプット大全』と
内容が変わらないと驚きました。
この本では、さらに脳の仕組みについて
深掘りされていると思いました。

『アウトプット大全』の通りに実行したら
記憶力がよくなると改めて気づきました。

・感想

夫が買ってきたので借りました。
彼は40代半ばなので、この本の主な読書層に近いでしょう。

この本を読んだ後「丸暗記ができないのに無理矢理していたから、現役の時に国家試験通らなかった。もっと早く気付けばよかった」と話していました。

3年前、FP、宅建、簿記の試験を受け、
全て1回で合格しました。
丸暗記ではなく、理解を心がけました。

わからなければ、
Google検索をして意味や実際の事例を
調べることもありました。

一時期、数多くの勉強中のアカウントを見ました。
何度も落ちて苦労してる人は
丸暗記で乗り切ろうとしているように見えました。

ある資格試験の講師のYouTube チャンネルを見ました。
覚えることは多いはずですが、
「丸暗記は禁止」と何度も強調していました。

この先生の顧客は30代以上の人が多いです。
丸暗記学習はうまくいかないと分かっていました。

実際にこの先生のスクール生は
少なく見積もっても、
半分以上の人は合格していました。

丸暗記学習からいかに脱却できるかが
成功の鍵だと改めて学びました。

以上、ちえでした。
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