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『ニュータイプの時代』から見る北九州市市長選

先日あった北九州市市長選挙の結果を見て
「今までと変わってきている」と実感しました。


丁度、前回投稿した
『ニュータイプの時代』の内容を思い出しました。

有力視されてた津森氏はオールドタイプ、
当選した武内氏はニュータイプと感じました。

・津森氏が勝つと予想

都会の事情はわかりませんが、
私が住んでるエリアでは、
与党や大きな組織の支持を受けてる候補者が
高い確率で当選してました。

うちや実家の地方選挙を見ると、
「開票しなくてもあの人が当選してるよね」と
予想できるくらいです。

予想外のことが起こるとしたら、
投票率が最低60%にでもならないと
あり得ないと考えてました。

組織票頼みの人たちは、
「興味ない人たちはとにかく眠っててくれ」と
言うのが本音だったでしょう。

・目を疑った結果

蓋を開ければ、
与野党から支持を受けた津森氏は落選。
当選したのは支持政党のない武内氏でした。

更に驚かされたのは、投票率。
たったの38.5%です。
先日の大木町町長選の53%よりも低いです。

この投票率なら、組織票の強い津森氏が
当選してもおかしくありません。
「何が起こったのか」と思ったくらいです。

・投票率からわかること

投票率が低いということは、
無党派層で行かない人が多く、
結果的に組織票の力が強くなることを意味します。

一時期、旧統一教会の信者たちが
選挙協力をしたことで話題になってました。
投票率が低い故に、
彼らの力が強く反映されたと考えました。

当選しそうな条件下なのに
落選したのを見ると
組織の力を持ってしても
必ず思惑通りにいかないと実感しました。

・誰を向いていたのか

大きな支持母体へ優先的に顔を出す一方、
市民やテレビ局主催の公開討論会に
欠席し続けた津森氏。

市長になったあとのビジョンを示しつつ、
400回の住民とのお話会、700回のつじ立ちをして、市民と対話しようと努めた武内氏。

明らかに誰を向いていたのかに違いが出ました。

以前なら大きな組織を味方につけられれば、
選挙戦で有利に働いたでしょう。
しかし、SNSなどの普及で変わってきました。
候補者も自分の意見を主張できるようになり、
それに共感する人たちを増やせるようになったのも大きいです。

『ニュータイプの時代』の書籍内で、
インターネットなどのテクノロジーで、
企業のスケールメリットが消失したことについて触れられてました。

候補者が支持者を作る手段にも
同じ現象が起こっているのでしょうか。

・市外の人間ですが

余談ですが、私は福岡県内在住ですが、
北九州市ではありません。

なぜ住んでないエリアの首長選挙に
注目したかというと、
今回当選した武内和久さんのファンだからです。

知事選の時に一度お話したことがありますが、
「この人なら任せてもいいな」と思いました。
落選したときは残念でした。

自分が住んでる場所ではないけど、
今回当選して嬉しいです。

市議会との対立も噂されてますが、上手く折り合いをつけて市政を運営できることを願ってます。

以上、ちえでした。
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