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キャリアコンサルタントになるには

「キャリアコンサルタント」になるには、国家試験であるキャリアコンサルタント試験を受験し、試験に合格する必要があります。試験は、次のいずれかの要件を満たした方が受験できます。
厚生労働大臣が認定する講習の課程を修了した者
・労働者の職業の選択、職業生活設計又は職業能力開発及び向上のいずれかに関する相談に関し3年以上の経験を有する者
・技能検定キャリアコンサルティング職種の学科試験又は実技試験に合格した者
・上記の項目と同等以上の能力を有する者
ここでは、これまで特に実務経験がない方が、上記「厚生労働大臣が認定する講習の課程を修了し」てキャリアコンサルタントになる方法について説明します。
キャリアコンサルタントになるには、以下の3つのステップを行います。
ステップ1.キャリアコンサルタント養成講座を受講する
ステップ2.国家試験を受験する
ステップ3.キャリアコンサルタントとして登録する

ステップ1.キャリアコンサルタント養成講座を受講する

キャリアコンサルタント国家試験を受験するために必要な厚生労働大臣認定の養成講習は、平成30年6月現在、19講習が認定されています。
講習時間は合計140時間です。専門実践教育訓練給付金の対象となる講座もあります。

養成講習は、実施機関によって、開催場所や開催時期、実施形態(通学・オンラインの配分)、講習時間、料金が少しずつ異なっています。その選び方の実際については別ノートでご紹介します。

ステップ2.国家試験を受験する

キャリアコンサルタント試験は、職業能力開発促進法に基づき、厚生労働大臣の登録を受けて以下の2つの登録試験機関が実施する国家資格試験です。
・特定非営利活動法人キャリアコンサルティング協議会
・特定非営利活動法人日本キャリア開発協会

学科試験と実技(論述および面接)試験で行われ、個別の受験が可能です。学科試験は、2つの登録試験機関が共同で、同一日に共通問題で行います。
実技面接試験はそれぞれの試験機関で別日程が設けられています。

<学科試験>
キャリアコンサルティングに必要な知識について出題される四肢択一のマークシート方式で、100点満点(50問)の70点以上で合格です。
<実技試験>
論述試験(事例記録を読み設問に解答する記述式)と、面接試験(受験者がキャリアコンサルタント役となり、キャリアコンサルティングを行う15分間のロールプレイ等)があり、150点満点の90点以上で合格です。

今後の試験日程は以下のとおりです。

ステップ3.キャリアコンサルタントとして登録する

キャリアコンサルタント試験合格者は、キャリアコンサルタントになるため(名乗るため)に、キャリアコンサルタント名簿(以下「名簿」)への登録が必要です。

名簿に登録するには、指定登録機関として厚生労働大臣の指定を受けた特定非営利活動法人キャリアコンサルティング協議会の運営するキャリアコンサルタント登録センター(以下「登録センター」)に、キャリアコンサルタント登録申請書とキャリアコンサルタント試験の合格証の写し等の提出書類と共に提出します。
登録センターは、登録申請書類を基に登録要件を満たしているか、欠格事由に該当しないか等の確認・審査を行い、名簿に登録します。登録者には、「キャリアコンサルタント登録証」が交付されます。
登録を行うためには、登録手数料8,000円と登録免許税9,000円が必要です。

「登録」を行わない場合は、資格試験に合格しても「キャリアコンサルタント」の名称を使用して活動することはできませんので、注意が必要です。

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