お久しぶりです、食あたりしてました。
勢い込んで投稿したかと思えば、しばらくの沈黙で気分にむらがあるのかと思われてもしょうがないなと思うアラフィフ。
しかし、令和5年にはいってしょっぱなの1月にまっさかこんなことがあるなんて・・・その名も、「食あたり」。
まあ「いついつだから」ってことでもないんですが、このまえ初詣で平安な1年を祈願したもんだから、、、(いいえ、自己管理の問題です?)
今回は地球上の人々が本当に興味沸かないだろう私個人の「食あたりレポ」を投稿することにしました。すみませんごめんなさい。
1月17日(火)「事件、勃発」
16時50分ごろ。
同僚と仕事の確認をしている最中に突然「うっ!!!」と突き上げるような吐き気が襲ってきた。
・・・なんだ?
同僚は「なに?大丈夫?」と声をかけてくれたが、少ししたら落ち着いたのでまた仕事の話に戻り。そして5分後、
「ううっ!!!」今度は結構やばい感じ。
「すみません、少し失礼します!」そう言ってレストルームに飛び込んだ。
直近で食べたものは1時間ぐらい前に職場に販売に来ていたお店で買った「プリン」。いやいやいや、プリンなんてこれまでの人生、何百個食べたと思っているか私。いやでもなあ・・・。
まてよ?私のアレルゲンは、「えび、かに、さば、生のイカ、よもぎ、生の卵白・・・」結構なアレルギー体質の私は普段から食べ物には十分注意を払っているはずだったが・・・。
こっからですよね。
ですがこの神聖な「note」の場において私ごときの〇〇はさすがに中略化させていただくとして・・・。(しかも普段はレストルームとかって書きませんよ)
気が付くと同僚に連れられて救急病院へ。母も来ている。
すでに脱水症状も始まり、足はもつれ、もうろうとしていた。
とにかく地面に沈み込みそうな倦怠感、そして激しい吐き気。
テレビで「医療はひっ迫しています」という文言をよく耳にするけれど、
それを感じさせるほど、看護師さんたちはみなさん表情がなくピリピリしていた。・・・いや、イライラしていた。なんかこんな時にすみません、と言いたくなるくらい。
しかし私が決して良い状態ではないのは感じ取ってくれて、早々にドクターの指示で点滴。
ソフトな声が頭上から降りてきた。若くてちょっとスピードジャンプのレジェンドと言われたあの彼の若いころに似ている。
「お薬は何か飲まれていますか?」「あ、、はい、〇〇っていう薬を飲んでいます。それだけです。(く、くるしい)」
「あじゃあ、お薬手帳ありますか?飲んでるお薬確認させてくださいね」
じゃあ?じゃあって何?今ゆったやん〇〇だけって!聞いてた?
「す、すみません、アプリにしてるんで手帳ではないので・・・携帯」
「あ、なるほどですね、じゃあ携帯探してもらえますか?」
いま?いま?今じゃなきゃダメ~~~???お願い信じて〇〇だけしか飲んでないって~~~!
ミントグリーンが似合いそうな若き青年医師は処置室のベッドでのたうっている私を優しくみつめ、「あ、あとにしましょうねえ」とほほえんだ。
はい、そうしてくださいね。人っていろいろできることとできないことってあるから。
にしても、携帯・・・。
点滴を受けながら近くにいた母にカバンを探してもらったが見つからない。「ないみたいよ?もしかしたら〇〇さんが預かってくださってるんじゃ」
あ・・・しまった!そっか、同僚の〇〇さんは私の携帯から母にかけてくれて、きっと預かってくださっているんだ。
じゃあもうしょうがない。
結局点滴と吐き気止めの錠剤をもらって帰宅したが、
(戦い)は翌朝5時まで続いた。
5時40分。
「てぃんてぃきてぃんてぃきてぃんてぃんてぃんてぃん♪~~~」
さわやかな「オブ・ラ・ディ オブ・ラ・ダ」のメロディー・
・・・あった。バッグの下に沈んでた。(スマホ解決)
2月18日(水)「え?もう一つあったね。」
昨日の点滴と薬のおかげか、のたうつような吐き気と苦しさは軽減。
しかし入れ違いに熱が上がってきた。
37.9℃ある。
もしや・・・・・・・・・・・・・・・・
「ちょっと!あなたもしかしたら今流行っている・・・」母の声。
ああ、そうだよね、私もこれはさすがに疑うわ・・・確か抗原検査キット私持ってた。
「インフルエンザじゃないの????!」
「ええっ?」(もう一つの正解)
「なに?今すごく流行ってるのよ!!!」
「コロナじゃなくて?」
「コロナは前から流行っているじゃないの・・・インフルエンザよ!」
・・・そうだ、そのとおり。さすが、毎夕ニュースをよく見ている母である。流行の先端はみのがさない。いや、だけどチョイスの優先順位的に・・・
とにかく地域の発熱外来に電話し、PCR検査を受けることに。
今SNS上では検査のために「梅干をはしで練りねりする動画」とか「レモンをかじる美女の動画」とか作っているのが多数あってお陰様でフル活用して検査終了。
「今日はもうこれでおしまいですよ~」え?そうなの?
いざとなると「インフルエンザ」の検査も受けたくなったが、なんだか忙しそうで言い出せず、薬も処方されず帰宅。
小心者過ぎて自分をあざ笑った。
2月19日(木)「ありがとう」
結果は陰性。
しかしとてもじゃないが高熱と食事もとれず、水分を摂ってしのいでいるゆえに欠勤中。家にあったロキソニンを飲み、午後には解熱。
吐き気も落ち着いてきた。ああ・・・・・・ロキソニンを作った人、この吐き気止めを開発した人、本当になんて言っていいか・・・ありがとう!!!
「あっ、そうですか、じゃあ引き続きどうぞお大事に」
上司は淡々と業務をこなしているようだ。正解です。正しすぎる。
とにかくOS-1とか白湯とか飲んで、おかゆを食べて寝て過ごす19日。
同僚のことは本当に信頼しており、仕事については何の心配もいらないのが本当に贅沢だ。これってすごいことだ。ありがとうございます皆さま・・・。良い人に恵まれることの尊さよ・・・泣。
2月20日(金)「母と娘」
悪夢が冷めたかのように、体調が回復してきた。食欲も出て、雑炊や湯豆腐、うどんなどを食べて1日過ごす。しかし初日からあったお腹の不調は依然続いていた。
実はこの日、ちょっと泣けることがあった。
80を過ぎた母が、私に、りんごをすりおろしてくれたのだ。
私は甘えられない子供だった。親に気を遣っていた。そのことを大人になってケンカの際、母にぶちまけた日もあった。孤独をぬぐえない性格が形成されてきたとおもう。
しかし、そのすりおろしたりんごを受け取り、戸惑いつつ口に含んだとたん
もうすべてが嘘だったかのような幸福感に包まれた。
アダルトチルドレン系の話になりそうだが、でも正直、こんなおいしい、幸せなものってあるのか!って熱いものがこみ上げてきた。
「どう?」
「・・・・・・・ありがとう」それが精いっぱいだった。それくらい、うれしかった。
大人になっても心の中で叫ぶことがある。「おかあさん!!!!」って。
目の前の母に対しては沈黙して。心の中で「お母さんたすけて!!!!」って。それは子どものころから変わらない。「どうしよう、こわい、抱きしめて!」って心の中で叫ぶ。
駅のホームでも、バスの中でも、なんかあったら、いつでも。
17日も、叫びたかった。
叫ばなかったけどね。そしてこれからも叫ばない。きっと、言えずにこのままなんだろうって思う。これからも。後悔するかしないか、それはわかんないけど。理由は、私がそう形作られたから。それだけ。
2月21日(土)「血迷って、餃子を食べる」
昨日のりんごのおかげだ。めっちゃ調子いい。
以前お腹は下していたが、熱もない、吐き気もない、倦怠感もない!お腹も痛くな~い!!!
そして今日は土曜!!!正々堂々と休める。後ろめたくない!!!
スーパーに食料を買いに行けるほど回復し、午後は外へ。
もう「健康になっていくことのありがたさ」にテンションも上がる。
「あ!おいしそう~~~」「これって高くない?」自然と独り言の声も大きくなるwもう怖いものなんてないのだ。・・・と、思い込んでいるのだ。
「いらっしゃい!やすいよ~~~」にこやかなおばさまの声に寄っていくと
てっかてかの餃子!!!!「お酢で食べてみて!さっぱりして胃がもたれないから」満面の笑みでおばさま。お、おいしそう・・・。
酢ね、確かに、胃もたれしなさそう。母も餃子好きだし!よし!今日は餃子だ~!!!
もうこの時点でオトナ失格、自愛失格なんとでもいってください。
餃子めっちゃ食べました。
夜中、一睡も、できませんでした・・・
2月21日(日)「医療相談アプリにたよる。そのすごさよ。」
とっくに日付変更線を超え、オールしている最中、
また「おか~~~さ~~~ん!」と心で叫びたくなった≪(笑)
寂しさまぎれに布団の中でうずくまりスマホを手にする。
「夜中、下痢、眠れない、相談」 (検索w)
「ん?医療相談アプリ?」そんなのあるの?しかも、24時間365日?
テレビ電話とかは少し抵抗あるけど、この見つけたアプリはチャット機能もあったので、思い切って今日までの不安を聴いてもらうことにした。
そして今のこの大変な状況も。
アプリ投入したらこんな時間だからだろう、待ち時間なしで相談に入れた。
宣伝と思われたくないのでアプリ名は伏せておくが、
所定の問診票みたいなものを入力送信したらすぐに反応があった。
「よろしくおねがいします」おお、どきどき・・・。
「実は17日から・・・」友達にも送ったことないような長文を送ると、
少しして返事が返ってきた。「大変でしたね、症状を拝見しましたが・・・」
やはり診断はウィルス性胃腸炎で間違いないだろう、しかし食べ物以外の原因も考えられるが、潜伏期間を考えると17日のプリンは考えにくいとのことだった。え~そうなの?むしろ、それよりもっと前に食べたものが原因になっている可能性が高いとのこと。
食事のとり方、食べてよいもの、さけるべきもの、食べられないときの対処法など、本当に丁寧にアドバイスしてくださってびっくりした。
バタバタと患者を見なくてはいけない外来とちがい、お互いに落ち着いて会話ができた。
これってもう世間的にはよく知られたアプリなんだろうか、みんなこんな良いものを活用して生活していたのか・・・。感動。時代だなあ・・・。
オールしたものの、全く不安がなくなった。新しいかかりつけの病院ができたみたいに安心した。
「また、いつでもご相談くださいね、どうぞお大事になさってください」
もう病院レベルの丁寧さで驚いた。
そして・・・しばらく餃子はおあずけってことでおばさんごめんね!
(当然でしょうが)自業自得って、よくできた言葉だよね・・・。
〈まとめ〉
今日までの闘病で、結局たくさんの発見と、内観と、感謝があった。
なんて濃厚な1週間・・・。
いやでも二度と経験したくないですね。当たり前。結局
直接の原因がはっきりしなかったけど、17日には血液検査、エコー、心電図、触診、点滴、ここまでやってもらったのに餃子食べて、医療アプリにまた頼るという、どうしようもないアラフィフ問題。
でも、
頼っていいんだ、人って、頼っていいんだよ、
一番身近な人に、甘えられなくても、
いや、十分甘えられたんじゃないの?私、一生分の「すりおろしりんご」の味。
お母さん、ありがとう。ほんとにほんとに、おいしかった。
※医療相談アプリはいろいろあり、価格やサービス内容など異なるようですのでよく機能を確認してください。私みたいに小心者で一人で不安になることが多い人はお勧めかも?!
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