見出し画像

ドラマティックやめた。

ドラマティックな人生は
わたし自身が望んだものだった。
 
 
それに気が付いたのは
 
ほんの数時間前のことで。
 
 
とても静かな夜だったので
 
自分の半生を振り返ってみた。
 

 
 
小学校の時、
 
近所のナオちゃんは
 
どうして わたしを必要にいじめたのかなぁ...
 
今なら その理由が よくわかる。
 
 
小さいころから
 
なんだか こだわりが多くて
 
されて嫌なことも
 
人に求めることも
 
たくさんあって、
 
そのくせ自分は
 
めんどくさがり屋で
 
すぐに約束を忘れてしまう。
 
 
忘れ物も多いから
 
よく怒られていたような....

 
宿題とテスト勉強は
 
なぜだか
 
やっていかないって心に決めていて、
 
それを貫いていたりで
 
”曲げない強い意志”の
 
置き所が違う
 
今思えば
 
とんちんかんな子どもだった。
 
 

 
 
ドッジボールが大嫌い。
 
大勢で遊ぶのは苦手。
 
先生に決して なついたりしない。
 
どころか、先生という大人を
 
分析していたようにも思う。
 
 
この人は
 
誰を可愛がっているのか?
 
誰を好きではないのか?
 
その理由は何か?
 
旦那さんとの関係が
 
上手くいっているのか、いないのか?
 
 
二組の先生にライバル心があるのは
 
容姿の問題なんだろうなーとかね。
 
 
大人は平気で噓をつく。
 
その嘘をクラスの子たちは
 
気が付かないんだろなーとか。
 
 
近寄ることもしない
 
決してなつくこともない、
 
天真爛漫とは程遠い
 
先生と言う大人にとっては
 
とても厄介な子どもだったに違いない。
 
 

 
子どもたちの間のパワーバランスも面白くて、
 
一見、ボスに見えて
 
実は、その幼馴染の地味な子が
 
その子を動かしていることに気が付いていたり、
 
 
人が好きになった子に
 
片っ端から告白する女子とか、
 
その理由が
 
なんとなく お母さんにあるんじゃないかーなんて思っていたり。
 

 
大勢で遊ぶより
 
ひとり、観察して分析して
 
”その人図鑑”を
 
頭の中で作るのが好きだった。
 
 
その当時は
 
人と関わるのが苦手だと思っていたし、
 
人が嫌いだと思っていた。
 
でも、よくよく考えてみると
 
かなりの人間好きだったんだなーって。
 
 

 
ある日を境に
 
まったくいじめられることもなくなったけど、
 
いじめられなくなった理由も
 
なんとなくわかる。
 
 
”そんな自分”を
 
認めてしまったからなんだろうな。


 
”自分を好きになってあげましょう!”みたいなこと言う人は苦手。
 
そんなキャンペーン、
 
ほんとに要らないと思ってる。
 
 
好きになるかどうかは別の話で、
 
自分を認めることや
 
大切にすることは
 
とてもいいことだと思う。
 
うん、
 
それはいいことだって思う。
 
 

 
ドラマティックに生きてきた。
 
今の今まで。
 
わたしの場合
 
自分の人生ですら、
 
一つの実験のようなものなのかも知れないな。
 
 
トラウマはある。
 
きっと強めのトラウマ。
 
他と比べるもんでもないから、
 
一概には言えないけど、
 
わりとパンチのあるトラウマだと
 
自分自身は思っている。
 
 
それに苦しんでいる自分と
 
その苦しみに
 
わたしは
 
どんな風になっていくんだろうと
 
客観的に見てる自分もいて、
 
苦しい自分のほうは
 
どうすればここから抜け出せるだろうと
 
もがいているのに、
 
もう一人の自分は
 
ここでさらにこんな風になったら
 
いったい自分は、
いや、人間は
 
どうやってそれを乗り越えていくのか試したい自分もいる。
 
自分で窮地に追い込む
 
ドSなわたし、
 
それを 受けて奮闘する
 
ドMなわたし、
 
この二人が
 
わたしの中にはいるんだろうな。
 
 
「幸せになりそうになると
 
ぶち壊したくなる」
 
これはそのせいなんだろうと
 
痛感している。
 
 

 
 
でも、それ
 
誰も得しないよなって。
 
そう思ったから、
 
それ、
 
そのくせ
 
止めることにする。
 
 
わざと人生を
 
ドラマティックな方向にするの
 
止める。
 
 
相手もいい迷惑だし、
 
何より
 
最近は
 
結構、深めに傷がつく。
 
だから
 
わざとドラマティックにするのは止める。
 
 

 
 
破壊と再生を繰り返してきた
 
半世紀近くも。
 
なので、ぶち壊すのは
 
最近止めることにした。


理由は何もないけど、

なんとなくそうすることにした。


なんか、いいな、そゆの。



《ゆりえ商店》



 
 
 
 
 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?