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ゆりえ、居心地について考える。

居心地の良さってなんだ?


52年ほど生きてきて

それはその時どき

形を変えたわねぇ。



10代の居心地の良さなんてのは

もう忘れてしまったわいな。



20代はお金だったわね、確実に。


あいにくその時の夫の事業が
爆発的に成功したので、

20代は居心地は確保出来てたんだろうと。



30になって
東京にやって来て、

居心地は家族だと感じはじめたわね。


娘が元気ないと
私は全く幸せではなくなってしまったわ。


うちの娘は偉いのよ、ほんとに。

誰でも仲良くなるし、
何をされてもあまり人を憎まない。


あたしなんて、すぐ憎んじゃう。


だから、彼女は少ししんどくなった時があり、

あたしの居心地は彼女の居心地だったもんだから、


彼女が居心地悪いと思う所を
全部叩き壊していったわね。


あたし、相当ヤバいのよ。

あたしの家族に対して何かしてご覧?


確実にぶっ壊すわよ。

それで、彼女の居心地が良くなるならって
クレイジーだったわよね。

今もそうだけどもねぇ。

 



40代は若さや美しさだったわ。


"歳の割には"なんつーのに

必死にしがみついてさ。


若く見えたかったのよ、あたし。

あたしのいい所は
努力を惜しまないところよ。



若く、美しく在るために、
相当努力したわよ。

だって、整形とかそゆの受けるお金など無かったからね。


だから、自宅で出来ること
それはそれはやりましたわよ。



年齢より若く見えるって人がさ、
「何もしてないわよ〜」なんて言うじゃない?


あれは、絶対信じちゃダメよ。

あんなの嘘っぱち、

みんな、えげつない努力してんのさ。


それは、もうえげつないからね。




で、50代になって、

居心地の良さを改めて考えたとき、


関わる人が全てなのだと思ったわね。

何となく関わるってことをしなくなりましたわ。


付き合いでいく食事などは
元々行かない方向だったけど、



それが更に加速して、

今じゃ立派な引きこもりよ、あんた。



もおーそれは、快適で。


心の底から逢いたい人って
そんなに居ないのよねぇ。


利害が絡むから、

会っとくかーってなるのよ。


そんなもん、あたしにはいらんのだと思ったの。



だからねぇ、
お客様以外は関わらない仕事を模索して、

辿り着いたわね、ここんところ。



結局、あたしの居心地は家になった。


外食もしない、
最近のブームは
執筆中にオロナミンCを飲むことよ。


これ、凄くいいのよ!



そして、煮詰まったら

歩いて3分のよもぎ蒸しに駆け込み、


身体が疲れたら

歩いて6分のマッサージに行く、



本屋は駅前にあるし、

買い物はもっぱら、商店街の肉屋と八百屋よ。


カフェでお茶すらしませんことよ、あたし。



このまま行くと、

「今年、エグい量の本が出せますわね。」


そう言ってくれるかたもいらっしゃるけど、


それとこれとはまた別の話しよ、あんた。



それでもね、

なんやかんやで生きていけるのって

ほんとありがたいわねぇ。



60、70とまた

居心地は形を変えて

やってくるだろうさ。


その時、その時の居心地を

最高に楽しもうと思います。



ボンも居心地良さそうだし、

オールオッケーよね。






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