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出雲神話を巡る旅のレポート3~武蔵国府跡

東京・出雲・京都の出雲神話を巡る旅(2023年5月20日~24日)
【5/20 東京編レポート❸】

旅のレポート№3 武蔵国府跡

出雲神話を巡る旅に大國魂神社(東京)を選んだ理由

出雲に行くと決めたものの札幌からの直行便はなく(8月のみあり)どこで乗り継ぎするをのか悩みました。乗り継ぎ場所である東京、名古屋、大阪のどこかで、「出雲」に関わる場所はないかと探して見つけたのが東京都府中市にある「大國魂神社」。こちらは、出雲大社の主祭神でもある大國主命がこの地に来たことが始まりと伝えられるとありました。

東京都府中市 大國魂神社 正面鳥居(2023/5/20撮影)

大國魂神社を調べる中で、「国府所在地」を意味する言葉が「府中」であり、東京都府中市は、かつてこのあたりに武蔵国の国府があったので府中と呼ばれていてそれがそのまま街の名前となったと知りました。
で、国府って何?となりますよね(笑)

国府ってなんですか?

府中市「国史跡 武蔵国府跡」入口(2023/5/20撮影)

国府とは、ざっくり言うと、現在で言う県庁所在地のようなもの。国の政治を担う「国司(知事のような存在)」が仕事をする場所が国庁。その周辺には、役人などがが勤める関係施設 (国衙:こくが)などがあり、それらをまとめて、「国府」といいます。

大化の改新(645年)以降に置かれるようになったものですが、平安時代には廃止されています。廃止されて長い年月が経っているため、このあたりにあったはずという地名はわかっていても、国府があった正確な場所が不明のところがたくさんあるのです。

府中市「国史跡 武蔵国府跡」内の再建された柱(2023/5/20撮影)

武蔵国(現在の東京都・埼玉県・神奈川県の一部)の国府もかつては、「和名類聚抄(わみょうるいじゅしょう)」という、平安時代中期に作られた辞書に「多麻郡に在り」 と書かれているのみで、正確な場所は不明だったのです。
ちなみに「多麻郡」とはどこだろうと調べてみたら、東京都中野区・杉並区および多摩地域の大部分とありました。
範囲が広くて、どこにあるのか探せないでしょう!(笑)

柱の様子を再現した状態(2023/5/20撮影)
展示されていたイラストで当時の様子がわかる(2023/5/20撮影)

総社と呼ばれる神社のなりたち

国司(知事的な人)は朝廷に任命されて、主に京都から各地に赴いていました。国司の赴任地での最初の仕事が、その地の主な神社を全て巡ることでして。電車などがあるわけではなく、昔はあちこち移動するのが大変でした。そこで、国(領地)内の主な神社を一か所に集めて役所の隣に置いちゃおうぜって感じで作られたのが、いわゆる「総社」で、それが大國魂神社なわけです。
総社であるこちらの神社がこの地に残っていますから、武蔵国府もこのあたりかなとは思っていたようですが、1975年(昭和50年)以降の本格的な発掘調査で、ここに国府があったことが判明しました。

JR府中本町駅そばにある国士館地区

大國魂神社に近い場所に「国司館地区」があります。
たまたまJR府中本町駅まで歩いている時に謎の広場を見つけ、偶然その施設を発見しました。

JR府中本町駅そばにある国司館と家康御殿史跡広場(2023/5/20撮影)
国司館模型(2023/5/20撮影)
住宅地の中にある国司館の柱の再現(2023/5/20撮影)

「2008年イトーヨーカドー府中店が店舗複合のため全体発掘調査を行ったことで発見に至っている。イトーヨーカドーはその後断念し閉店した。」とWikipediaにありました。
住民の方にとっては残念ですが、歴史的な施設が残って嬉しい(歴史オタクの意見笑)
ちなみに国司館とは、都から武蔵国の国府に赴任してきた国司の居宅。つまりは知事公館的なものでしょうか。「国司が宿泊逗留するだけでなく、様々な儀式や饗宴が行われ、都から最先端の文化が伝えられた国府の重要な施設でした」と、府中市公式サイトにありました。

お勉強になりますね(*^_^*)

武蔵国府跡と国司館・家康御殿史跡広場の詳細

武蔵国府跡

住所:府中市宮町2-5-3
アクセス:京王線府中駅徒歩5分
JR南武線・武蔵野線府中本町駅徒歩5分
開館時間 :
9:00~17:00(入場無料)

国司館と家康御殿史跡広場

住所:府中市本町1-14
アクセス:
JR南武線・武蔵野線 府中本町駅より徒歩1分
京王線 府中駅より徒歩10分
開館時間 :
9:00~17:00(入場無料)
備考:
飛鳥~奈良時代の初め頃から平安時代の終わり頃まで
国司の居宅兼執務室「国司館」
江戸時代
徳川家康が鷹狩をする際に宿泊・休息をした府中御殿

「武蔵国府跡」遊月的まとめ

・パワスポ お勧め度合い:★3つ【★★★☆☆】

武蔵国と呼ばれていた頃の関東(東京)の政治の中心地であり、現代の都庁であり、知事公館があった場所です。
パワースポットというよりは、歴史を感じられる場所。
新しく大和の国を作っていた頃の東京の中心地だったため、仕事運やリーダーシップ運が強まる場所と言えます。

ブログ(遊月の日々これ修行なり~)の記事紹介

ブログでも、もう少し長めにおもしろおかしくレポートしています(リンクで飛びます)



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