見出し画像

学生時代過ごした街②

上京して右も左も分からない18歳の私は、家族もいない、友達もいない、全く新しい環境に馴染むのに少し時間がかかった。

集団の中で、合わせたように互いの顔色を窺って上部だけの会話をするのが居心地が悪かった。

初対面で自己紹介をすると、「え!どこから来たの?方言かわいい!」と何回も言われるのが面倒くさくなって、途中から関西弁を喋るのをやめた。

大学の新歓は、とりあえず色々行ってみたはいいもののどれもしっくり来ずで入らず。そういえば違う大学のお笑いサークルに入ってみたり、英会話に行ってみたりもした。続かなかったけど。

6月頃にようやく自分に居場所ができてきた。

中華レストランでオープニングバイトを始めて、中国やミャンマーの従業員と仲良くなった。そこの賄いが美味しかったから1年生の時はだいぶ太った。

学部のイベント企画する団体に顔を出したのがきっかけで、今でもしょっちゅう集まる仲の良い友達もできた。

初めての一人暮らしは目白にある学生寮だった。

そこでできた他大学の友達が実質東京でできた1番最初の友達だ。

1人は茨城の子で、1人は栃木の子。あの頃はお互いに作ったご飯をお裾分けしたり、誰かの部屋で集まってパーティーをしたり、夜な夜なカラオケ行ったり、課題が進まない日は部屋に呼んで一緒に勉強して、そのまま寝落ちしてしまうなんてこともあった。
今思えばあれは青春だったな〜。

大学一年生は2019年だったから、まだコロナという悪魔を知らず、好き放題していた幸せな一年だった。

下手な化粧とまだ垢抜けない服装で(その時の最大限の努力ではある)毎日朝から学校に行き、詰め詰めの時間割をこなしながら、夜は新宿に行ってバイト。そんな日々だった。

「昨日スト缶3缶のんだの〜まじ二日酔い〜」とか言ってる子達を見ると、うわあ大学一年生っぽと思うけど、あの頃の私もそんなもんだったな〜。

続く

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?