子供向けの作品はあるのか?


私は子供っぽいのが嫌いだったんですね。子供のころから。

1966年から始まった「ウルトラQ」は、大人っぽい雰囲気で好きだったけど、「ウルトラマン」になって、どんどん子供っぽくなって、嫌いになり、見なくなった。子供なのに。

子供っぽいのがきらいな子供は少なくないかも。

昭和の子供向けの作品は、テレビも映画も
「子供っぽい」といふより、
「子供だまし」だった気がします。

「子供だまし」は、子供でもいやがってる。
「子供だまし」で、子供をだませると思ってるのは、かなり頭のわるい大人だけだと思ひます。
子供と接してゐる人なら知ってると思ひますが、子供って、なかなか、油断できない生き物ぢゃないですか。
(まあ、子供は、それを見る人の人柄を映し出す「鏡」らしいから、子供がどう見えるからは、けっこう、人によってバラバラかもしれませんが)

子供向けでも、「子供だまし」でなければ、
大人になって観ても、それなりに、面白いことが多いやうな気がします。

『ウルトラQ』『ウルトラマン』なんかは、「『子供だまし』でない」かどうかはわかりませんが、今でもインテリの人が深読みできる要素がふんだんにあるので、インテリさんが、自分の知性と感性のすごさを示すのに使はれることが多い。

どさくさに紛れてサブカルをディスると、
サブカルって民俗学や精神分析と同じで、そこを探っても文化や人間性の本質からはずれてるところで、素人向けに蘊蓄を傾けて「鋭い分析をする俺」を楽しんでゐる感じ。
サブカル、民俗学や精神分析が好きな人、俺さんたち、
ごめんなさい、許してね。




今も、子供向けは「子供だまし」なのでせうか?子供向けのものは観てないのでわかりませんが、
だとか自分らしくだとかがテーマだとしたら、
あいかはらずの「子供だまし」なんだと思ひます。

子供だましって、楽に作れるし、とりあへず、安全です。
それで、昭和の子供向けは、子供だましばっかりだったんだと思ひます。

本気の「子供向け」って、すごく才能も要るだらうし、何より、既存の社会の既存の価値観とずれてしまふことも避けにくいでせうから、なにかと、たいへん。

アニメ作品に、本来の意味での「子供向け」の作品はあるのでせうか?
漫画は好きだけど、アニメは苦手なわたしは、ほとんど観てないので、わかりません。

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