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神様と小鉄の内緒の話 

狛 犬

おいらは黒柴のオス、名前は小鉄。
樹齢数百年は経っている杉の木に囲まれた神社に住んでいる。
 
おいらのお気に入りの場所は、拝堂と呼ばれている所。
みんなが鈴を鳴らして手を合わせて行く所なんだ。
今日もそこでお昼寝をしていると、話し声が聞こえてきた。
声のする方に行ってみると( ^ω^)・・・
 
「のうのう、右の狛犬さん・・・・・・・がしたいのう」
「おうおう、左の狛犬さん・・・・・・・としたいのう」
「どうしたの?」と声をかけてみた。 
「・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・」
 
もう一度「ねぇ  ねぇ」すると
「おや、おや おまえさんは、この神社の犬だね」と右の狛犬さん
「お前は、我々の声が聞こえるのかのう~」と左の狛犬さん
「それじゃあ、おまえさんに頼みがあるんじゃがのう~」
「うん、いいよ!何」
「実は( ^ω^)・・・・・・・・・・・・」 
「わかった!!!」

おいらは、狛犬さんの足元にあるお金をくわえると
お賽銭箱にチャリチャリ-ン
鈴をガラン、ガラン
「神様、神様、狛犬さんたちのお願い叶えて下さい」
もう一度鈴を鳴らした。ガラン、ガラン。

数日後、みんなが寝静まった夜。物音がしたので、外を見てみる。
そこには、月明かりに照らされた境内で遊ぶ人影と2匹の犬の姿があった。
広い境内を走りまわり、じゃれあい。
その楽しそうな声は、夜遅くまで聞こえていた。

朝、宮司さんが騒いでいた。
なんと、右と左の狛犬が逆になっていた(笑い)

「右の狛犬さん、我々も走りまわりたいのう~」
「左の狛犬さん、そうじゃのう!我々も神様と遊びたいのう~」

願いが叶って良かったね( ^ω^)・・・

おいらは、いつもの所でお昼寝。
あれ?今誰かに、頭を撫でられた気がする。

  
#黒柴 #狛犬 #神様 #内緒の話 #小春おばさん
#神社 #遊ぶ #お願い
 


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