ぐちゃぐちゃの心、便所の落書き
どんな綺麗で明るい歌でも美しい景色でも美味しいご飯でも心が救われない。動かない。
何もしなければ俊敏に過ぎていく日常に呑まれているべき場所もわからなくなる、わかってる。
辛い時があっても立ち止まらず歩き続ける。
そんな簡単な、たったの1行で終わるフレーズがどうしてこんなにも実行するには難しいのだろう。
私は辛いことがあってもずっと心を麻痺させて走り続けてきた。いつガス欠になるかびくびくしながら。
心の麻酔が切れかけている。
切れたらどうなるのだろう。麻酔が効かない心は負荷に耐えられず死んでしまう。心が死んでも肉体は生き続ける。死んだように生きるとはどんな感じなんだろう。
救いを求める。ずっと前から求めてた。
それは神様だったり、お母さんやお父さんだったり、尊敬できる友達だったり、年上の塾のお姉さんだったりした。でも誰も私を助けられなかった。
私はずっと暗くて澱んでいて動きにくいところにいる。誰かの叫びが聞こえてきて、それは私の叫びだったりそうでなかったりする。
私は穴の中であなたを待っている。同じ境遇になる、同じものを抱える人を、とぐろを巻いて待っている。ずっと。ずっと。ずっと。
救ってくれないというなら、せめて。
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