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中村哲医師の言葉に学ぶ平和への道

      NHK  NEWS WEBより

今日12月4日、アフガニスタンで人道支援を行っていた中村哲医師が亡くなって4年となる。
この方の活動と平和への言葉を学んだ。

中村哲医師 アフガニスタンでの水路建設の偉業


上記は昨日のNHK NEWS WEBで紹介されていた記事。
その一部を下記に引用したい。

アフガニスタンでは、長引く干ばつで深刻な食料不足が続いていますが、用水路は来年3月に完成する予定で、周辺に住む1万4000人の生活の改善が期待されています。

NHK NEWS WEBより

中村哲さんは医師としてアフガニスタンに赴任した当初、ペシャワール地方でのハンセン病を中心とする医療活動を行っていた。
やがて「水があれば、この地域のさまざまな病気と帰還難民問題の解決につながる」として水の問題そして食糧問題に心を砕き「水路建設」に自ら携わって人道支援を行った方である。

このニュースでは、その際に手掛けた用水路が来年2024年3月に完成するという事を伝えている。

人道支援は簡単には成し遂げられない。
中村哲医師は平和への道を切り拓いた偉人だと思う。
その偉業に感動する。



宮田律さんのnote記事①
中村哲医師の言葉ーーアフガニスタンの人々はその知恵から学ぶ


次にnote掲載の宮田律さんの記事をご紹介させて頂きたい。

宮田律さんについて

(中東イスラム研究者)

宮田律さんは、中東イスラム社会と日本のあり方を研究されている専門家で
noteにも記事を投稿されている。
その中から2件のnote記事を紹介させて頂く。
この方は、フジテレビプライムニュースなどでも中東地域の専門家として出演されている。

また中村哲医師の行った平和活動を紹介し平和の創造についても研究し発信されている。
中村哲医師について書かれたnote記事①から2カ所を引用させていただいた。
また宮田律さんが執筆された
「中村哲医師についての書籍」も参考にあげさせて頂いている。

インタビューでの中村哲医師の言葉

「三度の食事が得られること、自分のふるさとで家族仲良く暮らせること、この二つを叶えてやれば、戦はなくなると言います。私ではなくて、アフガニスタンの人々の言葉です。十人が十人、口をそろえて。」(「ペシャワール会 中村哲医師に聞く。共に生きるための憲法と人道支援 <前編>」May.03.2017)

http://sealdspost.com/archives/5388/2

宮田律note記事より引用


参考書籍

宮田律さんの著書
「武器ではなく生命の水をおくりたい 中村哲医師の生き方」

中村哲医師の生涯から平和のあり方を考えた書籍である。

「武器ではなく生命の水をおくりたい 
中村哲医師の生き方」書籍の帯より


上記note記事①からの抜粋


 「テロとの戦い」は、そもそも武力でテロをなくすという発想自体が間違いでした。米国も武力だけでは駄目だと気付いて復興支援にも力を入れるようになりましたが、空爆を続けながらの復興支援では人々の心をとらえることはできませんでした。

宮田律note記事より引用



宮田律さんの記事②
中村哲医師は正しかった ―空爆ではガザに平和はやって来ない


またアフガニスタンにおける中村哲医師の活動を紹介した上記の記事の中では次のように語られている。

中村哲医師がつくった用水路によって稲、麦、野菜、果物が収穫され、魚が用水路を泳ぎ、生きとして生きるもの、すべてのものが和すこと、それが平和であることを知らされた。中村医師の「水や食べ物があってうれしい。平和な暮らしがしたい。病気が治ってうれしいなどといって喜ぶ姿は善悪を超えて万人共通のものです。」「人はお腹がいっぱいになれば戦争に行きません」などの言葉は、激しい戦闘が繰り広げられるガザでも有効であることは言うまでもない。

宮田律さんnote記事より

この言葉に深く感銘を受けた。

複雑化する国際情勢の緊張を解決する糸口は、実は中村哲医師が指摘されたように「お腹がいっぱい」になっていない相手への思いやりにあるのではないだろうか。



平和について考える


中村哲医師はアフガニスタンで人道支援活動をされていたわけだが、この方の言葉から平和について私なりに考えてみた。

戦争状態である場合には、双方が被害者であり、被害を受けた家族からすればどうしようもない悲しみや言いようのない感情がある事を深く考えずにいられない。

戦争において、どちらかが正義だという事はないと思う。
戦闘はエスカレートするばかりだ。また一時的な勝者が決まったとしても、その後に再び報復の連鎖が起きる恐怖を世界は何度も経験してきた。
平和への対話をして、解決への道筋が開かれる事を心から祈っている。

北風と太陽の逸話に例えるならば、紛争問題の解決のためには、
太陽のような対話があってこそ平和への道は開けるのではないか。
その事を中村哲医師の生涯から学んだ。


#中村哲医師
#宮田律さん



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