見出し画像

キムジュンス物語2〜金俊秀物語

第二章 私のキムジュンス研究

EBSスペース共感

それからと言うもの、私は熱心に、キムジュンスの動画を見た。何て言ってもデビュー以来の彼をほぼ知らない。
日本語字幕の物から、もう、とうとう、ハングル文字のタイトルの動画すら見てみた。韓国語できないのに。

と言っても、内容わからないので、
ジュンスブログで出てきた、ファンのブログ記事を読んだ。

みんな、すごい推しの方々。読者が交流しているシアペンの世界を知った。
これは、今から、ファンになれる?
そんな疑問が生じるくらいの熱い推しの皆様。

みんなのブログに飛び交うX I Aの文字。
新しい用語が、私に立ちはだかる。名前だろうが読めない。
検索→夏王朝?
これは、きっと違う。
それは、私もわかる。

わからないままに、私は進んだ。
例のハングル文字だけの番組でジェジュンとジュンスが語り合う番組を見つけた。すると、その動画を観た時にファンが書いたブログ記事があって、日本語訳してくれてあった。

「シア」と読むらしい。謎は判明した。ジュンスの歌手名。命名の経緯も語っていた。

そして、事務所名がパームアイランドで、ファンクラブメンバーをココナッツと言う。

なるほど、これは、この人の歴史を知るには、ココナッツの人達のブログが一番詳しい。私は読み込んだ。

デビューして既に二十年。
東方神起として、デビュー以来、華々しい活躍。その後、メンバー三人が独立。ジェジュン、ユチョン、ジュンス。この三人でJYJを結成。
この後、長期に渡って、独立した大手事務所と難しい関係があった様だ。
テレビに長く出られない年月が続いた。

そんな中、それから何年もして、EBSというテレビ局の「スペース共感」で久々にテレビ出演。これは大手テレビ局でなく、日本で言ったら教育番組の様な硬い話題を、取り扱う局だそうだ。
ニュース解説者の様な人からのインタビュー番組も観た。

彼は、本当に謙虚だ。たいへんな苦労があった中で自分はいろいろ学んだ。頂点にいた様な歌手活動。今では、このような、小さな場での仕事…一つ一つがありがたい。あのままでは、こういう気持ちを持てなかったかも、と語った。歌も感動だった。そして、明るい人柄が滲み出ていた。

歌ももちろんだが。ファンとのやりとりが素敵だと感じた。苦労時代の渦中にある彼を推し続けるファンの方。また、最近になって彼を知った方。
小さなステージでのイベント会場での150人位のスペースに、何万通という応募が殺到したそうだ。

最初の曲。知ってる!「優しい男」のOST、劇中の山場で流れる曲。私は、この曲が聞きたくて、あのドラマを観た。
あの人だったのか。

ミュージカル曲も歌った。テレビ出演ができなかった中、ある監督に、声をかけられて挑戦した、ミュージカル 「モーツァルト!」のナンバー。金色の星。
ミュージカル出演はミュージカル出演で、声楽をやってきたわけでない彼が出演することに、大きな壁もあった様だ。しかし、ミュージカルの先輩達に教わりながら、彼は挑戦を続けた。何年も学んできた声楽の人とのギャップに悩んでいた時、監督は言ったらしい。
「声楽をやってきた歌手も素晴らしい…だけど、君は君らしく歌っていいんだ」
素敵な監督。

ファンの三つの願いを叶えるジーニータイム。
その空気感がいいね。これを僕は大好きだし、ずっと忘れないでいたい。彼は語った。

彼の双子の兄が、作ったというナビ〜蝶という曲。これは、彼を一番、身近で見ていた兄が作った歌詞が、また、優しい。蝶〜もとのタイトルは「イモムシの夢」だそうだ。彼の苦境を支える様な内容に心打たれる。

そして、アンコール曲には、カバー曲。「上り坂」
これからは笑顔を忘れるかもしれない。これから待ち受ける汗にまみれる毎日。そんな僕を選んでくれて、ありがとう。一歩一歩、ただ、この上り坂を登る。いつか、その手が離れたとしても、頂上まで歩き続けよう。歩み続けていけば、そこできっと会えるから

途中で涙ぐんで、歌い続けられない。ファンも涙。ファン歴浅い(数日?)の、私すらグッときた。
もう一度、最初から歌い直す姿。

一生懸命、前に向かう姿に心打たれた。

彼は、ラスト。インタビューに応え、たとえ、一年もっと短期間のファンだとしても、その人に、「あの時に、僕を応援したことを誇りに思う、後悔はしない」そう言ってもらえる様な歌手でいたいと。

歌が上手い。あたたかく、明るい人柄。
まだ、まだ、デビューから二十年の彼の足跡のほんの一部しか知らないが、前に進むレジリエンス力。
感動だ。

砂浜に、卵から生まれたてのウミガメの小亀のような私だが、この海に泳ぎ出そう。
私は、大海に、泳ぎ出した。文章の海に泳ぎ出す決心を固め、ペンをとった。

彼方で、ココナッツの人の声が聞こえる。
「違うよ!私たちは、ココナッツ。ウミガメでないから。
ファンクラブ、パームアイランドにポチッと入ればいいんだよ!」

私は何故か、noteに投稿を試みる事にした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?