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涙
慌ただしい一日の中で
本を読む時間を作る
早朝の数分
仕事の休憩中の数分
帰ってきて
やりたいことと
やらなければならないことの合間に数分
寝る前の数分
ビジネス書から小説へ
ジャンルを変えて
喉の奥に熱の塊が込み上げて、胸がつまった。
こんな表現力を身につけたい
ただ「胸がつまった」
ではなく
「喉の奥に熱の塊が込み上げている」状態
今にも泣きだしそうな
涙が溢れてしまいそうな
でも零れ落ちるのをこらえて
涙が溢れた
とめどなく流れた
自分の中にこんなに涙があるのかと
不思議に思うほど
泣けてきた
産まれてすぐ亡くなった我が子を抱いて
この世に産まれ落ちて
叫んだあと
すぐに息を引き取った
我が子をこの手に抱いて
涙がずっと溢れてきた
「ありがとう、産まれてきてくれて」
と
「なんで我が子が。。。」
小さな命の温もりが
まだこの手に
この腕に残っている
病院で迎えた朝
また、我が子を抱いて
涙が溢れる
「産まれてきてくれてありがとうなぁ」
「生きたかったなぁ」
語りかけ
また涙が溢れる
誰か一人でいい
その一人に言葉が届けばいいと思う
小説家はすごい
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