「好き」や「得意」は動詞の中にあるというのなら。。。
ずっと野球が好きだった。
父の影響を受け、物心つく頃にはバットとボールを持っていた。
写真の中の自分は、いつも野球ボールを持って笑っていた。
「動詞の中に自分の得意や強みはあるという」
野球の何が好きだったのか
打つこと、投げること、守ること、走ること、勝つこと
小学生の頃は全部が好きだった
中学、高校と続けたけど、
それは時に苦しさや悔しさに変わった
延々と走る苦しさ
試合に負ける悔しさ
レギュラーに選ばれなかった屈辱
でも続けられたのは好きだったからだと思う
何が好きだったのか
努力すること
月並みな言葉だけど
これだったんじゃないか
夢中になって走る
バットを振る
ノックを受ける
ただ、上手くなりたいから
その気持ちだけで頑張れたように思う
試合に勝つのはもちろん嬉しかったし
負けたら当然悔しかった
でも、ヒットを打ったり、いい守備をしたときの方が嬉しかったような気がする。
それは自分の努力が報われた、と思える瞬間だった。
高校3年の最後の大会
1回戦コールド負け
終わった後、一人一人言葉を述べた
僕は一言目を口に出した瞬間
涙が止まらなかった
「え~っと」
涙が溢れ出てきた
あの涙は何だったのだろうか。
今でも考える。
あの涙は、多分
「もう、野球で努力することはできなくなってしまうんだ」
という喪失の涙だったのではないか。
自分にとって尊い時間
もう二度と戻らない時間
「本気」で過ごした時間
その想いが「え~っと」と口にした瞬間
溢れ出た。
そんな風に今を生きているだろうか
想いが溢れるような
そんな生き方を
もう一度してみたい
いつも読んでくださる方も、初めての方も、貴重な時間をありがとうございます!皆さんのスキや応援が励みになります。