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韓国語の歌を無理やり日本語にするの止めないか

どーも、ブラックベンチャーの金融マンです。

表題の件、どう思ってるだろうか。歌詞が韓国語の曲を、日本語で書き直すというものだ。15年ぐらい前のK-POPブームで、この手法は横行していた。一時期の少女時代やKARA、BIGBANG、東方神起なんかではよくある現象だった。そして、この現象は未だに起こっており、K-POP界隈では、「XXX Japanese ver」がリリースされるたびに、話題になる。

15年前は、K-POPもポピュラーなものではなかった。そのため、日本デビューするには、日本語の曲にリライトしてデビューするというのは良い選択肢だったのだ。

考えてもみよう、アルジェリアの人気歌手が日本でデビューしますとアルジェリア語で歌い始めたらどう思うだろうか?タモリさんのグラサン割れるぞ。

ちなみに、アルジェリア語というのが存在するのかは知らん。

かつては、K-POPも異国の文化であり、郷に入ったら郷に従えということで、日本語で曲を書き直すことは普通の文化であった。ただ、その当時から、字幕がないと何言ってるか分からないとは言われていた。

ただ、最近はどうだろうか?日本でのオリジナル日本語曲ならともかく、韓国語がすでに出ているものをわざわざ日本語に直す必要があるのだろうか。

最近で言えば、IVEの「LOVE DIVE」「ELEVEN」などが、その犠牲になった。そう、彼らの犠牲になったのだ、犠牲の犠牲にな。「息止め LOVE DIVE」はネットのおもちゃにされてしまった。

15年前ならいざ知らず、この時代に今だに「Japanese ver」が存在することに俺は憤りを感じている。さて、今日はこの問題について取り上げ、ぜひとも、次なる犠牲者が出ないようにしていきたい。

大前提理解しておいてもらいたいのが、K-POPアイドルが日本語で歌うことを否定しているわけではない

また、日本語で曲を出すな、と言っているわけでもない。オリジナルの日本語曲なら大歓迎だ。アルジェリアの歌姫が、日本語でデビューしようと一向にかまわない。スワヒリ語で歌われるぐらいなら、日本語で歌ってくれ。

さて、早速だが、日本語にすることの問題点を挙げていく。

①シンプルに違和感がすごい

元から日本語用に書かれた曲ならともかく、大体はオリジナルの韓国語版から入ることが多い。これを聴きまくった人が日本語版を聞くと、もうそれは似てる別の曲になる。

そもそも、韓国には存在しない発音が日本語にはあるし、「つ」が「ちゅ」になったり、発音のハードルもあるため、違和感がすごい。

さらには、一音あたりに凄まじく歌詞を詰め込むため、違和感が出る。

槇原敬之聞いてみろ、「遠く、遠く、離れていても〜🎵」一音に一語だろ?そういうこと。日本語の歌は、一音一語が基本だ。日本で1番有名な大ヒットソング「君が代」だってそうだ。わずか32文字、母音を伸ばすことはあっても、一音に複数の言葉をねじ込むことはない。

ところが、韓国語版を日本語にすると、トチ狂ったかのように言葉を詰め込む。そして、発音が微妙でさらに聞き取りにくくなり、なんて言っているのかわからなくなる。

その上、韓国の曲はかっこよさを求める曲が多いため、メロディー重視ではなく、雰囲気重視になりがちで、そこに日本語を当てはめると終わる。

違和感が大仕事をする。本当に違和感しか仕事をしなくなり、挙げ句の果てに何言ってるか分からなくなり、印象的なフレーズが絶望的にダサい日本語になる。そして、叩かれる。

その上、英語も混ざると、聞き取りづらいドレッシングソングの出来上がりた。せめてノンオイルにしてくれよ。死ぬほど振ってからじゃないと使えない。

②意味が不明

先ほどの違和感は、あくまでも音楽的な違和感であったが、歌詞が意味不明になるのだ。「息止め LOVE DIVE」や「こっから先はカラフルな暗示」などがその例だ。

もう、おとなしく、韓国語でよかったんじゃないかそれ?

絶対、作詞した人も思ってたろ?さすがにこれは変じゃねと?カラフルと暗示はセットで使う言葉じゃないだろと。まだ、秋元康の毎日がエブリデイとか、自転車がバイシクルとかの方が意味が通じる。

無理やり、韓国語の訳を日本語になんとか当て嵌めようとした結果が、意味が通らない歌詞になってしまう。似た響きの言葉を無理やり当て嵌めようとして事故るケースも頻発している。

アクセルとブレーキの踏み間違えと同じぐらいの頻度で起きてる。

一応メリットもある

ただ、日本語にするメリットというのも存在する。個人的にはただ1点だ。K-POPが昔と違ってポップになった点を踏まえると、日本語にするメリットは、「カラオケで歌いやすい」以外にはない。

義務教育含めて、最低6年は勉強させられる英語ならともかく、多くの人は韓国語なんて、「アニョハセヨ」ぐらいしか知らないだろう。その状態で韓国語の歌を歌うのは至難の技だ。

よく聞く曲とは言っても、カラオケでいきなり歌うのは難しい。ルビが振られるとはいえ、歌いにくいことこの上ない。

俺からすれば、勉強したことがないという観点で言うなら、韓国語で歌ってくださいというのは、ドイツ語かフランス語で歌ってくださいと言われるのと同じことだ。まじ、ボンジュール。

ここで大活躍するのが、「Japanese ver」というわけだ。本人たちの楽曲として聞くと違和感はすごいが、カラオケであれば、その違和感は中和される。むしろ、素人の韓国語を聞かされるよりは、日本語カバーの方がまだマシだとさえ思う。

まとめ

みんな思っていると思うのに、大人はなぜか懲りずに「Japanese ver」を出す。ぶっちゃけ、韓国語でMステとか紅白でどうどうと歌ってくれてかまわない。

それほどにK-POPは日本においてポピュラーになった。だから、普通に母国語で歌ってください。それか最低ラインでも英語でお願いします。

以上




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