日本の女性アイドルと韓国の女性アイドルの違いについて真剣に考えてみた
どーも、アラサーのドルオタです。日頃から、営業をしまくっていると、ストレスが溜まるんです。事務作業中に音楽を聴きたくなるんです。でも、日本語の音楽聴くと歌詞が邪魔してくるんです。そんなあなたにおすすめのK-POP。
少女時代とKARAで思い出が時間を止めている人もいるでしょうが、今もなお、K-POPは進化を続けているのです。
NewJeansの紅白出場
本日は、日本のアイドルと韓国アイドルの違いについて考えてみたいと思う。まずなぜ日本が先で韓国が後なんだと順番に対してキムチが投げられそうだが、そこの問題はまずスルーする。だって俺日本人だし。ごめんニダ。
年末年始のこの時期にこのテーマについて考えてみたいと思ったのは、NewJeansが紅白に出場したことだ。
K-POPを知らない人からすれば、読み方すら怪しいと思うんだが、「ニュージーンズ」だ。特にひねりはない。新しいジーンズがなんなのかということにツッコんではいけない。防弾少年団なってもっと意味がわからないし、日本が誇るモンスターバンド、Mr.Childrenも意味がわからない。
NewJeansは年末の音楽特番に出まくっていたり、ちょくちょく音楽番組に出ていたり、俺が勝手にSpotifyで聞いたりしていたのだが、そんなNewJeansが日本デビューが未定にも関わらず、日本の国民的な音楽番組に出演したのだ。視聴率は最低だったらしいが、そんなの関係ねえ。
俺も学生時代には、典型的なアイドルオタクだった。特に乃木坂は俺の青春だった。毎年ライブに行ってたし、握手会にも行った。生の芸能人の可愛さはマジで半端ない。学校で1番美人とかそんなレベルじゃない。齋藤飛鳥の顔面が小さすぎて、逆に引いたのは今でも覚えている。
こんな記事も別のサイトで書いたりしてる。
https://korebuzz.com/hanamaru-column-idol5/
そんな熱烈なアイドルオタクだった俺だが、大学を卒業し社会の荒波に揉まれること数年、アラサーに片足どころか半身浴をしている俺は最近、K-POPをよく聞くようになった。仕事中に歌詞が入ってこない韓国語というのが大きかったんだが、周りの人間の影響も大きい。
学生時代の東方神起や少女時代、KARAを思い出す。BIGBANGは跡形もなくビックバンしてしまった。好きだったのにな。
現在は、IVE、ルセラフィム、NewJeansなどなど。TWICE、BTSやスキズもギリギリ守備範囲だ。
今年はジャニーズ枠が吹き飛んでしまったので、その分の空きをとりあえずK-POPで埋めてみましたという感じだろう。ただ、ジャニーズと韓国アイドルは明確に違うし、秋元系アイドルとも違う。そこで本日は、筋金入りのアイドルオタクである俺がなぜ韓国アイドルが現在ここまで勢いを持っているのか、日本のアイドルと比較して、考えていきたい。
日本の女性アイドルとは
まずは、日本のアイドルの歴史から振り返っていきたい。とはいっても、物心ついたころには松田聖子はおばさんで歴史の教科書の人だ。モー娘。はギリギリ知っていた。父親が大ファンだったからな。
ただ、全盛期を生で体感したのはAKB時代だ。まずはそこから振り返っていこう。
AKB48が作り出した歴史は大きい
ジャパニーズアイドルといえばまさに代表例は、AKB48だろう。ポップな曲とキュートなビジュアル、握手会や総選挙。今のZ世代の若者にはわからないだろうが、当時の中高生は熱狂していたと言えるレジェンド的なアイドルだ。
文化祭で誰かは絶対にAKB踊っていた。何なら合唱大会で歌ってるクラスすらあった。合唱大会でふざけすぎて、翌年度からはAKBグループは禁止曲入りするという遊戯王みたいな出来事が起きたことを覚えている。everydayカチューシャは今でも我が母校では禁止曲扱いなのだろうか?
今の見た目の水準で、当時のAKBメンバーを見るとなぜ好きだったのかはっきりわからないが、美の基準は移り変わる。平安美人というディスりがあるように、数年も経てば、可愛いかっこいいの時代は変わるのだ。
神7のメンバーを暗唱することすらできたはずだ。俺の周りはまゆゆが多かった気がする。
AKBの人気というのは圧倒的だった。今のアラサー世代で、ヘビーローテーションやポニーテールとシュシュを知らないという人はいないはずだ。なんなら、親世代も知っており、親父の好みは篠田麻里子で、だいたい父親世代は篠田麻里子だった。親父がまゆゆ好きと言ってたらちょっと、引く気がするしな。
そこから数年後、乃木坂46が爆発した。AKBとは違うビジュアルで、清楚を売りにしていた。数年後に初の紅白を未成年喫煙や不倫で取り消されるわけだが、清楚を売りにしていた。清楚ってなんだ、概念か?
その後は欅坂こと平手坂の爆発があった。日向坂もデビューした。そこから先の坂道の記憶は俺にはない。
秋元康の存在「CDの売り上げを単なる数値にする」
48・坂道グループは日本が誇る変態天才プロデューサー秋元康ことやすすが作り上げたレジェンドグループであり、握手券という仕組みも秀逸だ。
松田聖子や中森明菜のような、会いにいけないアイドルではなく、会いに行けるアイドルを作り上げた。
CDの売上を単なる数字にしたのだ。握手券を買うために、CDを箱買いしている猛者もいた。何なら握手会場にいけば、暗記カードのリングに握手券を並べているものもいたぐらいだ。まさに、現在の免罪符だろう。ルターが握手券を見たら、焼き売りするに違いない。100条ぐらいの論題を箇条書きで書いて、秋元康に送りつけるはずだ。
アイドルを宗教化して、稼ぐビジネスを編み出した。
はっきり言って、握手券を持ってデュフデュフやってるオタクもキショいが、数枚の握手券を握りしめて、真夏のパシフィコ横浜へ向かった当時の俺もキショかったのだろう。
握手会は、綺麗な女の子もいるとか言うが、ほぼ大半はおっさんだ。マジで。確かに可愛い子もいるにはいるが、まあ人口分布に比例してる。
握手が生み出したメンバー
握手という仕組みは、気色悪いオタクを作り出した一方で、圧倒的な握手メンバーという存在を生み出すことに成功した。これは、副産物と言えるだろう。
アイドルのセンターや押し出され方というのは、平成初期は完全に事務所次第だった。何より人数も少なかった。しかし、ファンが全力で握手券を買えば、そのメンバーが上に来るというホストやキャバクラのようなシステムが完成したのだ。元々特別なオンリーワンではなく、金を積まれたナンバーワンを目指せばよくなったのだ。。
AKBでいえば、運営にゴリ押しされていた前田敦子に総選挙で勝った大島優子。乃木坂でいえば、西野七瀬や齋藤飛鳥も初期から人気があったというよりは、握手でジワジワ人気を高めていったタイプだ。衛藤美彩や深川麻衣も握手でフロントまで突き進んだメンバーだと言えるだろう。
全盛期の西野七瀬のオタクなんて、多分島根と鳥取ぐらいなら制圧できるぐらいの数と熱量があったはずだ。バチカン市国なんぞ、陥落できる。たぶん、関ヶ原に加担していれば時代が変わったはずだ。
反対にいわゆる世間的にはグループの顔であった前田敦子や乃木坂だと生駒里奈は握手人気はそこまで高くなかったと記憶している。
対応が悪いかった。握手券そのものは売上が公開されており、そこが全然売れてなかったり、レーンが過疎ったりしてたのだ。
自分たちが握手券を買うことでそのメンバーを選抜メンバー(シングルに選ばれるメンバー)にできるというのは、秋元康が考え出した最高のビジネスモデルと言えるだろう。
ホストやキャバクラと一緒で、自分たちが頑張ればそのメンバーを選抜メンバー入りさせることができるというのはオタクから、金を巻き上げる免罪符となった。教祖たるアイドルのために、金をつぎ込む仕組みを完成させたのだ。
未完成×可愛い(kawaii)が日本のアイドル
その、宗教的ビシネスモデルの影響で、日本のアイドルの特徴は「未完成」×「可愛い(kawaii)」が日本のアイドルの特徴となっている。基本的には、成長過程をファンに見せ、一緒に成長していこうという傾向が強い。
モー娘。ももクロにしても、手売りでCDを売ったり、ヤマダ電機の駐車場でライブをしたりと、めちゃくちゃな下積み時代がある。AKBにしたって、乃木坂にしたって、初期はドームなど夢のまた夢だった。
日本のアイドルのパフォーマンスレベルが低いのは仕方ない
夢を一緒にファンと追いかけるというのが、日本のアイドルの特徴である。これが生み出した弊害が実力の軽視だろう。ここでいう実力というのはパフォーマンス力だ。歌唱力、ダンス力と言い換えてもいい。
よく日本のアイドルがパフォーマンス力が低いと言われるがこれは、致し方がない。
日本のアイドルの主戦場は、握手会やバラエティに切り替わっていったのだ。普通に考えれば分かることだが、握手券が売れれば、自身の地位が上がる。そうなれば、収入も上がるし、知名度・人気も上がる。
圧倒的に美人や可愛いメンバーを除けば、まずは握手会に来てもらう、来てもらった人を繋ぎ止めるには何をするかといえば、週1でやっているバラエティで爪痕を残すか、来てもらった人にいい握手対応をしてリピートしてもらうしかない。まあ、あとは事務所に気に入られるぐらいか。
パフォーマンス力だけで売れるなら、°C-uteは解散してないし、ハロプロは秋元グループに負けてない。詰まるところ、日本のアイドルオタクたちは、アイドルに対してパフォーマンス力を求めてはいないのだ。これは、男女問わずだが。
歌やダンスが極端に上手い必要はないのだ。そもそも人数が多いし、日本のファンはそれを求めていない。
パフォーマンスでの例外といえば、平手友梨奈ぐらいのものだろう。ただ、彼女にしたって、歌がうまかった訳でもないし、ダンスがうまかった訳でもない。曲を表現する表現力と憑依する力が圧倒的だった。平手feat.欅坂になっていた。だからこそ、欅坂の末路は悲惨なものとなった。櫻坂となった今でも、平手の幻影を追いかけて捕まえられていない。
48・坂道アイドルで卒業後にパフォーマンスで飯を食ってるのは生田絵梨花ぐらいではないだろうか。それ以外は売れてるとすれば、演技での、川栄や西野ぐらいのものではないだろうか。歌やダンスで成功している事例はない。
さて、まあ、日本のアイドルは大体こんなもんではないだろうか。モー娘。やSPEEDは世代じゃないからわからん。SPEEDや安室奈美恵をアイドルとするなら、実力で売れたアイドルは彼女たちが最後だったのかもしれない。
ただ、日本においては実力がなくても売れるのだ。うまい歌が聞きたいなら、MISIAか玉置浩二聞いていればいい。ダンスが見たいなら、三浦大知でも見てればいい。
そうなれば、実力を付けさせるために投資は必要ない。何年も練習させる必要はない。現場でやらせればいいし、パフォーマンスだって、最低限のスキルがあれば、口パクで乗り切れる。あとはバラエティに全ツッパで、握手券とライブでもぎ取る。これがジャパニーズアイドルだ。
中世の宗教に近いモデルが日本のアイドルと言えるだろう。
韓国女性アイドルとは
「完璧で究極のアイドル」
韓国アイドルはデビュー前までに練習生なる期間がある。まあ、日本のアイドルも、それに準ずる仕組みがあるところもあるようだが、少なくとも日本で天下を取った秋元グループにはそれはない。練習生・研修生とかはあるが、韓国のような表に出ることなく、しこたま練習をさせられるみたいなのではない。
コンセプト的に、成長過程を見せる日本のアイドルとは違い、完成した作品を見せつけるイメージだ。アイドルというより、アーティストという表現が日本語的には正しい。むしろ、アイドルという言葉がK-POPアイドルには不適格だろう。
YOASOBI的に言う、「完璧で究極のアイドル」を育てることに注力している。典型例はIVEのウォニョンやaespaのカリナなんかはそうだろう。カリナは口を開けば地雷原でタップダンスを踊ることもあるが、見た目やパフォーマンスは完璧と言える。
当たり前だが、グループにデブはいない。女性グループに関しては、腹筋が見えるメンバーも多くいる。TWICEモモが氷だけでダイエットしたという話もあるぐらいだ。
秋元グループや日本のアイドルは時々デブいる。極端なデブはいないが、ぽっちゃりは確実にいるが、韓国アイドルにはいない。日本ではデブは愛されることもあるが、韓国では自己管理ができていない怠惰なやつという認識なのだ。
さすが日本を超える学歴社会の国家だろう。
この練習生というシステムや、事務所がめちゃくちゃ若者を搾取する構造に対しては、諸説あるが、歌・ダンスともにスキルの高いアイドルを生み出す仕組みとなっている。
なんなら、ダンスや歌だけではなく、整形費用まで出している。無論、その辺の人を整形してもウォニョンにはなれないわけだが、ある程度の素材の人をプロが手術すれば、最高級に仕上がるというわけだ。
夢でKISS MEやってた、宮脇咲良ですら、数年韓国に行けば、SAKURAになるわけだ。そこまでやんのかいと思うだろうが、アイドルは商品なのだ。スペックが同じなら画面の割れたスマホと画面の綺麗なスマホどちらを買うだろうか。当然後者だ。
成長する過程を見せる日本のアイドルと、完成品を見せる韓国のアイドル。ここは一つ目の大きな違いだろう。
女性に刺さるビジュアル
これは現在のK-POP人気に拍車をかける要因ではないだろうか。TWICEのサナ、IVEのウォニョン、ユジン、aespaのカリナなど、日本人女性がなりたいビジュアルをしている。
ぶっちゃけ、男の俺から見ると、IVEはガウルやレイ、aespaはウィンターの方が全然可愛いんだが、女性から見ると違うらしい。
結局のところ、日本においては女性にそのビジュアルが刺さるかどうかというのは男女問わず重要だ。厳密には、同性人気が取れるかどうかというのが重要であり、その点今のK-POPアイドルはそこが強い。日本ならそのビジュアルだけで十分売れるほどだ。
また、かっこいい女性像というのも、今のK-POPの強みだろう。色々なハイブランドのアンバサダーになっているのはご存知の通りだろう。
K-POPアイドルの問題点「グループの崩壊」
TWICEはやや例外だが、韓国アイドルは長く続かない。
少女時代にしろ、KARAにしろ、長期間活動するアイドルは必ず事務所と契約で揉める。レベルの高いパフォーマンスとはトレードオフなわけだが、育成に投資すれば、それを回収するためには奴隷契約になるし、何より、メンバー側も人気がある状態からの契約ではないため、不利にならざるを得ない。
その結果、グループの分裂を招く。世代が入れ替わる日本のアイドルグループとは違い、グループそのものが別のグループと入れ替わるのが韓国アイドルだ。ファン心理からすれば、やはりグループは仲良くあって欲しい。
さまざまな韓国アイドルファンが集まるライブで会場を真っ赤に染め上げた東方神起ですら、分裂後はイマイチになっている。なんなら、東方神起じゃない方が東方神起感すらある。
昨今、日本においてもジャニーズからの離脱やタレントが芸能事務所を離れるという話はあるが、グループ単位で契約で揉めた、裁判になった、奴隷契約だみたいな話は日本では聞かない。あれだけ人数のいる坂道・AKBグループでその問題が起こらないのは、すごいことだろう。
瞬間最大風速で短期間で売り切る。これが韓国アイドルだ。男性グループに関しては、徴兵の問題もある。メンバーの追加や卒業という考え方はない。離脱したら終わりなのだ。卒業ではなく解雇だ。
同じグループが長期間ではなく、グループを新たに入れ替えていくというが韓国の発想だろう。BIGBANGはビックバンしたし、少女時代の活動頻度は、オリンピック以下だ。
K-POPアイドルの問題点「言語の壁」
それはそうだろうという話なのだが、言語の壁が高い。好きになるにあたって、ビジュアルだけを見るなら言葉は関係ないのだが、日本の特に男性ファンはバラエティ番組などでのそのメンバーの人間性を重視する傾向があるように感じる。
韓国アイドルの場合は、バラエティを見るとなると必然的に字幕付きになるわけで、毎週定期的に番組を見る手段があるわけでもない。そのため、パフォーマンス以外でそのメンバーの人間性を知る方法が限られるわけだ。
かっこいい、可愛いだけで判断するのであれば、それでも問題ないのだが、そうなるとビジュアルはそこまででもないけど、面白いメンバーにフォーカスが当たりづらくなる。
東方神起のメンバーも日本語は凄まじく上手いがやはり、最上級に日本語が上手い韓国人という感覚で、ネイティブには聞こえないし、本人たちも思ったことを韓国語(ネイティブ)のレベルでニュアンスまで伝えることはできないだろう。
正直、バラエティ番組で無理に日本語を喋っているメンバーを見ると、「頑張っててすごい」ではなく、「ああ、変な感じ」という印象が先に来る。あと絶対に自己紹介で名前が聞きとれない問題をなんとかしてほしい。
まあ、K-POPアイドルオタがガチレベルまでいくと、韓国語を勉強し始めるのはそういうことなんだろう。彼らの言いたいことを理解するために、韓国語を勉強し始めるわけだ。
男性人気を取りに行けないのではないか?
ここで問題なのが、男性人気をとりに行けないのではないかという点だ。日本のアイドルの考え方は「疑似恋愛」だ。言語の壁はここが大きな課題になる。
いかに可愛い人であっても、その人を好きになることは難しいだろう。特に日本の男性ファンは本気で好きになる場合、そのメンバーとのコミュニケーションを重視する傾向すらある。
紅白でキャンディーズにテープを投げ込んでいた人たちはそういう人種だろう。母語が韓国語である、彼女たちにそこまで感情移入をできるとは思えない。こいつ喋ったら意外とやばいなという日本のアイドルは多くいるし、逆に、こんな風に喋るんだというメンバーもいる。
乃木坂の西野七瀬が天下を取れたのは、確実に彼女のキャラクターとあの関西弁の話し方がマッチしていたからだろう。逆に生駒里奈は喋るとやばかった。
ビジュアルとパフォーマンスだけでは、広くは刺さるが深く刺さらない可能性があるのだ。特に海外進出を狙うグループにおいては。まあ、韓国側も日本でそこまで売りたいわけでもないんだろうから、あまり気にしなくてもいい気もするが、英語圏のメンバーが異常に多いのはそういうことだろう。
韓国アイドルの稼ぎ方
以下の記事を読んで欲しい。ルセラフィムが20億円を稼いだそうだ。
音楽ソフト(シングル、アルバム、デジタルシングル(単曲)、デジタルアルバム、ストリーミング、ミュージックDVD・Blu-ray Disc)の総売上金額だけでだ。
ストリーミングが1番大きい。つまりは曲を聞かせることが大事なのだ。AKBグループは曲の質ではなく、握手券をビジネスの中心に据えている。
だが、韓国アイドルは楽曲の質の高さで勝負をしている。だからこそ、メンバーに実力が求められるのだ。質の高いMVを見させる、質の高いダンス練習動画を見せる。SNSや独自のプラットフォームでファンを囲い込む。
バイリンガルのファンがその能力を無駄に生かして、俺たち日本人に韓国語訳を勝手に提供してくれる。
そして、まずは音楽だけで稼げる。
次にはビジュアルを生かした、企業やブランドとのタイアップだろう。日本もここは負けていないと思うが、世界的なブランドのアンバサダーとして韓国アイドルは活躍している。
宗教型の日本と違う稼ぎ方をしているわけだ。
実力差はあるけど、比較できないのが日本と韓国のアイドル
ということで、元の話に戻るわけだが、個人的には韓国アイドルが紅白に出るのは全然いい。特に若い世代にとっては、K-POPは身近な音楽だろう。
親族で紅白を見たが、やはり今の中高生世代はルセラやNewJeansを知っていたし、アラサー世代でも、ああ、この曲ねとなっていた。親世代は完全にアウトオブ眼中で、キャンディーズと郷ひろみで盛り上がっていた。
親族の中でアンダー30歳が、オーバー30歳に対して、このグループは日本人、韓国人という解説を挟んでいたほどだ。ガチオタもいて、スキズとセブンティーンのメンバーの説明をし始めたが、残念ながら、そこまではわからなかった。
実際、乃木坂の曲は一曲も聴かないが、K-POPは聞いている。そういうことだろう。音楽的に乃木坂が上なら、乃木坂を聞いているはずだ。別にこれは、音楽面だけの話であり、日本のアイドルの文化だ。俺も全盛期に到達する前の乃木坂にハマっていたからわかるが、あの、一緒に上がっていく感じというのは気持ちいい。
世間が知らないグループを俺は昔から知ってたんだぞすごいだろ感とでもいうのだろうか。この感覚は逆にK-POPのファンは味わえないのではないだろうか。
元々完成しており、ある程度の集客力もあってスキルもあって、見た目も洗練されている。レベル99が無双する、どう無双するのかを見ている感覚なんではないだろうか。IVEやルセラなんかは特にそうだろう。
あのウォニョンとユジンがいる、あのチェウォンと宮脇咲良がいる。どんな風になるんだろうと。
元々の乃木坂なんて、そんな期待感はゼロだった。AKBにしたって、しょぼい劇場から始まっている。そこを一緒に盛り上げていこうというのが日本の国民性と言えるだろう。深く入り込めば、永久にそこからお金を取れる。
韓国は反対に、レベルの高くなってしまった超レッドオーシャンでお遊戯会はできないのだろう。歴史についてどうこう言うつもりはないが、その辺のハングリー精神や求めるものが日本とは違うのだろう。
一緒に応援ではなく、勝者のより完璧な勝利が見たい。甲子園で田舎の公立校が勝ち上がるのではなく、ガチガチに練習して、いろんなところから集めた完全に主人公のライバル高校側に立ちたいと言うのが心理なのだろう。
中世の宗教型モデルでオタクから金を巻き上げるのが日本のアイドルで、韓国アイドルは完璧なアイコンを作り曲と企業から広告収益で稼ぐ。
どちらが良くてどちらが悪いというのはない。サッカーと野球みたいなもんだ。比較にならない。
確かに、韓国アイドルの方が歌っても上手いし、ダンスも上手いし、綺麗かもしれない。それでも、日向坂の丹生ちゃんを推したい。そういうオタクもいる。
違うものなんだ。比較しちゃいけない。おとなしく、NewJeansのDitto聴いてエモい気持ちになっとけ。
以上
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