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某大手手芸店にバイトに行って1日で辞めたことと、時給で働くことについての考察

この冬、ちょっと帰省するための新幹線代を稼ごうと、某大手手芸店の生地の棚卸しのバイトに行きました。
10万円以上になる短期バイトにやる気満々だし、何より数十年ぶりに履歴書を書き、写真を用意して、面接にも行って、時間と手間をかけているのだから、そんじょそこらの理由では辞める気もない。仮に辛い仕事だとしても、たかだか2週間です。

ですが、1日で辞めました。

どうしても個人的に耐え難いことがあったからです。
こういう理由で辞める人はいないだろうから、会社のせいだとは思ってなくて、私の個人的な理由が大きいです。
会社はなぜ私が辞めたのか、おそらくわからないと思う。(仕事は言われた通りやったし、何も揉めていないし、仕事内容にも人にも不満があったわけじゃないので◀︎言い換えればもともとそこに期待をしていなかった)
ちなみにやめる旨は電話で伝えたけれど、その理由は述べませんでした。

これは、私が面接に行こうと思ったところから、辞めるまでの話と、自分の体験から、時給で働くとはこういうことなのだ、という構造とその認識、社会全体で、大きく変わろうとしている「人の働き方」を見据えた考察です。

9500文字くらいの内容です。

その会社への誹謗中傷などは、全くありません。
内部情報だとかそういった事も、全く書かれていません。(そんなもの1日しか働いていないアルバイトに入ってこないし)
私が体験した事実と、私が感じたこと、考えていることのみです。

今、世界の若者2億8000万人(主に先進国の、自分で仕事を選べる環境にある若者の4人に1人)が、仕事をしていないんだそうです。
仕事がないということでもなく、時給が高くてもそれを選ばない、なぜなら単純な無気力や怠惰などではなく【お金のために働かない】という生き方を選択しているから。
生活のためにお金は必要、だけど、好きな人と過ごす時間や、無理をしないで健康的に生きることも、同時に大事だっていう考え方です。

私はもともとこの考え方が強い方だと思う。
もう30年近く前、大手アパレルを辞めたのは、当たり前のように夜7時から会議だから、って言われる事に疑問があったからで「今これが売れているから同じものを作れ」と、仮にもデザインをすることが仕事のデザイナーに言ってくる上司に疑問があったからで、お金以上に絶対に大事なものがあるのがわかっていて、それを大事にしたいと思ったからです。

だから、私はお金のために働くことは、ほんの少しもできないなと思っていたのに、なぜ棚卸しのバイトをしようと思ったかというと
(正直、棚卸し業務に魅力を感じたとは言えませんから)

魔が差したっていうかですね。
ちょうど今、来年からやろうと思っていることがあって、そのために手段を特定しないで、いろんな働き方を試みているところで。
で、たまたま今回のこのお店で買い物をしていた時に、レジのところに「急募!年末棚卸しアルバイト募集」という張り紙を見つけて。

短期だし。このお店のことは、お客としてはよく知っているし。

うっかり、できる気がしたんですよね。

私は、仕事内容と人間関係で悩むことはないので、その辺は全く心配していませんでした。業務と時給と働く期間も明確でしたし。
とにかく短期
だから、何があっても乗り切れるだろうと。
でもまぁ、やっぱり辞めることになったな。
そうなる可能性は、少しは考えてもいたんですけど現実になりました。

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