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Innocent world 歌詞解釈 Mr.Children


Innocent world

黄昏の街を背に 抱き合えたあの頃が 胸をかすめる
軽はずみな言葉が 時に人を傷つけた そして君は居ないよ
窓に反射する 哀れな自分おとこが 愛おしくもある この頃では
Ah 僕は僕のままで ゆずれぬ夢を抱えて
どこまでも歩き続けて行くよ いいだろう?
mr. myself

Innocent world

あの頃っていつの頃でしょうか?
人を傷つけた。
他人とは書いてないですね。
傷つけられたのは誰ですか?
君は居ない…何処から居なくなったのですか?
男でもなく漢でもなく自分なのはなぜでしょう?
なぜ哀れなのでしょう?
mr. myselfとは?

いつの日も この胸に流れてる メロディー
軽やかに 緩やかに 心を伝うよ
陽のあたる坂道を昇る その前に
また何処かで 会えるといいな イノセントワールド

Innocent world

陽のあたる坂道って何でしょう?
イノセントワールドって何でしょう?

近頃じゃ夕食の 話題でさえ仕事に 汚染されていて
様々な角度から 物事を見ていたら 自分を見失ってた

Innocent world

ここも自分なんですね?
見失ってるのは自分。

入り組んでいる 関係の中で いつも帳尻 合わせるけど
Ah 君は君のままに 静かな暮らしの中で
時には風に身を任せるのも いいじゃない
oh miss yourself

Innocent world


google検索で一番最初に出て来る歌詞だとoh miss.yourselfとなっていますが、そちらは誤植ですね。
missは未婚の女性の古い敬称でもありますが
この歌詞の場合は動詞のmissです。
訳すと「あぁ君自身を見失っているよ」です。

1番の歌詞では君が居ないと言っていて
この前に自分を見失っていると言っていて
ここで君自身を見失っていると言っています。

では1番のmr. myselfはどうなりますか?
myself(自分)にmr. (男の敬称)が付いています。

わかりますか?
ここまでの解釈を合わせると…
自分の心の中にいる「君」を見失っているって意味になります。

つまり1番の歌詞は(あるがままの心の)自分のままでいいだろう?って男の自分に問いかけている詩になります。

物憂げな 6月の雨に 打たれて
愛に満ちた 季節を想って 歌うよ
知らぬ間に忘れてた笑顔など見せて
虹の彼方へ放つのさ 揺れる想いを

Innocent world

6月はプライド月間です。
雨は差別を受けている性的マイノリティの表現です。
愛に満ちた季節は性的マイノリティにとっての究極の差別がなくなり「結婚の自由がすべての人に」認められる時です。
虹はレインボープライドのシンボルです。
揺れる想いは男女の性別の狭間で揺れ動く心(感情)です。

変わり続ける 街の片隅で 夢の破片かけらが 生まれてくる
Oh 今にも
そして僕はこのままで 微かな光を胸に
明日も進んで行くつもりだよ いいだろう?
mr. myself

Innocent world

夢の破片。
破片とは壊れた物の欠片です。
つまり夢が生まれた様子ではなく夢が破れた様子です。

破れてしまった夢は何ですか?

微かな光って?

いつの日も この胸に流れてる メロディー
切なくて 優しくて 心が痛いよ
陽のあたる坂道を昇る その前に
また何処かで 会えるといいな
その時は笑って 虹の彼方へ放つのさ イノセントワールド
果てしなく続く イノセントワールド

Innocent world

作詞の桜井氏にとってイノセントワールドは実現するのでしょうか?

1994年6月1日にInnocent worldは発売されました。
その時の日本ではレインボーパレードは一度も開催されていませんでした。
ほぼすべての日本国民にLGBTの知識はありませんでした。
現在でもこの歌の誤解は解かれていないようです。


第2考

②で
わかりますか?の後、強引に結論に導いていますが

僕と君が違う人物と仮定します。
軽はずみな言葉で傷ついたのが「君」。
君はLGBTに属する人で差別を受けていた。
1番の歌詞は男としての僕は君の手を取れない事に悩んでいる詩になります。

2番の歌詞は君にとってのイノセントワールドが実現することを願う詩になります。

多分、誤解ではなくワザと間違ったままの解釈にしておきたかったのだと思います。いえ、アウティングに当たるので分かっている心ある優しい人は黙っている事にしたのです。

でも、もう良いのですよね?

夢追い人が旅路の果てに

何を犠牲にしても守るべきものがあると唄って守った君と

Partyの終わりを二人だけで奏でて

海へと

ギターソロは二人で繋いでいます。
何気なく渡しているリンゴにも意味があったのですね。

追記:第1考のままでもその相手がいる訳です。


第3考

2017.1.11日発売
ヒカリノアトリエでもその後悔は引き摺ります。

2020.12.2日発売
memoriesでもその幕を下ろせないでいます。


第4考 語句解釈

黄昏:昼と夜の境目
昼の表の顔をしている自分と夜の裏の顔している自分が同時に存在していた時

街:都会、東京
多様性のある世界、新宿2丁目

夕食:おはよう歌詞解釈(改)からすると…
当初想像していたMr.Childrenの活動の終盤の曲、アルバム
I MISS YOUで「二十歳前想像してたより20年も長生きしちまった」

光:勇気 (スガシカオ氏の「あなたへの手紙」より)

坂道:人生における坂道 (こだま、ことだま/Bank Bandより)


結婚の自由を唄ったInnocent worldの孤独のメロディーは今日も誰かの、そして私の胸に流れています。