公立高校受験 数学編 とにかく解く!
高校受験は中学受験をしていない子には初めての受験の経験です。
親も子も成績を上げるにはどうしたらいいのか?と葛藤する期間になると思います。
でも子育てを終えた現在、子育てして葛藤していた日々は充実した時間でもありました。
子供を持つということは苦しいことばかりなのですが、親は子供にかけがえのない時間をプレゼントしてくれます。
受験も今となっては良い思い出です。
数学は向き不向きがあります。
文系、理系というように高校から別れる学校もあります。
ですが、公立高校受験では理系の子でもなくても、数学で点をとれるようになることは可能です。
ご参考になればと思います。
この勉強法は受験直前ではなく、おそくとも2年生のうちから取り組むといいと思います。
用意するのは色々な高校の受験問題がのっている問題集1つです。
私にはできの良い兄がいました。
その兄の為に探してきた家庭教師がいました。
ラ・サールから京大に行ったエリートです。
その先生が1つの問題集を私にくれました。
そしてその日から週に一度、1時間で解けるだけの問題を解いていくのです。
勿論解けるわけがありません!
先生の出す問題は麻布高校やラ・サールなど名門私立の問題ばかりです。
これがすらすら解けていたら家庭教師なんていらないはず。
私はやはりだめな妹で心の中で
「私が受けるのは公立高校だし、私立の問題なんて解かなくていいんじゃない?」と毎回思ってました。
解けなくて悩むこと10分、「できましたか?」と言われますが「わかりません…」というのが恒例でした。
そうすると先生がホワイトボードに丁寧に解き方を解説してくれるのです。
半分不貞腐れながらも、とりあえず聞き、では次の問題を解くという繰り返しでした。
4ヶ月ほどした頃に、2学期の中間テストがありました。
この時から結果が出るようになりました。
せいぜい50点位だった数学の点数が90点を超えるようになりました。
これには自分もびっくりです!
相変わらず先生の出した問題に1つも正解するができないのですが、中間、期末や模試などで面白いように問題が解けるようになっていました。
数学だけ通信簿(通知表)で5を取るようになりました。
私たちの時代は5は何人と決められていた時代なので、今のようにすべて◎というわけではありません。
私の場合は嫌々でやらされてはいたのですが、問題を解き、わからない場合は解き方がわかるまでその問題を終了しない事です。
勉強にとって大事なのはわからないを無くすこと。
その時に解けなくても、解ける方法を知り、沢山の問題に当たっていくことだと思いました。
兄の受験が終わり、なぜかその家庭教師は来なくなりました。
えっ?今年は私が受験なんだけど???
でも問題集を解いて、解けなくても答えの解説をきちんと追い、理解したらその問題は終了。
次、似たような問題を選び、そのプロセスを繰り返す。
わからないところは学校の先生に聞いていました。
勉強のやり方はわかっているので、自分でも勉強することができました。
中学生はまだ子供、大人だって自分から勉強するのは大変な事です。
勉強の方法がわかり、結果が出せるようになると自分でも勉強することができます。
今は塾に通わせてる子がほとんどだと思います。
塾に行ってるのに成績が上がらないというのは、塾に行ってるだけで勉強した気になっている場合が多いです。
私は子供の頃から趣味でピアノを習っていますが、ピアノの上達は勉強とよく似ています。
ピアノはレッスンに通っただけではうまくなりません。
レッスンは練習した分をみてもらうところ、家での練習が重要です。
割合でいうとレッスン3割、練習7割です。
家で弾きにくいところをレッスンで教えてもらう。
勉強も同じだと思います。
家での学習が鍵です。
ただ小学生の頃から塾に通っていなかった子には、学習習慣が身につくまでは最初大変だと思います。
1番大事な事はなぜ勉強した方がいいのか?、勉強しておいた方が良いということを、親子できちんとコミュニケーションをとることです。
それは小学生3年頃から始めるといいと思います。
一つの手として公文を例にあげます。
公文は週二回通塾、そして必ず宿題があります。
わが子もひらがなを覚えさせるために年長の夏休みから始めました。
必ず宿題を終わらせてから遊ぶという事をしていました。
公文は学習習慣を身に付けるという意味ではとても意義がありました。
子供にとっては「遊び」は重要です。
習い事ばかりでは子供も気の休まる時がありません。
思いっきり遊ぶいうことも必要なのです。
そこでは友達とのコミュニケーションや子供ながらに気づきを学びます。
そしてもう一つ、最近は国語よりも英語を重要視する方も多いとおもいますが、国語はとても重要です。
私の数学、英語の勉強法以外に、子供が公文で得た国語力を少し綴りたいと思います。
ひらがなも漢字も覚え、私も例外なく国語をやめて数英に力を入れようと、公文の先生に申し出ました。
すると先生は「すぐ国語を止める方がいますが、国語は重要ですよ。英語は少し先延ばししても国語は止めない方がいいです。」と言われました。
そうして子供は小5で中学の国語の問題を解くようになりました。
小学校での国語の問題では問題の中から答えを見つけだすという事が多いのですが、中学からの問題はそうはいきません。
自分の頭の中での変換力が必要になります。
実は私は小5の子供の解く問題に答えることができませんでした・・・
子供は小6の頃からメキメキと国語力がテストに反映されるようになり、高校の模試では国語だけですが全国で2位いうこともありました。
国語の力だけはずっと安定していました。
何が功を奏したのかはわかりませんが、あの時に公文の先生が言ってくれたように国語をやめさせなくてよかったと思います。
私は高校受験後、すべての塾を止めさせました。
親は先回りしすぎて、塾に通うのが当たり前と思い込んでしまいます。
子供がこの科目だけ通わせて欲しいと言った時に通わせました。
高校時代は行きたい大学も決め、それに向かい一人で頑張っていました。
ここまでくると親のやることは
金を出す!
のみです。
夏休みに行きたい大学のオープンキャンパスに一緒に行ったりしたのはいい思い出です。
大学受験はほとんどお金がかかりませんでした。
指定校推薦もある学校でしたので、払ったのはセンター試験料とその大学の受験料のみ。
これから受験に向かうお子さんのいる方に参考にしていただきたいのは、子供の勉強する意欲です。
某CMでやる気スイッチというのがキーワードでありますね。
このやる気スイッチがONできれば、自宅学習でも成績があがるのでは?と思います。
塾はあくまでも少し力を借りるところ、例え高校受験では思う結果が出せなくても、大学受験で役に立つこともあります。
子供の友達でそういう子もいました。
逆をいえば子供にやる気がないのに塾に通わせるのはあまり効果がないと思います。
自分自身を振り返ると子供に「勉強をしなさい!」は一番言ってはいけない言葉かもしれません。
子供が勉強をすることの意義を見つければ、自分で勉強するようになるからです。
親子でなぜ勉強をするのか?世の中の仕組み、勉強する(努力をする)という事を親子で話し合い、努力した経験は今後の人生でも大いに役に立ちます。
長々と書きましたが、最後に一つ。
子供の教育にとって一番大事なことは家が居心地がいいこと。
夫婦仲が良いことが子供の成績にも影響することは近年わかっています。
私たち夫婦は大したことはしてないのですが、後から考えるとこれは当てはまっていたなと思いました。
教育とはやはり子供を社会に出れるように、親が先に死んでも困らずに子供が生きて行けるようにすることだと思います。
勉強だけでなく、コミュニケーション能力、人柄も大事だと思います。
皮肉なもので、その事を親が悟るのは子育てを終えてからです(笑)
子育てしている方に少し参考にしていただければと思います。
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