キンちゃん

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ブラック企業ラプソディvol15

失敗のデータを蓄積して成功への道しるべを導き出すという発想はブラック企業には皆無だ。 そこに示されることは 失敗するおまえが悪りぃ 何回言やぁわかるんだ?このマヌケ! である 僕が23年前に家電メーカーへ社員として 量販店を担当していた頃に よく飛び交っていた怒号だ 笑笑 だからもちろんその家電量販店の売上は 日に日に下降まっしぐらだ 時は家電量販店戦国時代に突入していた頃で 市場は混沌としていたが より良き物をより安くスピーディーに納品するものが勝者となるのではな

    • ブラック企業ラプソディ   その14

      僕の働いていた取引先の家電量販店は 商品を山積みすることが大好きだった ピラミッドのように家電品の段ボールを積み上げることに命をかけていた 家電品を山積みすることと売上が上昇することは 比例しない むしろ棚卸しがより複雑になり 納品数と販売数が合わないということが頻発する原因になるから 僕はあまり好きではなかった もちろん山積みにするのは僕らメーカーの人間だ そんなムダムダムダな商品山積み作業が終わった次の日 僕らが山積みにした石油ファンヒーターが 全て

      • ebayで億万長者になろう vol.5

        ebayで海外のツワモノたちへガラクタを売り捌くには まずペイオニアと呼ばれる決済会社にアカウントを承認してもらう必要がある ここまでは理解できた このペイオニアアカウントを作成するのが 手強い 結構ほったらかしにされる 何故わたくしのアカウントが承認されないのですかと 散々きかないと結構知らんぷりされる 僕の場合 住所の書き方が悪かったらしい それと住民票の日付けが写真に写ってないとか こちらから何故だ?と聞かないとほったらしなのだ そんなこんなでや

        • ebayで億万長者になろう   vol.4

          僕はebayでアカウント作成をすることにした YouTubeでebay公認コンサルタントの人がおっしゃる通りに進めたにも関わらず 全く画面が進まない なんでなの? ebay公認コンサルタントの言うとうりにしてるのに 全くうまくいかない 色々と調べまくった結果 なんといきなり出品しなければアカウントは作成できないらしい もちろんebay公認コンサルタントはこんなこと一言も言ってない アカウントない奴がいきなり出品するとかの発想は 意味がわからん! アカウン

        ブラック企業ラプソディvol15

          ebayで億万長者になろう  vol.3

          ebayという海外にもガラクタが売れるサイトがあることを知った僕は 早速このebayにログインをしてみた するとこれがなんと英語なのだ 最悪だ なんて書いてあるかわからん でも大丈夫 Google日本語翻訳というのがあるらしい 早速英語を日本語に翻訳すると なんか日本語がかなり変だ 商品の説明欄に真新しい商品という聞き慣れない日本語がかいてある.....新品のことだよなぁ? とか一人で考えながら僕は色々とebayサイトの中を ポチポチしまくった結果たどり

          ebayで億万長者になろう  vol.3

          ebayで億万長者になろう vol.2

          よく考えたら今は円安なんだから 日本の商品は海外でたくさん売れるに決まってる 第二次世界大戦で連合国に大敗した我が国日本は アメリカ人に核爆弾を2個落とされて 国内がガタガタになり 経済的な国際競走力を皆無にされた 僕ら日本人はその腹いせに 貧乏を武器にして 安くて高品質の製品を 海外に売りまくった民族じやないか 僕にだってきっとその遺伝子が含まれているに違いないと 早速僕はこの海外輸出サイト ebayにアクセスしてみた つづく

          ebayで億万長者になろう vol.2

          ebayで億万長者になろう vol.1

          副業元年の昨今 僕はせっせとメルカリで 自宅のガラクタ品を出品しては小銭を稼いでいた 貰いもののライターや絶対飲まないウイスキーとか どうせ捨てるならとせっせと売却していた その中でダントツ売れ筋が家庭用ゲーム機本体で 何故かこれがよく売れる あんまり売れるから類似品をブックオフに買いに行って出品すると またこれがよく売れるのだ 五千円で買ってきて一万円で売れたりする ただこれには共通点があって どれもある一定の価格になると必ず売れるのだ なんか変だな

          ebayで億万長者になろう vol.1

          ブラック企業ラプソディ    その13

          僕の仕事はとある電気メーカーの商品を家電量販店に納品することだったんだけれど 担当していた店舗の金正恩に似た副店長からよく嫌がらせをされていた 真冬の寒空の下で何故かソニーのアイボの キャンペーンの手伝いをさせられていた 大きな声でいらっしゃいませといえーーと 怒られたりしていた 当時のソニーは無敵状態で家電量販店に営業は来なかった 営業なんかしなくても勝手に商品が売れていたからだ 必然的に店側のソニー商品に対する負担が 何故か他メーカーの僕らに回ってくる 理

          ブラック企業ラプソディ    その13

          ブラック企業ラプソディ    その12

          コピー機会社を辞めたあと ヨーロッパやらアフリカやらを一人で旅して周り 帰国してからは ひとまずお金もないので働くことにした 次の職場は 家電量販店へ商品を卸す商社だった 当時家電量販店戦国時代と呼ばれていて 僕の地元に本社がある家電量販店はとにかく 市場ニーズを読み間違っていた 家電量販店はその間違いだらけの経営戦略の失敗した矛先を電気メーカーに 八つ当たりすることで問題解決に必死だった 僕は自社メーカーの洗濯機やらエアコンやらを せっせとこの大手家電

          ブラック企業ラプソディ    その12

          ブラック企業ラプソディ    その11

          コピー機会社でのパワハラの日々は 僕にとって苦痛以外の何ものでもなくて 一年かそこらかでとっとと辞めることにした 当時の僕はかなり人生をなめきてっていて 転職サイトとかまだ存在してなかったし 一年ぐらいで会社を辞める奴とかは社会的な信用が得られるんぞと わけのわからん説得をされたりもしたけれど 死ぬかコピー機を売るかどっちか選べというような 気持ちの悪い環境から逃げるように 僕は プロサーファーになるので辞めますと 支店長やら元レスリング部主将の強引な引き

          ブラック企業ラプソディ    その11

          ブラック企業ラプソディ その10

          僕が働いていたコピー機会社の先輩に やたらと中古車を新入社員に売りたがる先輩がいた とにかく新入社員が入社すると 先輩の馴染みの中古車屋さんに連れて行き 中古車を買わせる たぶんいくらか中古車屋から貰えるんだろう そこの中古車は走行距離が巻戻してある なかなかのシロモンだった まぁ走行距離の巻き戻しに気が付かなければ問題ないんだけども だいたい気がつく 笑笑 その中古車屋さんの社長は走行距離巻き戻しの件でヤクザに脅されていて いつも必死だったから カタギ

          ブラック企業ラプソディ その10

          ブラック企業ラプソディ  その9

          僕が働いてコピー機会社がブラック企業だとは当時はあまり考えていなかった というのも同じ頃に大学の同級生で ユニクロに就職した奴がいたが 体重が10キロ減っていた 僕は洋服を畳むだけの仕事で何故10キロも体重が減るのか理解できなかったが そいつは公務員になりたいとビールを飲みながらぼやいていた 洋服を畳むだけの仕事ができねぇ奴が 公務員なんかになったら 北朝鮮に攻め込まれるからやめてくれと 冗談を言うと そいつはあまり笑わなかった その翌年にそいつはITのベンチ

          ブラック企業ラプソディ  その9

          ブラック企業ラプソディ    その8

          手形の決済ができなかったので 僕は毎月 見た目舘ひろし893社長のところへ 少しずつお金を回収に行くことになった 残りの残金がこれだけで 今月少しでもいいからお金をお支払いくださいと伝えると 意外に分割だったけれどあっさり支払ってくれた たまに 今月は従業員の払いが間に合わねえとまずいからと 少なくてすまんなと それでも幾分かのお金と 見た目舘ひろし社長が経営していた キャバクラ無料券を笑顔でくれるのだった 見た目舘ひろし893社長は身なりこそ 舘ひろしだっ

          ブラック企業ラプソディ    その8

          ブラック企業ラプソディ               その7

          僕がコピー機の売買契約を手形決済で締結し その手形が決済されなかった お話のつづきなんだけど 僕の上司であった元レスリング部主将の 脳みそ筋肉マンが ブチギレしてコピー機を引き上げようとしたその時 見た目舘ひろし社長が893へと変貌する瞬間こそ まさに資本主義の縮図のような光景だったなぁと 今でもしみじみと思う いつも笑顔でジェントルメンな 見た目舘ひろし社長は オイおっさん 法律知らんのか? 倒産した会社からワシが資産を譲り受けたんや 何を偉そうに言うてんの

          ブラック企業ラプソディ               その7

          ブラック企業ラプソディ    その6

          僕が働いていたコピー機会社は 手形での取り引きは禁止だった というか普通の一般企業は手形取引はやらない ただ僕の働いていた地域はとにかく柄が悪く 治安も非常にお上品な地域で 夜の繁華街で流血沙汰のトラブルはほぼ毎日だったから 企業的にはダメでも地域的なグレーな行為は 日常茶飯事だった 僕は見た目は紳士で舘ひろしみたいな やたらと目つきが鋭い社長さんと手形でコピー機の契約を取り交わすことになった この見た目舘ひろしはいつも笑顔だった 着手金で3割現金で支払っ

          ブラック企業ラプソディ    その6

          ブラック企業ラプソディ    その5

          僕が働いていたコピー機会社では 営業一人ごとに訪問するエリアが決められていた そのエリアにある企業名と担当者などの情報が 検索できるようにシステム化されていたが 検索したところで情報はデタラメだった 僕が就職した頃の日本経済はもうガタガタで オフィス街のビルテナントは空きテナントだらけ 情報と現実のギャップがすごいことになっていた 特に僕の担当していたエリアには 893の下請け業者が多数しのぎを 削っていらっしゃった 道を挟んであっち側が893 そしてこ

          ブラック企業ラプソディ    その5