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当たり前のことを

文章でも何でも表現しようとする時に気をつけているのは、全くのオリジナルというのは存在しないから、こだわるのは、誰かと似てるということではなく、それが、自分の気持ちに沿ったものであるかということだ。

その人らしさというのは、隠そうとしても滲み出てくるものだから、大切なのは唯一無二であろうとすることではなくて、表現していて楽しいかどうかである。

私たちの頭の中は、どこかで聞いた、習った、教わった、読んだ、見た、そういうものでできている。心の中と言ってもいい。中にないものは出せない。その当たり前の事実を私たちはしばし忘れて、オリジナリティで競おうとする。

表現して、それが金銭になる時に大切なのはオリジナリティではなく、ある種投げ銭のように、双方で楽しみを共有する文化であると思う。

読んで、見て、聞いて感動した、ためになった、その気持ちを大切にしたい。