見出し画像

私たちバブル世代って何だったのだろう

私たちバブル世代と呼ばれる現在60歳前後の世代は物心ついた時からテレビのあった最初の世代で、学校での話題といえば、昨日のテレビのお笑いや歌番組のこと、好きなアイドルのことなど牧歌的な空間にいて、同時に不良が校舎の裏でタバコを吹かしていたり、いじめなども陰湿なものというよりも、からかいなどが中心だった。全体的にまだ、大人への憧れがあった最後の世代である。
前の世代が既存の組織への反発をして、望み叶わず生活をとった熱い屈折した世代であるから、自分たちは間違わずに生きようと何にも熱くならずにいた、またの名をしらけ世代とも揶揄されている世代なのだが、その私たちがバブルを経験して
享楽に溺れ、バブル崩壊と共に社会に組み込まれていった経緯がある。
テレビが友達という人も多い。今はYouTubeなどにも流れていったようだが。
笑いへの感度が高い。楽しむことも楽しませることも大好きである。
一部サブカルに流れた人たちもいる。元祖オタクと言われる人たちは私たちの世代の人間である。
私たちの世代は親とうまくいってない人たちも多い。親の世代は戦中派と呼ばれる第二次世界大戦中に産まれた、戦後のゴタゴタを潜り抜けてきた生活力の高い人たちしか生き残って来れなかったので、戦後もだいぶ落ち着いてきて親たちがモーレツ社員として働き、経済も上向きの時代、日本がよくなると信じて疑わなかった時代に子供がただ子供らしくいればよく、テレビのアニメや漫画で理想を学んでしまったため、現実主義の親たちとは意見が合わずにいたのだ。
今ちょうど介護と向き合うバブル世代。親子断絶したままの人も多いと思う。

アニメのサザエさんの中のフネさんはいつまでも寝たきりにならない。最初ワカメちゃんだったのに、いつのまにかサザエさんになり、フネさんの年齢も越してしまった。
全部夢だったという夢オチをどこかで期待している私たち。
ドラえもんがどこでもドアでパラダイスに連れて行ってくれないかな、ガッチャマンが介護も助けてくれないかな
深層心理ではそんな願望があるのかもしれない。

現実に戻れって私たちはバブル世代、夢の中の住人なんだよ、戻る現実を持っていないんだ。
ただ、なんかあるべき姿とやらを夢みていただけ。

なんだ、そうだったのか。

楽しければいい。せめて、あなたが笑ってくれればそれでいい。

その思いを子供たちに紡いでいって、その子どもたちも同じように紡いでいっている。

それでいいのだ

バカボンのパパのセリフ。

先人には敵わないや。