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淡い夢

様々な災害も当事者になるまでどこか他人事で、せいぜい募金して避難用持ち出し袋の点検が関の山。
何か築こうとしても、砂浜に作られた砂の城のように波がさらっていってしまうような所在なさから抜け出せない。
諦観が胸を占めていく。
それでも続いていく日常。
日々暮らしていければそれでいい。
どんどん小さくなる希望。
何か行動している人を見聞きするにつけて、このままじゃいけない感が強まるものの、それでも何をしたらいいのかわからない、みつからない。
自分に何ができるのか、そもそも自分は何をしたいのか。
わからないまま、ただ歳だけ重ねる。

私は夢を持ったことがあったろうか。
病気の症状にかまけて、地に足のついた夢を見ることを諦めてしまっていた。

それでも。

私はメンタルヘルスで苦しむ人を一人でもなくしたい希望を持っている。
病気をなくすことは無理でも、それで苦しむ人をなくすことは可能ではないか、そんな淡い期待を持っている。
その希望、期待を具現化するために、このnoteも続けているところがある。
私にできることは本当に些細なこと。
現実の生活では、健常者に埋もれてしまっている私たち精神障がい者の日常を文章でお届けすることで、偏見が少しでもなくなることを夢見ている。