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幸福になるのに待つ必要などない。仕組みが進んでいれば、いつでも満足できる『複利で伸びる1つの習慣』著者 ジェームズクリアー


1導入

 2ヶ月99円でAmazonのAudibleが聞き放題。
 そんなコスパ破壊的なセールが年に2回くらいあり、私はいつも楽しみに待っています。そして半年に一度のチャンスに、家事やランニングの最中に話題の本を「ながら聞き」し、特に感銘を受けた本をkindleで購入します。
 今期、購入した2冊のうちの1冊が

です。
 新NISAが始まり、私も少しずつ投資の勉強を始めています。
 すると、ひとつのキーワードが気になりだしました。
 どうやら複利というものが凄いらしいぞ、という考えです。
 アインシュタインも凄いと認める複利の凄さを実感してみたい。
 それが本書を読んだ経緯です。

2ChatGPTによる概要

『複利で伸びる1つの習慣』は、ジェームズ・クリアーの著書「Atomic Habits」の日本語版で、小さな習慣の積み重ねが大きな成果を生む方法を解説しています。クリアーは、習慣形成の科学に基づき、成功を達成するための具体的なステップを提供しています。

主な内容とテーマ

  1. 小さな習慣の力:

    • 毎日の1%の改善が長期的に大きな成果を生む「複利効果」を強調。

  2. 習慣形成の4つの法則:

    • はっきりさせる

    • 魅力的にする

    • 易しくする

    • 満足感を得る

  3. 環境の整備:

    • 良い習慣を実行しやすい環境を作る重要性。

  4. アイデンティティの変化:

    • 「どのような人間になりたいか」を考え、習慣を選び、実行。

  5. 失敗からの立ち直り:

    • 失敗しても諦めず、再び立ち上がるための戦略。

『複利で伸びる1つの習慣』は、日常の小さな変化が大きな影響を及ぼすことを学び、それを実生活に応用するためのガイドブックです。クリアーの実践的なアドバイスを通じて、目標を達成し、より良い人生を築くための方法が学べます。

3問と答

(1)問 幸福や成功に至るには?

(2)答

 実は、成功は到達すべき目標でもゴールラインでもない。
 仕組みをより良い状態へ改良しつづける果てしないプロセスである。
 幸福になるのに待つ必要などない。
 仕組みが進んでいれば、いつでも満足できる。

4ビフォー 気づき アフター

(1)ビフォー(読前)

 まず私の現状として、習慣として始めたいことがいくつかありました。
 しかしどの習慣も長続きせず
    続かない
という問題があり、長年の悩みでした。

(2)気づき(読中)

 実はこの「続かない」という問題を解決するには、もっとその問題の理由を噛み砕く必要があることを本書を読んで理解しました。
 大事なのは
    始める
ということです。
 人間の特性上、一度行動を始めてしまえば、あとは少しずつモチベーションが上がっていきます。
 大切なのは、一歩目を踏みだす。
 その一歩目をいかにスタートさせるか。
 そこが習慣を習慣にできるかの分かれ目だったのです。
 本書において必要となる要素として
     はっきりさせる 魅力的にする 易しくする 満足感を得る
という4つの方法があげられています。

 私の場合で言うと書きたい物語があるが、計画通りに進行しない。
 というか、一歩目を踏み出すことができず、グズグズと先延ばしにしている。そのうちに計画していたノルマがどんどんきつくなって、やる気がなくなっていく。
 というループが続いていました。

(3)アフター(読後)

 どうすれば「執筆」という習慣を継続できるかという課題に対し、本書の
     はっきりさせる 魅力的にする 易しくする 満足感を得る
というステップを取り入れてみました。
 自分なりの習慣化については以下に記載します。
 すぐには目に見える成果がなくても、小さな仕組みと改善が進行していれば満足感を得られる。

 複利のグラフが示す通り、成果は時間の経過と共に加速度的に現れるそうです。
 いずれ訪れる成果を楽しみに思えば、継続的な小さなステップを歩み続けることができるかもしれません。

5 自分なりの習慣化 

 以下が私の習慣化したい「執筆」という行為について、本書の内容を踏まえて実践していることです。

(1)はっきりさせる 

 著者いわく「いつ、どこで、何をする」をまず明確にする。
 私の場合は
   「朝起きたらトイレに行く前に」
   「書斎の」
   「パソコンを開く」
と決めました。
 これが私にとってのたったひとつのスタート習慣です。

 開いたパソコンの画面は、「執筆」の作業画面にしてあります。
 これで、習慣に取り掛かるまでのグダグダ時間が短縮できます。

(2)魅力的にする

 これは逆バージョンの「つまらなくする」という特性を利用しました。
 悪い習慣である悪癖を継続することで生じるデメリット。
 そのデメリットを可視化することで、悪癖を予防するというものです。
 私の「執筆」に対するもっとも悪影響を与えている習慣は
     お酒
です。
 早朝の脳をポジティブに保つために、前日は飲酒をしないのが最良だと考えました。
 なので禁酒するために、「魅力的にする」の反対の効果がある「つまらなくする」ということを実践しました。
 具体的にいうと、飲酒をしてしまったときの効果を費用として、金額で可視化しました。 
 以下に詳細を書きましたが、私が1回の飲酒で支払うコストは
   合計-5400
となりました。
 内訳としては
  ・金銭的費用 400円
    お酒自体の料金が200円(ビール1缶、ウィスキー200g)
    でも多分そこでやめられないから、その2倍で-400
  ・時間的費用 5000円(自分の時給を2000円だと仮定)
    翌日の頭が回らない 
      本来は時給2000円分の作業効率なのに能力半減で-1000
    そもそも寝坊してしまう
      1時間の寝坊のロスとして-2000
    前日の夜の作業準備時間が持てない
      1時間のロスで-2000
なんとなくの計算ですが、今までダラダラ飲んでいた宅飲みの飲酒行為が、実はたった1回で5400円の損失になることがわかりました。

 晩酌のお酒を飲む前に、その一杯が5400円分の価値があるかをよく考えるようになりました。

(3)易しくする

 開いたパソコンで最初にする行為は、前日に用意ができていれば 
    ChatGPTにひとつだけプロンプトを投げる
というものです。
 Enterキーをワンクリックするだけです。
 著者いわく、習慣は向上させる前に確立しなければなりません。
 つまり
    始める
ということが、かなり重要な意味を持つのです。
 私はこの「易しくする」という過程が一番大事なのではと思います。
 スマホを立ち上げSNSを開くのが、あまりに簡単なため我々は、誘導されるがままネットサーフィンの波に乗ってしまい、気づけば1日が終るのです。(一度やり始めると止まらない 慣性の法則に近いものがあるのかもしれません)
 だからこそ、その習性を利用して一番簡単な
    パソコン開いてEnterワンクリック
という環境を整えておくことが、勝負の分かれ目になるのです。
 習慣は数秒で完了するが、その後の数分や数時間の行動に影響を与える、と著者も語っています。

(4)満足感を得る

 習慣トラッカーを使う。
 私はapplewatchのStreaksという習慣記録管理アプリで、達成した項目をチェックして可視化しています。
 成果や結果は、すぐには目に見えません。
 しかし自分が積み上げた小さな習慣の軌跡を確認し、その積み重なりを見て自己満足できることは、素敵なことだと思います。

6ちなみに

 私が本書の中で一番好きだったフレーズは
    幸せになるの待つ必要はない
    仕組みが進んでいれば、いつでも満足できる
という部分です。
 小さな満足を積み上げていく。
 その積み重なりが、最初は少しずつであっても、時がたつほどに大きな成果となって現れる。
 それが本書で語られる複利という意味だと思います。
 『複利で伸びる1つの習慣』は、日常の小さな変化が長期的に大きな成果を生む、その過程をイメージできる一冊でした。

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