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自分で選択する人生への挑戦⑩~とはいえヘタレ~

こうして、やりたいことは見つかった。

やりたいことを見つけるまでは、「やりたいことさえ見つければ、それからはそこに全力を注ぐだけだ。見つかればすべて解決!」と思っていた。

しかし、いざ見つかってみるとそれを「仕事」にする方法がわからない。

「英語もしゃべれない」「海外で役立つスキルをもっているわけではない。」「年齢も若くない。」今まで何度も自問自答してきたことに加え、夫の説得もしなくてはならない。
夫は私のことが大好き、かつ心配性なので、私が1人で海外に行くなんて絶対許さないだろう。

しかし、なんと敏腕占い師さんはその辺もお見通しだった。
「いきなり何年も行くのはハードルが高いですけど、自分がお金を出して行く1週間くらいのボランティアもあると思いますよ。それくらいから始めてみてはどうですか?それだったら、旦那さんも納得してくれるんじゃないですか。」と提案してくれていた。

そうだ!まずは、とにかくやってみることだ。
憧れと現実は違う。
実際に行ってみたら、「思っていたのと違う」とそうそうに挫折することも全然あり得る。
なんならそちらの可能性の方が高い。

「海外ボランティア」を検索してみると、思いのほかいろいろなパターンがある。
ホームステイタイプや、観光とセットになったもの、グループワークを課せられているものなど。
昔と違って、就職活動のためにボランティアに参加する学生も多いようだ。

いきなり1週間、村にホームステイはハードルが高すぎる‥。
アフリカは渡航費用が高すぎる‥。
そして20代の子ばかりの「ボランティア、イエーイ!」みたいなものにはついていけない‥。
あまりにも治安が悪そうなところは、夫が許可しない可能性がある‥。

なるべくハードルの低いところから始めよう、というわけで、「ラグジュアリーな6泊7日カンボジア学校支援のスタディツアー」というものに目を付けた。

ボランティアなのに、ラグジュアリーって。
つっこみどころ満載ではある。
しかし「ラグジュアリー」なら、学生の参加は難しいに違いない。
ある程度年齢層が高くなるだろう。
最終日は「5つ星ホテル泊」らしい。
それなら夫も「安全が保障されている」と思うに違いない。

2,3日迷ったが、意を決して「申し込む」をクリックした。
(つづく)










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