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素敵な街の中にあるリサイクルストア

ベルリンから北方向に1時間ほど、約70キロほど車を走らせた場所に、ノイルピーンという人口3万人くらいの街があります。森に囲まれた自然豊かなブランデンブルク州にあり、ベルリンからの週末ドライブにちょうどいい場所です。その街には素敵なイタリアレストランやケーキの美味しいカフェもあります。


近場のカフェ・本格的なアップルシュトゥルーデル(ドイツやオーストリのリンゴのお菓子)

ブランデンブルクといえば、今までポツダムやブランデンブルク州の南地方のシュプリーバルト周辺くらいしか訪れたことなかったのですが、今回はブランデンブルク州の中でも、人々が特にフレンドリーだな、という印象の街を見つけました。

私たちが毎年夏に行うドイツからの車での旅行というと、イタリアやオーストリア、スペインといった外国への旅が多かったのですが、近場でもこんないいところがありました。

そのまちでは、人に道を聞いても、(若年層から70代くらいの方という様々な年齢層)、どの方も親切で、どのお店に行っても、スーパーに行ってもみんな笑顔。しかも、その地を訪れたのは冬真っ只中の人々が鬱になりやすい時期である2月でした。正直いって、ベルリンではあまり経験しないこと。ハッピーなオーラが滲み出ている街なのです。

さて、このまちの人々が所有している車をチェックすると、結構アウディとかメルセデスの高クラス系の車が多いことを発見。ハッピー研究が趣味の私は、収入が多いと幸せ度が高くなるとは必ずしもいえない、ということをもちろん知っていますが、ブランデンブルクの中では、この街の人の収入や所有資産額は比較的高い街であるなと推測、あとは自然にも囲まれているし、ベルリンのような他人に圧迫感を与えるような忙しい雰囲気が全くないのことも人々の幸福を高めているのかもしれないと思いました。

街の中心地の湖畔のそばに素敵な大教会があり、そこまで歩いていく途中、素敵な看板を見つけました。


アンティークショップ前・アンティークの木製ベビーベットや入店するきっかけになったブリタの浄水ボトルが置かれている


リサイクル品が外の道に並べてあって、ビンテージの木製ベビーベットやブリタのポット型の浄水ボトルを発見。ちょうど新しいブリタ浄水ボトルが欲しいなと思っていたので、思い切って買おうと、そのお店に入りましたら、なんと素敵なアンティークの木製のクリスマスデコレーションや置物や戸棚やおもちゃなどたくさん並んでいて、タイムスリップした気分に。


クリスマスデコレーションと超古いメタルの鍵たちも

お店の中はアンティークもので溢れており、お店に一目惚れしてしまいました。私は実はあまり蚤の市も好きではないし、アンティークものは買わない派。しかし、そのお店の中の雰囲気はかなり感動するものがありまして、しかもお店のオーナーはとてもフレンドリーな笑顔の素敵な紳士で、一日中木製のアンティークものやら、何かしらお店内の自分の工房部屋で修理したりして過ごしている感じの気ままなお店。


その他、アンティーク家具もたくさんあり。

思わず、お店のオーナーに家の中にある古い木製の階段のことなどを色々聞いてみたりしました。そのお店のある通りもかなり歴史的な場所のようで、向かい側には1490年に作られたという教会も存在していたり。後日、偶然にも夫の古い友人がこの街に移住したことを知り、彼から聞いたことによると、この建物は第1・2次世界対戦期間中でも唯一破壊されなかった建物の一つであるとのことでした。


木製の作業用机やミラーなどもあり。

ブリタのポット型の浄水ボトルは中古でしたが、あまり使用されてなかったようでほぼ新品の状態、XXLサイズでなんと3ユーロで買いました。

とても素敵なお店だったので、ぜひ夫と子供達にも見せたい、と思い、またその次の週末にその周辺に行く用事があったので、お店に寄ってみたら閉店していたけど、窓から覗いたらオーナーが気づいてくれて、特別にお店を開けて私たちにだけ店内を見せてくれました。そこで、アンティークのティーポット、木製のボックス、古本、息子用に古着のシャツなどを購入。全てで20ユーロほど。

オーナーによると、お店ってよりも、気ままに不定期でオープンしているって感じなのだそうなので、また来るときは連絡してください、と丁寧にお名刺をいただきました。

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