「古事記」第9章「国譲り(くにゆずり)」9-3
高天原の最高神、天照大神から勅命を受けてやる気のない長男に代わって様子を見にきた真面目なアメノホヒ君の健闘です。
国宝級笑顔の書道画家Princess香龍です❤️
高天原の最高神アマテラスちゃんの頼みでも、覚悟がない人が使いにきても譲れないよ!!
というのが大国主の考えです。
確かに、女の子を口説くのに一生懸命で、国造りに対しては目立った活躍をしていない。実際にやってくれたのは、「すくなびこ」だったり、「おおものぬし」だったりするのです。
側から見たら、何も手を下していない大国主をこのまま国の頂点にさせてはまずいと思うのも無理はありません。
でも、人の得意な分野を見極め、そこにスポットを当てられる人だったのでしょう。しかも、本人がなんでもできる人は他人に対して厳しくなります。
自分が何も出来ないけど、応援する能力があり、どんな時も笑顔でいられる魅力のある神様が、大国主神なんだと、改めて思うのです。
誰かの命令でそれまで培ってきた信頼とかを「譲れ」と言われても「はいそうですか」にはならないでしょう。
ただのチャラ男では無い大国主の腕の見せ所です。
真面目なだけの次男君は大国主の抵抗を見破ることはできずに、お手伝いすることになるのです。
それから、3年経ってもホヒ君は高天原に帰りません。よっぽど大国主が気に入ったようです。
そこで今度は、ホヒ君よりも推しが強い「アメノワカヒコ」という誠実っぽい子を送ることにするのです。
そして、アマテラスちゃんは念の為に、鹿を一発で仕留められるという「天麻迦古弓(あまのまかこゆみ)と天波波矢(あめのははや)」の弓矢セットを渡します。
つまり、大国主をこの弓矢セットで威嚇しろというもの。。。
うん、そういうことじゃ無いんだよね〜〜〜。
やっぱり、できる人(この場合アマテラスちゃん)は弱い立場の人のことがわかっていないというか。。。
「常勝の将と無敗の勇」というべきか。
プリ香一押しのアニメ「銀河英雄伝説」には、「常勝の将」と言われた超美形の帝国軍のラインハルトと「無敗の勇」と言われたちょっとウダツの上がらない風貌の自由惑星同盟(フリープラネット)軍のヤン=ウェンリー。
この二人の対比が、実に面白いのです。上に上がって偉くなればなるほど信用できる人たちがいなくなってしまう「常勝の将」のラインハルト。対して、愛する者達の為に自分も大事にする「無敗の勇」のヤン=ウェンリー。
「いつでも勝つ」。というと、カッコいいですが、必ず敗者がいるということです。戦争時においては敗者は死を意味するわけです。それに対して、「負けてない」ということは、勝ち負けでは無い勝負に持ち込んでいるということです。
この違いに気付くと、大国主の偉業が理解できるのかもしれません。
で、「アメノワカヒコ」君のお話は。。。
。。。次回をお楽しみに!!
日本の神様の物語は最高の「ドラマティックJapan」。。。
だんだん良くなる!未来は明るい!!
皆様に湯水の如く良き事が起きます!!
香龍アートサイトcreema
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参考文献/「眠れないほど面白い日本書紀」板野博行、三笠書房、王様文庫
参考文献/「ラノベ古事記」小野寺優、KADOKAWA
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