「古事記」第6章「因幡の白兎(イナバノシロウサギ)」1−2
オオナムチ(ムッチー)は八十神に虐められて、相当辟易していました。
国宝級笑顔の書道画家Princess香龍です❤️
そりゃそうです。80人もの神様たちから、こき使われて理不尽な仕打ちを受けていたのです。こんな生活はやだ!!と思うのは仕方のない事です。
ということで、オオナムチ(ムッチー)の夢は、まだ子供ながら、美女に囲まれたハーレムを作る事でした!!
伝説の英雄スサノオが開拓したと言われる出雲では、一夫多妻制が常識だったので、そんな夢を子供でも見るのでしょう。
スサノオは強面だったからか、愛妻家だったからか、クシナダヒメ一筋だったようですが。。。
そして、八十神とは少し離れて生まれたムッチーは、まだ幼く体も小さかったので、いじめの対象になっていました。
八十神が絶世の美女に求婚するという時に荷物持ちを任されて、内心「ふざけんな!」と思ったムッチーですが、今までの仕打ちで学んだのか、パシリに徹する。
笑顔で受け応えて、爽やかな営業スマイル!!顔面偏差値が高いから、八十神の気分も害さない!
この辺の人海戦術はプロと言ってもいいでしょう。
先頭を歩いていた八十神は、気多(ケタ)の岬についていた。手ぶらだから早いのなんのって。
八十神がワイワイふざけながら歩いていると、どこからともなくシクシクと啜り泣く声がする。
「あれ?なんか誰か泣いてない?」「えー?やだ!幽霊?」「可愛い子なら考えるけども。。。」
声がした海岸沿いの岩場を覗くと、そこには。。。
美女。。。ではなく、皮が剥がれ、赤く血にただれたうさぎがいたのです。
中途半端な姿の結構グロいうさぎを見て八十神は「うわっ、何だこれ!気持ちわる!!」
「ううっ。。。痛いよう。。。」ウサギは泣きながら岩場の隅で縮こまっていたのです。
「おお!こりゃ、かわいそうだなあ!!」八十神の一人がオーバーリアクションでうさぎに声をかける。
「いい事を教えてやるよ」などという時は決まって、偽りです。
「その傷の治し方だよ」と言う。のを真に受けてウサギは目を輝かせるのです。
「何と親切な方々でしょう!!」
調子こいた八十神はウサギに笑いながらアドバイスをするのです。
「まずは、海水でよーく傷口を洗ってみな?」
「その後は、風の当たる丘でよーく乾かすと良い」「そしたらすぐに治るよ」
ウサギは八十神の嘘っぱちのアドバイスを心から喜んだのです。
「ご親切にありがとうございます」
八十神達がはしゃぎながら因幡の方向に去って行くと、ウサギは早速海水を浴びたのです。
・・・・・。
うさぎの全身に激痛が走る。「傷口に塩を塗る」をやったわけですから。
その後、「丘で風を浴びれば。。。」まだ信じてるうさぎちゃん。。。
海水が乾き始めると更なる激痛が走り、「痛い、痛い、痛い。。。」
その様子を八十神は遠くで見ていて「あいつ、本当にやりやがった!!バカだなあ」
八十神の笑う声が聞こえると、ウサギはやっと騙されたことに気づくのです。
その後どうなったかは、次回をお楽しみに!!
日本の神様の物語は最高の「ドラマティックJapan」。。。
だんだん良くなる!未来は明るい!!
皆様に湯水の如く良き事が起きます!!
香龍アートサイトcreema
https://www.creema.jp/c/princess-kory
「アートアクセサリー」サイトminne
https://minne.com/@koryu4976
参考文献/「眠れないほど面白い日本書紀」板野博行、三笠書房、王様文庫
参考文献/「ラノベ古事記」小野寺優、KADOKAWA
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