時間泥棒 とも孫の日記
朝陽が産声をあげる時間
渋谷の街はやっと眠りにつきはじめる。
ベランダから眺める景色は今日も変わらない。変化の胎動が朝陽とともにコンクリートの地平線を色付けはじめる。
淹れたての珈琲を待つ間、最近思うことがある。
人生に『待つ時間』が極端に減ってきたのではないか?と。
・人を待つ時間
・解らないことを考える時間
・珈琲を淹れる時間
時間の流れを無理に速くし過ぎていないか。そのうちオーバフローするのでは?
いな、もうオーバフローしているのかもしれない。
流れが早すぎて物事の全てが陳腐化している。大事なことや大切なことがなくなっているのだ。
毎日に虚無感しか残存しなくなる日々
人の声が聴けなくなる。
黒澤明監督の作品の「生きる」が今リメイクされて上映されています。
せっかくの日曜日ゆっくり有楽町で人生について考えるのもいいかもしれません。
とも孫でした。