ウルトラマンジオ 18話(最終話) プロット風書き出し

18話(最終話) 最終章Ⅵ 「星の力」


覚醒したジオとパワーアップした超兵器

2体が激しくぶつかり合う

衝撃で土埃が舞い上がる

超兵器のツメが襲い掛かるが、左腕で防御するジオ

しかし、超兵器の手のひらから短いレーザーが発射され、ダメージを受けるジオ

パワーアップした超兵器は全身が武器のようだ

ジオは怯むことなく、攻撃を続ける

覚醒したジオの攻撃は確実に超兵器に通用している

ただ、決定的な一撃を与えることが難しい

主人公A「奴の弱点は分かっている… 背中だ」

A「宇宙から光線を受けた機関… あそこからエネルギーの流れが見える。強力な一撃を与えることが出来れば… 勝てる!」

しかし、敵も一筋縄ではない。簡単に背後は取れないだろう

超兵器と組み合っていたジオは、渾身の力を込めて超兵器を蹴り飛ばす

わずかな隙が生まれる

A「皆…力を貸してください!」

胸の真ん中で両拳を向き合わせる

胸の結晶から両腕にエネルギーが流れる

そのエネルギーをウェポンXとダインに向ける

エネルギーを受けた2体はボロボロの状態のまま立ち上がる

ダイン「起こすのが遅えよ… 寝坊しちまったじゃねえか」

パイロットE「なんだ…? どうなってんだ?」

メカニックD「動ける状態じゃないのに… ウェポンXが動いてる…?」

副隊長C「これが巨人の…Aの力なのか…」

分析官F「隊長!あれは…!」

隊長B「ああ…! Aがやってくれた!」

教授「A… よく立ってくれた…」

ジオ、ダイン、ウェポンXが横並びに立つ

A「皆さん…奴の弱点は背中です。援護をお願いします」

ダイン「もたついてたら、俺がやっちまうからな」

E「よっしゃぁ!気合入れてぜえ!」

D「あれも持って帰って、研究しちゃう」

C「A、君は本当に優秀な怪獣分析官だよ」

F「私も精いっぱいサポートしますよ!」

B「チームX! 攻撃開始だ!」

「「「「「了解!!」」」」」

ダイン「おらあ!!」

ダインとウェポンXがミサイルや光弾を打ちながら超兵器に向かっていく

ジオも真っすぐ走っていく

超兵器は攻撃をもろともせず、立ち向かう

ジオは超兵器の頭上を側転で通過

ウェポンXとダインが超兵器と組み合う

背後を取ったジオ

斧を召喚し、エネルギーを溜める

ダインも両腕にエネルギーを溜め、必死に食らいつく

ウェポンXは足のパーツを展開し、地面に固定、背中のジェットも噴射させ抵抗し続ける

超兵器はわき腹からアームを展開し、食らいつく2体を攻撃

しかし、2体が離れる素振りはない

ジオの斧にエネルギーが溜まる

A「いけええええ!!」

超兵器の背中に重い一撃が振り下ろされる

背中の機関にはバリアのようなものが備わっており、一撃を耐え抜こうとする

必死に攻撃を打ち込むジオ

あとわずかで攻撃が届く…!

バキンッ!!

鈍い音がした方向見ると斧の先端がなくなっていた

ジオの背後に折れた先端が突き刺さる

A「そんな…」

遂に超兵器が2体を振りほどいた

ダイン「ぐあっ!」

E「あとちょっとだったのに!」

超兵器の背中から太いビームが発射

ジオに直撃する

A「うわああああ!!」

地面に倒れるジオ

超兵器の様子が変わった

体中の兵器を辺り一面に放出し始める

D「さっきの攻撃でコントロールが効かなくなった…?」

暴走を始める超兵器

このままでは近づくことすらできない

猛攻を受け、膝を付く3体

もうここまでか…!?

教授「あきらめるなあ!」

A「…先生!?」

教授「がんばれ!皆!立ってくれ!私は信じてる!この星の力はこんなものではない!どれだけ研究したと思っている!そのポンコツに見せてやれ!地球の可能性は無限大だってことをおおおお!」

教授「はぁ…はぁ…」

B「そうだよ、皆、諦めるのはまだ早い!」

F「皆さん!今隊長がそっちに行きます!カッコ悪いとこ見せられませんよ!」

E「へっ…隊長!?」

C「こっちに来るって…?」

D「あれは…バッテリーパック!? マニュアル操作でこっちに飛んできてる!」

銃弾の嵐の中を搔い潜り、一機の戦闘機が飛んでくる

戦闘機はバッテリーパックとしてウェポンXと合体。ウェポンXの目に光が灯る

ダイン「ほう…地球さんも中々やるじゃないの… 俺もそろそろいいとこ見せねえとな」

主任「本当にその通りよ、ダイン」

ダイン「主任…?無事だったか!?」

主任「無事ではないけど、あなたに力を与えることくらいはできるわ。突貫でエネルギー放射装置を復旧したから、今から送る」

ダインの胸の結晶に光線が飛んでくる

ダイン「おおおお!!これで本気だせるぜええ!」

主任「今までは本気じゃなかったの?」

ダイン「じゃなかったら、ここまでやられねえって…」

ダインの目は泳いでいる

主任「はぁ… アルトゥーの底力も見せてやりましょう!」

ダイン「おうよ!」

タケル「この星もアルトゥーの皆も… 温かいな…」

A「タケルさん…?」

Aの頭に声が響く

タケル「さあ、皆の期待に応えよう!」

A「はい!」

3体の巨人が再び立ち上がる!

ジオは足元に落ちていた斧の先端を拾い、ウェポンXに投げる

ウェポンXは左手でそれを受け取り、破損していた右手部分に無理やり装着

E「いいねえ!! なんか強そうだ!!」

斧を振り下ろし、超兵器に攻撃

超兵器の武装が剥がれ落ちる

暴走状態になったことで防御力が落ちているようだ

ダイン「俺も!!」

左腕に体全体で絡みつき、肩から引きちぎる

引きちぎった腕を頭部にお見舞い

超兵器はもうふらふらである

ジオは両手を握り、腰を落とし、全身に地球のエネルギーを込める

A[これがこの星の力だああああ!!!」

腕をL字に組み、右腕から超強力な光線を発射!!

青と緑が美しく交差した光線が超兵器を貫いた!!

大爆発を起こす超兵器

お互いに歩み寄る3巨人

各々左の拳を突き出し、勝利のグータッチ

地球の危機は救われた

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1週間後

A「もう、行ってしまうんですね」

主任「ああ、船の修理が終わったらすぐに出ていく予定だったからな」

ダイン「逃げ出したあいつらを急いで追わねえと」

D「色々勉強させていただきました!ありがとうございます!」

E「また一緒にトレーニングしようぜ、ダイン」

F「地元の宇宙人によろしく言っておきます」

B「母星での戦い… 何卒、ご無事で…」

C「チームX、惑星アルトゥーに敬礼!」

バッ! と敬礼する一同

笑顔で真似する主任とダイン

アルトゥーの宇宙船はあっという間に宇宙へと飛んで行った

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アルトゥー 宇宙船内

ダイン「なあ、本当に返してもらわなくてよかったのか?」

主任「いいんだ、あれはもう地球のものだ。 それに、本当に返してほしかったものは返してもらった。」

主任の手にはAのネックレスが握られていた

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最終決戦の後

A「主任さん、このネックレス、返します」

主任「いや、このウルトラマンはもう、君と地球のものだ」

A「いいから、いいから!」

笑って無理やりネックレスを渡す

主任「なにを… !?」

不思議な空間が広がる

一人の男が立っている

タケル「久しぶりだな、主任」

主任「タケル…?」

主任の目に涙が浮かぶ

タケル「ウルトラマンの力は彼の体自身に宿った。君からもらったこのネックレスは君の元に帰るべきだ」

思わずタケルの体に抱き着く主任

主任「すまなかった! あの時、お前を見捨ててしまった…!」

そっと抱き返すタケル

タケル「いいんだよ、俺があの選択をしたんだ、後悔も恨みもないよ」

主任「タケル…お前、まだ生きてるのか? 待ってろ、すぐに元に戻s…」

タケル「主任… Aと地球の力のおかげで止まっていた時間が少しだけ動き出しただけだ。俺はもう、この時間の人間じゃないんだよ」

主任「そんな…」

タケル「地球には、物に魂が宿るって考えがあるんだ。俺の魂はこのネックレスに宿ってる。俺はずっと君を見守っている。主任が選んだウルトラマンだからな。」

主任「分かった… なにがなんでも、絶対に守れよ。私が考えたウルトラマンのコンセプトはそういうヒーローみたいな………………

主任の小言はしばらく続いた。

気づいたときには不思議な空間とタケルは消えていた

しかし、現実に戻ってきた主任の顔は希望に満ち溢れていた

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教授のゼミ室

A「先生、この文献に出てくる獣って、もしかしてあの怪獣ですかね…」

教授「うーん、これだけだと断定はできないなあ。あ、この場所ならそんなに遠くないな… よし、今度フィールドワークに行こう!」

A「分かりました! それまでにもっと調べないと…」

Aの通信機が鳴る

F「Aく~ん! ごめん、今大丈夫?」

話が終わり、通信を切る

教授「おやおや、緊急臨時隊員ってのも、中々忙しいんだねえ」

A「ごめんなさい、先生!すごい怪獣のサンプルが取れたみたいで!ちょっと行ってきます!」

バタバタと出ていくAを見て笑顔の教授

机に向かい、仕事を再開する教授

彼の机には幼いAと撮った写真とチームXの面々と撮った写真の2枚が飾られていた

ウルトラマンジオ 完


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