ウルトラマンジオ 6話 プロット風書き出し

6話 「疎開宇宙人」

街中

大勢の人々が空を見上げている。

指を指して驚くサラリーマン。
スマホで写真を撮る学生。
心配する親、笑う子供。

リアクションは皆それぞれだ。

目線の先には怪獣がたたずんでいる。

しかし、その怪獣は暴れることはなく、
怯えているようだ。

チームXも2大兵器を出動させているが、様子見するばかりである。

主人公Aは現地で観察中。

どうやら、初めて見る怪獣のようだ。

Aが頭を悩ませていると、
近くでやたらと狼狽えている男が一人。

やばいやばいやばい、
どうしよう、どうしよう

さすがに気になって話しかけるA

すると男は大げさに驚き、

「いやっ、あの、、な、なんでもないです~!!」
ぴゅーっと逃げて行ってしまった。

追いかけようとするが、通信が入り、一旦基地に戻ることに。

一方、逃げ出した男

「やばいよ~、どうしよう、
まさか、この星の環境があいつに合わないなんて、、」

どうやら、件の怪獣の飼い主のようだ。

「しかも、怪獣を倒す兵器まである、、
早くなんとかして小さくしないと、、」

宇宙船まで戻り、あちこちを操作する。

その時、船が大きく揺れる。
外に出てみると、怪獣がこちらに向かってきていた。

「わー!!こっちに来ちゃだめだー!」

怪獣はご主人に会いたいのだ。

怪獣が動くということは、街が壊れるということ。

待機していた陸上兵器が動きを止めようと
2本のアームで組み合う。

「こいつ、すごいパワーだ!!」
副隊長Cが苦戦。

基地で様子を見ていたAが気づく。
「怪獣が向かう先に何かがあるんだ」

基地を飛び出し、怪獣の目線の先に向かう。

なんと、宇宙船を発見。
さっき見かけた男もいる。

「えっ!?なんだこれ?」
宇宙船に驚くA。

「わあ!!見つかった!!」
Aに驚く男。

驚いた拍子に、擬態が解け、
素の宇宙人の姿となる

「えええ!!う、宇宙人!?」
世界初、宇宙人を目撃した瞬間である。

「あ!しまった!」
慌てる宇宙人

「じゃあ、あの怪獣も宇宙から来たってことか、、
あの怪獣はあなたの仲間なんですか?」
一旦冷静になり、宇宙人に問いかけるA。

「そ、そうなんです。船から出したら、急に大きくなっちゃって、、」
「普段は私の膝くらいまでしかないんです」

「地球の環境がそんな影響を与えるのか、、
なにか、体のサイズを変える技術とかはないんですか?
宇宙人ってそういうのできそうじゃないですか」

悲しい偏見がAの純粋な心とリンクし、失礼な物言いが飛び出す。

「今、船のAIに作らせてるんですが、少し時間がかかりそうで、、」

なんとできるようだ。偏見ではなかった。

一方で、怪獣が陸上兵器をひっくり返していた。

「また、ひっくり返された、、」
副隊長とメカニックが戦線離脱。

怪獣がまっすぐこちらに向かってくる。

戦闘機が射撃を開始。

ダメージが入り、恐怖でうずくまる怪獣。

「ああっ!!やめてくれ!!その子は悪い子じゃないんだ!!」

Aがネックレスを握り、ジオに変身

怪獣をかばう。
怪獣をかばったジオに驚くパイロット。

ジオの姿を見て、凍り付く宇宙人。

「そんな、、この星にも、“ウルトラマン”が、、?」
「こんな遠いところまでやってきたっていうのに、、」

体から力が抜け、膝から崩れ落ちてしまう。

ジオが怪獣と組み合う。
ジオでも互角のパワーだ。

じわじわと押されていくジオ。
さすがに怒った怪獣がジオを攻撃する。

攻撃を受けながらも、怪獣を押さえつけようとするジオ。

宇宙船のAIが縮小光線の完成を告げる。
ハッとした宇宙人が船を起動し、怪獣の元へ行く。

チームXの面々が突然現れた宇宙船に驚く。

宇宙船から縮小光線が放たれ、怪獣は小さくなる。
怪獣を回収し、宇宙船は旅立っていった。

戦闘を終えたAが基地に戻ろうとすると、
宇宙人が声をかけてきた。

「宇宙に戻ったんじゃ、、」
Aが聞く。

「君に聞きたいことがあってね。」

「なんですか?」

「この星は、戦争に巻き込まれているのか?」

「戦争?いや、特に宇宙人の侵略とかはないですけど、、」

「ではなぜ、ウルトラマンがあるんだ。それに君が乗り込んでいるなんて、、」

「ウルトラマン?、、」

「まさか、知らないのか?知らずに使っているのか?あの力を」

「ま、待ってください。一体なんの話をしているんですか?」

「いや、これ以上戦いには関わりたくない。私は別の平和な星を見つけるよ。あいつと一緒に暮らせる星を。今日は色々面倒をかけてすまなかった。
ありがとう。」

口早に話し、さっさと宇宙に帰っていく宇宙人。

「戦争、、ウルトラマン、、」

ネックレスを握り、与えられた言葉について考えるA。

宇宙人の言う戦争。
ジンオウ山に眠っていた巨人。

謎は深まるばかりである。



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