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カルト宗教と消費社会

 宗教関係で色々と報道がされている。

 カルト教団は恐ろしい。人の弱みに漬け込んで大量のお金を巻き上げるのだ。そこまでしてお金が欲しいのかと人間の欲深さを感じる。

 カルト教団の手口は相手を不安にさせて自分たちを信じれば救われると思い込ませてお金を巻き上げるのだ。

 明らかに怪しいんだから騙される方も騙される方と考える方もいるかもしれないが、人間精神的に参ってしまった時は藁にもすがる思いで、冷静になんて考えてはいられないのだ。何とかしてこの現場から打破したい、しかしどうにもならない時に人はそう言った落とし穴に落ちてしまう。

 例えば、自分の子どもが亡くなったとしよう。生まれてまだ数年しか生きていないにも関わらずだ。毎日悲しみに打ちひしがれて絶望の中を過ごしている。もう一度あの子に会えたらと思わない日はない。
 そんなある日、守護霊があの世で子どもに会わせてくれる方法を知っているという人が現れた。つい話を聞いているうちに教材費だけなら、この置物だけならとお金をかけ始める。次第に課金はエスカレートしていき。こうしてこれがないとだめ、あれもあった方がいいと不安を駆り立てて洗脳していくのだ。

 まぁ、これは例に過ぎないが亡くなったと子どもを「いないんだからしょうがない」と割り切ることは簡単にはできない。

 そこにカルト教団が漬け込んでくるのだ。全く、人が真剣に困ってるところに漬け込んできやがってと頭にくる。不安を煽って商売するなんてとんでもない話だ!

 さて、では我々の生活を振り返ってみよう。YouTubeを開くと
「まだ恋人がいないんですか?」
「毛の濃い男性はきも〜い」
「まだ貯金なんてしてるんですか?」
「え?まだダウンロードしてないの?」

などなど不安を駆り立てる広告ばかり流れる。

 必要なものが満たされた今、大量消費社会では人々の不安を駆り立てて不要なものを買わせようと必死に動いている。
 もはやいらないものを欲しいと思わせて買わせないと経済が回らないのだろう。

 もし人々の不安を駆り立てて金を稼ぐのがカルト教団だとしたら、我々は多くのカルト教団に金を注ぎ込んでしまっているのではないだろうか。

 悪魔は案外身近にいるものかもしれない。

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